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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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  老婆が湖の中ほどで休むうちに
島になったと伝えられるカムイシュ島


   「カムイシュ島」  

 摩周湖(弟子屈町)に浮かぶ唯一の島、カムイシュ島。
夏季に展望台から望むと、しばしば濃い霧の中に見え隠れする。
摩周湖の神秘の象徴だ。
カムイシュとはアイヌ語で「神となった老婆」を意味するという。

 こんな伝説がある。
愛する孫を見失った老婆が、孫を探ししてさまよっているうちに摩周湖にたどり着いた。
休んでいると、悲しみと疲労で動けなくなり、島になった。
立ちこめる霧は老婆の涙なのだという。

 この島の頂きは湖面からの高さはわずか31㍍。
幅は広いところで100㍍ほど。
小さな島に見えるが、実は4千から5千年ほど前に噴出した、
湖底からそびえる高さ約240㍍の火山(溶岩ドーム)の先端が、水面から顔を出しているのだ。

 小型調査ボートで接近した。
外輪山の上から眺めている時は、ほぼ全体が植物に覆われているように見えたが、
周囲の多くは岩がむき出しの壁。
複数の場所で崩れており、その付近の湖底は、崩落ちした岩が埋め尽くしていた。
「老婆」は長い時間の中で少しずつ小さくなっていた。

 国立環境調査チームの一員、千葉大学教育学部の濱田浩美教授(地理学)によると、
島はこの15年でもかなり、風化、浸食が進行。 日照、降水、気温差などで
亀裂が入って崩れ、そこに波があたっている。
濱田教授は「数百年でなくなることも考えられる。
今後、風化・浸食速度を計測することも一つの課題だ」と話している。

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 透明な水をたたえる摩周湖。
手前は摩周岳、右奥は屈斜路湖


   「摩周ブルー」  

 摩周湖(弟子屈町)の外輪山の内壁は、そこが火山であることを語っている。
 気象庁によると、摩周火山は道内に31(北方領土は11)ある活火山の一つだ。
屈斜路カルデラの東壁上で、遅くとも約3万4千年ほど前から成層火山として成長し、
7千年ほど前の大規模な噴火でカルデラを形成した。
このカルデラという大きなくぼみに水がたまったのが摩周湖だ。

 このところの湖は今より広かった。
しかし、約4千年前に摩周岳が噴出。
東側の4分の1ほどが埋められた。
さらに、千年ほど前にはその摩周岳の山頂が大噴火で破壊され、
現在の姿になったと考えられる。

 上空から見ると、水のたまった大きな火口(摩周湖)と、
樹木で覆われた小さな火口(摩周岳)が隣接しているのがよく分かる。

 国立環境研究所を中心とする調査チームの一員、千葉大学教育学部の
濱田浩美教授(地理学)と小型調査ボートに乗り、内壁(カルデラ壁)を観察して回った。
それは7千年ほど前の大噴火で巨大な火山の上部が吹き飛んだ。
その断面だった。

 内壁には、輝石安山岩(きせきあんざんがん)の溶岩流、
安山岩質の溶結疑灰石、軽石流を見ることができる。
西側の中央付近にある第3展望台の下の方の壁では、吹き飛ぶ前の摩周火山が、
噴火のたびに噴出したこれらの火山砕屑物(さいせつぶつ)や火砕流堆積物、溶岩流を、
徐々に積み重ねて成長していったことを示す、幾重にも重なる層が確認できる。

 濱田教授は「ここの壁が切り立っていてダイナミック。湖も急激に深い。
第3展望台から見下ろせて、外輪山の上からでは最も美しい湖水を
見ることができる場所」と話している。

 摩周湖の外輪山の内側は阿寒国立公園の特別保護区で、
学術調査以外での立ち入りは禁じられている。 朝日新聞 記事

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                                                  「知床のヒグマ」  

 この秋、知床の自然遺産地域内のドングリは、
北海道森林管理局知床森林生態系保存センターが
調査を開始した1989年以降、
記録的な大豊作だったことがわかった。
今年はカラフトマスの遡上が少なかったが、
ドングリの豊作でヒグマはたっぷり栄養を蓄えて
冬を迎えることになりそうだ。

 同センターは、知床を代表する広葉樹ミズナラの
成育状況を把握するため、遺産地域の斜里町側でドングリの結実調査を続けている。
調査地はカムイワッカ湯の滝方面のイタンシュベツ地区と、
羅臼岳登山口に近い岩尾別地区の2ヵ所。
調査木はイタンシュベツ地区10本、岩尾別地区15本(89年は10本)の計25本。
調査木につき1㍍四方の枠に網を張ったシードトラップを3台設置し、
毎年9~10月に落ちてくるドングリの数と重さを調べている。

 昨秋は調査木1本あたりの回収量が620個と凶作だった。
だが、今年は1万5356個と一変し、
これまで最高だった2009年の1万686個を大幅に上回った。
年平均3510個の約4・4倍で、実の重さも平均2・1㌘とほぼ平年並みの実入りとなった。

 同センターの和田哲哉専門官は今年の大豊作について
「豊作を繰り返す要因は諸説あるが、ここ数年豊作と言えない状況が続き、
その間に木が一定量の養分をためたことが要因かも知れない」と話す。
 おかげでドングリを食べる動物たちにとっては、ありがたい実りの秋になったようだ。

 知床半島のヒグマ対策を担う知床財団によると、今年のヒグマの目撃件数は
斜里町側で778件(11月10日現在)、羅臼町側で107件11日現在)で、
ほぼ平年並みだった。

 今年は夏から秋にかけてカラフトますの遡上が少なく、
栄養価の高い食べ物を求めて人里への出没が心配されていたが、ドングリのほか
ヤマブドウやコクワも豊作だったという。
同財団は、ヒグマは森の中で十分に栄養を蓄えることができたのではないかとみている。
朝日新聞 (奈良山 雅俊 記者 )

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         「イトウ」 平田 剛士 フリーランス記者

 1929年に北海道・京極町に生まれた草島清作さんと初めて会ったのは、
96年4月20日、倶知安町ひらふスキー場そばのペンションヴィレッヂハウスだった。

 当時66歳にして「尻別川のイトウ釣り名人」の尊称をほしいままにしていた彼が
「毎年100本(匹)から150本、30年でざっと3千本のイトウを釣ってきた」と語るのを聞いて、
私は思わず問い返していた。
「だから減っちゃったんじゃないんスか? 尻別のイトウ」

 こわもての名人が目玉をカッと見開くのを見て「しまった」と思ったが、
意外にも怒鳴り返されなかった。
 
 尻別川ではこの少し前から、名人のロッドにさえイトウがヒットしなくなっていた。
90年ごろまでの道内のイトウ釣りに、キャッチ&リリース(釣った魚を元気なまま逃がすこと)は
まだ浸透していない。

 なぜイトウが消えたのか、どうすれば復活するか ―。
この日は名人と釣り仲間が自主的に設けた相談の会合だった。
釣り人たちが一転、イトウの保護を言い出したのには罪滅ぼしの心理もあったと思う。

 「本気度」はすぐに証明される。
草島さんを会長に「オビラメの会」(「オビラメは尻別川産のイトウを指す地元での呼称)が
結成され、次々に手が打たれた。
固有性を守るためのオビラメ飼育。
生態学者と協議しての環境診断。
河川工事計画への提言。
魚道整備の実現。
繁殖地の「見守り」活動・・・。
2012年5月には、同会が人工孵化放流したオビラメ稚魚が9歳と8歳の親魚ペアとなって
回帰し、繁殖を果たせたことが初確認された。
活動は確かに実りつつある。

 この動きは尻別川に限らない。
20世紀末までの道内のイトウ生息地は縮小する一方だった。
だがこの15年、新たな絶滅水系はない。
それどころか、いくつの川では繁殖成績に向上が確認されている。

 「オビラメの会」とおおむね同時期に各地に生まれたグループが、
それぞれ地元で適切な対策を講じ、実現に向けて奔走してきた成果だ。

 始まりは、草島さんらの釣り人たちの「罪滅ぼし」だったかも知れない。
でも、今は胸を張れる。
絶滅危惧種から「幻に魚」のラベルを剥がしきる日も近い、と。 朝日新聞 記事

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     「ニジマス」北海道  

 ジャンプを繰り返し、激しくファイトする北海道のニジマスは、
全国の釣り師のあこがれの的だ。
阿寒国立公園から流れ出す阿寒川や、
滝上町などを流れてオホーツク海へ注ぐ渚滑川など、
モンスター級が潜むとされる川は道外からも大勢の釣り師を引きつける。
ニジマスは、とても経済効果のある魚なのだ。

 しかし、同じ川で暮らす在来種のサケ科にとってはやっかいな存在のようだ。
希少な陸封型サクラマス(ヤマメ)の悲劇がある。

 道内のサクラマスのメスは川で生まれて海へ下り、親になって川へ戻る。
生涯を渓流にとどまる個体群の北限は青森県の大畑川とされ、
「スギノコ」と呼ばれて保護されている。

 しかし、もともとの北限はせたな町を流れる良瑠石(らるいし)川の上流域だった。
1936年の調査記録に個体群の存在が報告されており、
80年代の釣りガイドにも登場する。
ところが、同年代にニジマスが確認され、今ではそれが高密度にすむ。
陸封型サクラマスは絶滅したとみられている。

 絶滅の主原因はニジマスなのかははっきりしない。
ただ、北斗市をながれる戸切地(ときりち)川(上磯ダム上流域)で行われている
独立行政法人水産総合研究センター北海道地区水産研究所の
森田健太郎主任研究員によると調査を見ると、
ニジマスが在来種のサケ科を圧倒していく様子が浮かんでくる。

 調査水域には、在来種としてイワナの一種のアメマスが生息。
ここに何者かがニジマスとブラウントラウトを放流した。
時期は90年代とみられる。
2002年の割合はアメマス64%、ニジマス9%、ブラウン27%で、アメマスが半数以上。
ところが、12年後の今年、アメマスは5%に。
一方、ニジマスは74%で、ブラウンとともに外来種が占拠する川に変貌した。

 森田氏は「ニジマスがいても在来種が減らない川もある。
しかし、エサや生息場所の競争など在来種にとっての悪影響は考えられる」と話す。

 在来種最大の淡水魚で絶滅危惧種のイトウへの影響も心配されている。
産卵期の重なるニジマスの産卵行動によって、
先に産卵したイトウの産卵床が3割前後掘り返されたという調査論文がある。
イトウもサケ科だ。
調査地点は道東を流れる風連川水系。
周辺は牧草地の造成などで河川環境が悪化し、サケ科の産卵に適した
玉砂利状の川底が減っている。
このため、両種が同じ場所で産卵することが多く、
「掘り返し」は避けがたい現象のようだ。

 生態系への影響が明らかになる中、道は昨年4月施工の生物多様性保全条例に基づき、
野外に放すことなどを禁じる「指定外来種」の選定に着手。
今年度中に1次指定種を決める。
これに対し、道内の釣り師らからはニジマスの指定除外を求める2万5027人分の
署名が道に提出された。
これを含め、5団体・自治体が指定除外を求めている。

 一方、知床国立公園のある羅臼町を流れる小河川では、
森田氏らの取り組みが効果を上げ始めている。
02年の調査で大量のニジマスが捕獲され、
在来種のイワナの一種オショロコマやサクラマスがまったく確認されなかった川だ。
誰かがニジマスを放流し、異常発生したとみられる。

 川はその後、調査目的の捕獲や釣り人の持ち帰りなどでニジマスが減少。
04年に近隣の小河川からオショロコマを移入してところ、翌年にはその稚魚が確認された。
やがてサクラマスも自然に回復した。

 その後、生態系を分断していた2ヶ所の堰堤に魚道が設置され、
海から戻ったサクラマスの親魚が上流まで遡上。
13年の調査では、サクラマスの幼魚千匹以上、
オショロコマ約100匹が生息すると推定された。
ニジマスは08年以降確認されていない。
もとの環境が戻りつつある。

 ※ ニジマス  
 北米及びカムチャッカ半島が原産のサケ科。
釣りの対象として人気が高いが、生態系への影響が大きいとして、
国際自然保護連合(IUCN)が「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定している。
日本には1877年に米国から移入されたとされる。
道内へは1926年に初めて摩周湖に放流された。
一方、ブラントラウトは欧州及び西アジアが原産。
日本には1892年に移入されたとされる。
道内では1980年に初めて日高地方で確認され、急速に分布域を拡大している。
朝日新聞(神村 正史 記者)  

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