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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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  「高梨沙羅、破竹3連勝」2月16日

 女子個人第13戦(HS 95㍍)がスロベニアのリュブノであり、
個人総合首位に立つ高梨沙羅が225・1点で3連勝を飾り、
今季7勝目とした。

 スキーW杯での日本選手のシーズン7勝目は、複合の萩原健司と男子ジャンプの
葛西紀明を抜いて単独最多となった。
個人総合2位のサラ・ヘンドリクソン(米)が2位、コリーヌ・マテル(仏)が3位に入った。

 高梨は88・5㍍、88㍍と1・2回目ともに最長の飛距離をマークした。
その他の日本勢は茂野美咲が16位、伊藤有希が22位だった。

 風がめまぐるしく変わる日本とは違い、リュブノは条件がほぼ同じだった。
これなら、高梨の強さが生きる。
ねじ伏せるようなジャンプで圧倒した。

  「傾斜がきつく、癖がある」というジャンプ台で1回目は最長88・5㍍に着地。
2回目も低く、鋭く飛び出して88・5㍍。
2回ともテレマーク姿勢を入れられなかったが、飛距離と得点で最高をマークした。

 飛び終えた後、電光掲示板の順位表示が消えていたため、本人は優勝したのか分からない。
「課題にしているテレマークがすべて入らなかったのが反省。80点ぐらいです」。
完璧を求める16歳らしく、笑みは控えめだった。

 2位に250点差をつけ、17日にも日本勢初の総合優勝が決まる。
「自分のベストを尽くしたい。失敗が絡んでくるので、まずは自分のやれることをやりたい」。
中欧の小国に、日本から大勢の報道陣が詰めかける中、動じることもない。
彼女の最大の強みだろう。

 2位のヘンドリクソンは「今日のジャンプには満足している。
ベストを尽くせたし、とてもハッピーだ」と笑顔だった。


「高梨沙羅、破竹3連勝」2013年2月10日

 女子個人第11戦と第12戦が
山形県の蔵王ジャンプ台(HS 100㍍、K点 90㍍)であり、
個人総合首位に立つ16歳の高梨沙羅が2連勝を飾り、
今季6勝、通算7勝とした。
スキーW杯でのシーズン6勝はノルディック複合の荻原健司と男子ジャンプの
葛西紀明に並ぶ日本勢最多となった。

 第11戦で、高梨は1回目に唯一、K点を越える95・5㍍で首位に立ち、
2回目も最長の93・5㍍で228・0点を挙げた。
第12戦は最長不倒の102㍍、94㍍を飛んで240・4点で圧勝した。

 2位は2戦ともに第10戦を制したジャクリーン・ザイフリーズーバガー(オーストリア)で、
第11戦の3位は自身初の表彰台となるカリナ・フォクト(独)。
総合2位のサラ・ヘンドリクソン(米)は4位、3位だった。
 
 その他の日本勢は第11戦で平山友梨香が13位、
茂野美咲が14位と、ともに自己最高をマーク。
第12戦は伊藤有希が14位、茂野は19位だった。

 「1回目、いいジャンプができて、そこから波に乗れなかったかな」。
高梨の2連勝は、復活をかけた1本のジャンプから生まれた。

 前日の試合が強風で順延され、この日は異例の2試合になった。
初戦は試技がなく、ぶっつけ本番で飛ぶことになり、「精神的にきつかった」。
ウオーミングアップを入念に重ねる。
助走時は、重心がずれて飛び遅れることがないよう心がけた。
「一発で、自分のポジションに乗らないと」。
ただ一人K点を越えるジャンプに、珍しく両腕を突き上げた。

 ひとり注目を集める陰で、悩んでいた。
今季始めて2戦続けて表彰台を逃した札幌大会から1週間。
助走姿勢で左ひざが開いてしまう癖を直そうとしたが、うまくいっていなかった。

 それが1本目のジャンプで迷いが消える。
「まだ完璧じゃないが、徐々に良くなっている」。
この日飛んだ4本はいずれも、その回の最長だ。
シーズン6勝は日本勢最多に並ぶ。
その感想を聞かれると「なんとも言いようがないです。知らなかった」。
人懐こい笑みも戻った。

 W杯は残り4戦となり、2位に230点差をつける。
16日からスロベニアである2連戦終了時点で、200点以上の差を保てれば
日本勢初の個人総合優勝が決まる。
「一戦一戦、自分のベストを尽くしたい」。
高梨の決意はいつもと変わらないが、栄冠のときはもうすぐだ。朝日新聞

  「ソチ五輪 あと1年」「ソチ五輪 あと1年」
 
  ソチ五輪の開幕まで、あと1年。
ロシアでの五輪は日本を含む西側諸国がボイコットした
1980年のモスク夏季大会以来2度目で、冬は初めて。
現地では施設整備が急ピッチで進む。
今回はノルディックスキー・ジャンプの女子、
フィギュアスケートの団体など楽しみな種目も加わる。
本番では約80の国と地域から6千人の選手、役員が集まり、
4年前より12種目多い7競技98種目で金メダルを競う。
日本勢は若手もベテランも夢舞台を目指して、しのぎを削っている。

 笑顔はあどけなく、152㌢と小柄だが、16歳のアーチはトップレベル。
五輪の新種目ジャンプ女子の高梨沙羅は、今季W杯個人総合で首位を走り、
五輪でも屈指のメダル候補。

 「夢はオリンピックに出ることです」。
中学1年の冬、そう語っていた。 
その後、ソチ五輪での実施が決まった。
少女の願いは現実のものとなり、自身もエースに成長した。

 昨年3月のW杯では男子を含めて史上最年少となる15歳4カ月で初優
勝。
今季は10戦4勝で表彰台を逃したのは3度と抜群の安定感が光る。
「自分でもびっくりするぐらい。日本チームの支えのおかげです」と、
話しぶりは、至って率直。

 高梨は、ジャンプに欠かせないバランスの良さが際立つ。
これが強さの一因。
助走から空中姿勢への移動がスムーズで、飛距離が伸びる。
渡瀬弥太郎チーフコーチが「K点越えてもテレマークが入るようになった」と言うように、
課題の着地も向上。
昨季、W杯で総合を制した18歳のサラ・ヘンドリクソン(米)も
「何度も良いジャンプを続けている」と一目置く。
 
 2月2・3日のW杯札幌大会は不振で、今季始めて2戦連続表彰台を逃した。
今は"優勝への期待〟という重圧に勝たねばならない。
「早く自分のジャンプを取り戻したい」と前を向く高梨。
高い技術に加え、五輪の初代女王にぐっと近づく。

 「高梨沙羅逆転V 4勝目」
1月13日


 ドイツのヒンターツァルテンで個人第8戦
(HS 108㍍、K点95㍍)が行われ、w杯総合得点首位に立つ
16歳の高梨沙羅が98㍍、105㍍を飛び、247・5点で優勝した。
1回目の3位から2回目に最長不倒を記録して逆転。
今季4勝目、W杯通算5勝目を挙げた。

 前日の個人第7戦を制したサラ・ヘンドリクソン(米)が103㍍、101・5㍍を飛び、245・9点で2位。
1回目にトップに立ったジャクリーン・ザイフリーズベルガー(オーストリア)が3位だった。
他の日本勢は、伊藤有希が212・2点で12位。
小浅星子は23位、渡瀬あゆみは27位。

 優勝した高梨は「勝てたことは自信になる。
目標としてきたヘンドリクソンに勝てて、うれしい」 ねじ伏せるような大ジャンプだった。
高梨は2回目に最長不倒の105㍍を飛び、1回目の3位から逆転。
飛距離が伸びるほど難しくなる着地のテレマークもしっかり入れ、
前日の第7戦で屈した宿敵ヘンドリクソンをわずかな差でかわした。

 トップと2・3点差、飛距離にして1㍍強の差を追う2回目はゲートを下げず
自信のある飛距離で勝負を懸けた。
踏切付近のカーブが急で「得意ではない」という台で会心のジャンプ。
「最後に克服できた」と笑みがこぼれた。

 2回目は高梨の後ろに2人が控えており、渡瀬コーチは
「相手に大きなプレッシャーと威圧感を与えられる」と判断。
飛型点には目をつぶっても、強気に飛距離を求める。その狙いは結実した。
その中で飛型点もまずまず。
渡瀬コーチは「あそこまで飛んで、足を出して(着地のテレマークを入れて)くれると、
違う戦い方ができる」。
勝利の満足感とは別に、戦術の幅を広げる観点から手応えを感じた。

 これまでは飛距離で上回っても勝てないケースがあり、飛型点を重視してゲートを下げ、
安定したジャンプをそろえて勝った試合もあった。
勝つために、武器の飛距離を果敢に狙い、安定感も出した末の逆転劇。
高いレベルで、ひと皮むけた。

  「高梨沙羅2位 4勝逃す」2013年1月12日

  ドイツのヒンターツァルテンで個人第8戦(HS 108㍍、K点95㍍)が行われ、
W杯総合得点首位の高梨沙羅が242・4点で2位になり今季4勝目を逃した。
1回目に最長不倒の99㍍、2回目には98㍍を飛んだが惜敗した。
サラ・ヘンドリクソン(米)が97・5㍍、98・5㍍をマークし243・6点で今季2勝目。
W杯通算11勝を挙げた。

 高梨は1回目に最長不倒の99㍍をマークし、ともに飛距離は申し分なかったが勝てない。
優勝したサラ・ヘンドリクソンに飛型点の2回合計で1・5点及ばず、その差が勝敗を分けた。

 課題にしていたテレマークは前週のW杯から安定していたが、「まだ、
ばっちり入らない。こういう接戦ではテレマークをしっかり入れないと順位を上げられない」。

 公式練習でヒルサイズを上回る109・5を飛び周囲を驚かせた。
しかし、飛びすぎたこともあって着地は乱れた。

 着地を含めた飛型点にはジャッチの主観も入る余地があるため、渡瀬コーチは
「練習からジャッチに(良い)イメージを与えることが大事だ」と話していた。
練習を含めたトータルでの勝負という意味では、出だしが少しつまずいたと言える。

 自信のある飛距離に加え、勝ち続けるには細部の修正も必要。
好敵手との「サラ対決」を制するには、なおのこと質の高いジャンプが求められる。
飛距離で勝負を懸けた。
踏切付近のカーブが急で「得意ではない」という台で会心のジャンプ。「最後に克服できた」と
笑みがこぼれた。

 2回目は高梨の後ろに2人が控えており、渡瀬コーチは
「相手に大きなプレッシャーと威圧感を与えられる」と判断。
飛型点には目をつぶっても、強気に飛距離を求める。
その狙いは結実した。
その中で飛型点もまずまず。
渡瀬コーチは「あそこまで飛んで、足を出して(着地のテレマークを入れて)くれると、
違う戦い方ができる」。勝利の満足感とは別に、戦術の幅を広げる観点から手応えを感じた。

 これまでは飛距離で上回っても勝てないケースがあり、飛型点を重視してゲートを下げ、
安定したジャンプをそろえて勝った試合もあった。
勝つために、武器の飛距離を果敢に狙い、安定感も出した末の逆転劇。
高いレベルで、ひと皮むけた。

 「高梨沙羅 表彰台逃す」4位2013年 1月6日 

 ドイツのショーナッハで女子個人第6戦が行われ高梨沙羅が
91・5㍍、95・5㍍の221・3点で終わり、W杯3連勝はならなかった。

 今季4勝目を狙った高梨は1回目9位と出遅れ、2回目に巻き返したが、
W杯の連続表彰台は12戦で止まった。
アネッテ・サゲン(ノルウェー)が224・9点で初優勝。

 2本そろえる難しさが身に染みた。 W杯3連勝を狙った高梨は、
個人戦で13戦ぶりに表彰台を逃した。
霧が濃さを増した2回目にK点を超える95・5㍍を飛んだが、
1回目の出遅れを挽回できなかった。

 ゲートを他の選手より2~3段下げた1回目に91・5㍍にとどまり、
着地もきれいに決まらず得点が伸びなかった。
踏切で微妙に遅れ、「空中で我慢した」が、修正しきれなかった。

 2季前の世界選手権(オスロ)で同じような濃霧に苦しんだが、
「条件はみんな同じ。オスロで経験したのに、ここで対応できなかった」と言い訳にせず、
技術的な敗因と認めた。

 前日はゲートを下げながら2本とも最長不倒の96・5㍍を跳び、
課題の着地でもテレマークを何とか入れ強さを見せつけた。

 この日は一転して、一つの小さなミスに足をすくわる怖さを思い知らされた。

 「高梨沙羅、今季3勝目」 2013年1月5日
 
 ドイツのショーナッハで女子個人第5戦(HS 106㍍、K点 95㍍)が行われ、
個人総合首位に立つ高梨沙羅が1・2回目とも最高の96・5㍍を飛び、242・1点で快勝した。
第4戦に続いての連勝で今季3勝目、W杯通算4勝目を挙げた。

 エベリン・インサム(イタリア)が91・5㍍、94・5㍍の224・3点で2位。
伊藤有希は18位、平山友梨香は22位、渡瀬あゆみと小浅星子は2回目に進めなかった。
山田優梨菜は棄権した。

 狙い通りの安定したジャンプで圧勝した。
高梨が1・2回とも出場選手の中で最長の96・5㍍をそろえ、W杯連勝で今季3勝目。
苦手の着地もまずまずで「いい内容のジャンプを2本そろえられた」と
自己評価する会心の勝利だった。

  2本ともゲートを他の選手より1~2段下げた。それでも、
安定感のある助走から飛距離を保った。
渡瀬コーチは「こういう勝ち方をしてみたかった」。
自信のある飛距離に加え、飛型点を含む総合力でつかんだ1勝。
若さの特権でもある勢いに任せたジャンプは、場数を重ねるごとに成熟度を増している。

 今大会のジャンプ台はK点(95㍍)を大きく超えると着地点の傾斜が緩くなり、
テレマークを入れるのが難しい。
その舞台で2本とも何とかひざを曲げて着地。
本人も「ぎりぎり入れられた」と及第点を出したように、課題を克服した充足感が残った。

  昨年末、国内での合宿練習中に転倒して軽い脳震盪を起こすアクシデント。
「恐怖心はない」と話していたとおり、影響は感じさせなかった。
転倒後の短い時間で立て直し、取り組んできた着地の改善が実を結んだ。

 これでも今季は5戦3勝。他を寄せ付けない強さが際だっている。

  「高梨、転倒し搬送」北海道・名寄市 12月20日

 
ノルディックスキー・ジャンプ女子のエース16歳の高梨沙羅が20日午前、
名寄市の名寄ピヤシリシャンツェでの練習で転倒し、
救急車で名寄市立総合病院に搬送された。

 日本女子チームの渡瀬弥太郎チーフコーチによると、
軽い脳振とうで断層撮影装置(CT)検査の結果、特に異常は見当たらなかったという。

 高梨は17日から始まった日本女子ジャンプチームの強化合宿中で、
この日1回目のジャンプで着地後にバランスを崩し、前のめりに倒れた。
渡瀬コーチによると、頭を打つなど意識がない状態だったが、搬送中に意識は回復した。
高梨は「大丈夫。すみません。心配かけました」と話したという。

 20日は大事をとって入院し、21日に磁気共鳴画像装置(MRI)検査を行い、
問題がなければ退院の予定。

 高梨は今季、W杯ジャンプ女子で4戦で2勝と好調で、個人総合得点でトップに立つ。
14日の第4戦(オーストリア)で優勝したが、2回目の着地で成功させた後に転倒した。
この影響で首などに違和感が残り、この日練習を再開したばかりだった。

 「高梨、逆転で今季2勝目」12月14日

 オーストリアのラムソーで女子個人第4戦(HS 98㍍、K点90㍍)が行われ、
高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)が86・5㍍、91・5㍍を飛び、
合計241・0点で優勝した。
1回目の4位から逆転し、第1戦に続く今季2勝目、通算3勝目。

 追い風が続く難しい条件の中、高梨は2回目に上々のジャンプを見せ、
1回目トップのコリーヌ・マテル(仏)を抜いた。
昨季個人総合優勝のサラ・ヘンドリクソン(米)は7位。
渡瀬あゆみ(サッポロスキット)は26位、平山友梨香(北翔大ク)は27位。

 伊藤有希(北海道・下川商高)、山田優梨菜(長野・白馬高)、
葛西賀子(日本空調サービス)は 2回目に進めなかった。

 3人を残してトップに立った高梨は、じっと他の選手の飛躍を見守った。
1人目、2人目とも得点が伸びず、最後のマルテは高梨を上回る93㍍を飛びながら、
着地が決まらず及ばない。
16歳の顔から笑みがこぼれると、チームメイトが駆け寄って歓喜の輪が広がった
終始追い風の悪条件。
 
 多くの選手が苦しむ中、1回目は踏切のタイミングが早く、86・5㍍にとどまった。
「タイミングを合わせることだけ考えた」という2回目は、
課題のテレマークも入れてK点を超す91・5㍍。
着地後に転倒したものの、きちんと着地したと認められ、3戦ぶりの勝利を引き寄せた。

 これまでは飛距離で勝りながら、着地が乱れて優勝を逃した試合が何度もあった。
「接戦のときはテレマークや飛型点で決まる」と肝に銘じていても、
やはりやり遂げるのは難しい。
それだけに、女子の渡瀬チーフコーチは「違う勝ち方」と確かな成長を感じた様子だ。
   ラムソーでは、昨年2月のW杯下部大会のコンチネンタル杯で連勝。
そのときにマークした102㍍がジャンプ台記録だ。
「この町がとてもすき」。 (地元の)上川と似ている感じがするから」。
ジャンプ台との相性だけでなく、のどかな雪山の風景からも力をもらい、
年内最後の一線を気分よく締めくくった。

 「高梨、失速3位」12月9日

 ロシア・ソチで行われ、女子個人第3戦((HS 106㍍)は
16歳の高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)が228・9点で3位に入った。
1回目に97㍍を飛んで首位に立ったが、2回目に91・5㍍と失速した。
ダイエラ・イラシュコ(オーストリア)とコリーヌ・マテル(仏)が231・点で同点優勝。
イラシュコは通算3勝目、マテルはW杯初勝利。
伊藤有希(北海道・下川商高)が10位だった。
 
 最後に飛んで高梨の体がすーと沈んだ。
トップで迎えた2本目。
この日、一番の追い風にたたきつけられ、優勝はならなかった。

 不利な自然条件にも、言い訳しない。思うように飛べなかったからだ。
「風ではなく、タイミングを大きく外した。
3位が悔しいというより、 2本ともタイミングを合わせられなかったのが・・・」。
ただ、一人、開幕から3戦続けて表彰台に上がっても、声は沈んだままだった。

 この試合で、ソチのジャンプ台の特徴は体で覚えた。
「タイミングを取りづらい。もっと技術を上げていかないといけない」。
1年2ヵ月後の本番へ、宿題が見つかった。

 「高梨、連勝ならず2位」2012年12月8日

 W杯、女子個人第2戦(HS 106㍍)がロシア・ソチでソチ五輪のテスト大会を兼ねて行われ、
16歳の高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)は
258・0の2位で開幕2連勝を逃した。
106㍍、104㍍と2回とも最長距離を飛んだが、飛型点で劣った。

  昨年のW杯総合王者のサラ・ヘンドリクソン(米)が264・2点で今季初勝利を挙げ、
通算10勝目とした。
山田優莉菜(長野・白馬高)は18位、伊藤有希(北海道・下川商高)が26位、
渡瀬あゆみ(サッポロスキッド)は28位、平山友梨香(北翔大ク)と
葛西賀子(日本空調サービス)は2回目に進めなかった。

 遠くへ飛ぶだけなら、高梨は誰にも負けない。
「サラ対決」を分けたのは、着地するときのテレマーク姿勢だった。

 高梨にとって、両足をずらして着地できるのかは昨季からの課題。
だが、飛びすぎた分、棒立ちのような着地となり、飛型点を伸ばせなかった。
「最低限やらなきゃいけないことなのに。残念な思いです」
  開幕戦2位で終わったヘンドリクソンは、100㍍を超えながら転倒を恐れず、
確実に決めた。
「あそこまで飛んでピタッといられる。その技術がすごい」。高梨は嘆いた。
そでも、ジャンプ台記録となる106㍍をマーク。
2戦続けて表彰台に立った。
「記録として自分の名前が載るのは光栄。今季はアプローチでうまく乗れなくて悪い
ジャンプが続いていたけど、今日の2本でなおりつつある」。
収穫もつかんだ。

 五輪開催地となるソチで始めて行われたW杯。初代五輪女王をめざし、
2人の「サラ」の戦いが続く。

  「 高梨 沙羅 逆転呼んだ集中力で優勝」2012年11月 

 11月24日、ノルウェー・リレハンメルで男女個人第1戰(HS 100㍍、K点90㍍)が行われ、
女子は高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)が
96㍍、98㍍の265・2点で優勝し、3月の蔵王大会以来のW杯2勝目を挙げた。

 高梨は1回目3位につけ、2回目に昨季総合王者のサラ・ヘンドリクソン(米国)を
逆転し優勝した。
ソチ五輪でメダルが期待される高梨がプレシーズンで最高のスタートを切った。
昨季何度も優勝を争ったライバルのヘンドリクソンを2回目に鮮やかに逆転。
勝負強さを印象づける勝ちっぷりだった。

 1回目は96㍍で3位。 98・5㍍で首位のヘンドリクソンには1・9点差。
この状況で迎えた2回目。
 「今シーズン一番のジャンプ。
自分のできるだけのことをやったので、最後の2人の結果を待つだけだった」。
集中力を高めて98メートルを飛び、鮮やかに表彰台の中央をさらった。

 これまでのワールドカップ(W杯)で挙げた1勝は今季3月山形・蔵王大会。
ノルデックスキーの本場、そして開幕戦という大きな舞台での2勝目は、
今後に向けて大きな意味を持つことになりそうだ。

 来月7日にソチで個人第2戦が行われ,高梨はW杯総合首位を意味する黄色い
ゼッケンを着けて臨む。
 
「楽しみ。一つの夢だったので」。
昨季の総合王者に逆転勝ちした勢いに乗って、さらに勝利を積み重ねるつもり。

 「高梨選手“高校認定„に合格 2012年8月

 
ノルディックスキー・ジャンプ女子のワールドカップで史上最年少優勝など日本の
エースとして活躍する高梨沙羅選手(15)
=旭川グレースマウンテン・インターナショナル=が高校卒業程度認定試験
(旧大学入学資格検定)に合格したことが28日分かった。

 高梨選手は今春同スクールに入学し、在学中に高卒認定試験が受けられる
「高認コース」に在籍。
学校関係者によると、入学前から同試験の準備をし、
入学後は放課後も残って勉強に取り組んだという。
今月上旬に本年度の第1回試験を受け、合格した。

 高卒認定試験は文部科学省が実施する国家試験。
年2回行われ、翌年の3月31日までに16歳以上になる人であれば受験できる。
国語、数学、英語など8・9科目あり、合格すれば高校を卒業した者と同等以上の
学力があると認定される。
大学受験をする年度内に18歳になれば、受験資格を有する。

 今後は2014年のソチ冬季五輪に向けて競技に軸足を置く一方、
同スクールでヒヤリングやスピーキングなど英語力を向上させていくという。
同スクールなどによると「ジャンプの練習を頑張りたい」と話しているという。

 スクールの後藤芳江校長は「高梨さんの集中力と取り組み方はずば抜けていた。
短い期間で惜しみなく勉強していた」と話した。

 「高梨 沙羅さん」スキー・ジャンプ選手 2012年

 この3月、中学3年の終わりにワールドカップ(W杯)で優勝しました。
でも、一番自信を得たのはこの大会じゃないんです。
2月にトルコで行われた世界ジュニア選手権でした。
個人戦で優勝できて、自分のジャンプに自信を持てました。
思い切って踏み切るには、精神的に強くなれないとダメです。
優勝した団体戦でも、みんなを信じつつ、自分も信じることができた。
プレッシャーに勝てて、一皮むけた気がします。

 私が海外遠征に出るようになったのは、中学1年の2009年からです。
幸いにも最近になって女子のジャンプでも、以前はなかった世界選手権やW杯という
大きな舞台が整ってきました。
世界で戦うことが具体的な目標になったのは、
同じ年頃の海外選手が表彰台に上がるのを見たからです。

 競技を始めた小学2年の頃は、特に世界を意識していたわけではありません。
楽しく飛んでいただけです。
だけど、私のとって大きかったのは、世界で活躍する先輩がいたからです。
山田いずみさん、渡瀬あゆみさんの映像を見て、気持ちが変わりました。
自分も同じようにかっこうよく飛びたい、同じ大会に出たいと思ったんです。
海外へ行くようになってからも、先輩たちに助けられました。
海外の大会のことが何も分からない私に、あれこれ教えてくれました。
日本女子ジャンプ陣は家族みたに温かいんです。

 4月から北海道旭川市のインターナショナルスクールに通っています。海外では、
単語とジェスチャーで必要なことを伝えてきました。
でも、いい成績を残す上で語学力は欠かせません。
きちんと英語ができた方が心に余裕を持って、競技に集中できますから。

 中学生へのエールですか ?
やっぱり努力すれば、その先に何かあるという希望を持って欲しい。
そして、今やっていることを続けてもらいたいです。

 私も小学6年で壁にぶつかりました。記録が伸びずにやめたいと思っていた。けど
、「先輩たちのように飛びたい」という気持ちを支えに練習に励み、壁を乗り越えました。
 今の夢は、14年ソチ五輪の日本代表選手になることです。
女子ジャンプが新種目となる大会。
大きな夢で練習のモチベーションを上げつつ、一つ一つの大会で結果を出すつもりです。

 そして、女子ジャンプの土台を作ってくれた先輩たちのように、後輩を教えたり、
導いたりできる人間になりたいです。

 聞き手・朝日新聞 高野 真吾さん

 1996年、北海道上川町生まれ。
2011~12年シーズンから始まったノルディックスキーW杯ジャンプ女子個人で3月、
日本選手で初優勝

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