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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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  来るか「水素社会」  


 「このペンの中にも水素が含まれているんですよ」
 大手プラントメーカー、千代田化工建設(横浜市)の水素チェーン事業推進ユニットの責任者、
白崎智彦が手にしたのは、何の変哲もない白色の修正液。
ラベルには「主溶剤・メチルシクロヘキサン約45%」とある。

 「この溶剤を使って海外から大量の水素を運ぶ計画を立てています」
 水素は地球上で最も軽い気体。 空気中で拡散するため、
大量にためて運ぶのは難しい。
同社は水素をトルエンと反応させてメチルシクロヘキサン(MSH)という
液体の化学物質に変え、特殊な触媒で再び水素を取り出す技術を開発。
実用化にめどをつけ、MCHを「スベラ水素」と名付けた。

 スベラ水素にすると、体積が500分の1になり、常温常圧で取り扱える。
この技術を使って、海外の油田で原油を採掘するときに出るガスに含まれる
水素を大量に運んでくる構想を描く。
東京五輪が開かれる2020年までに、川崎市に水素の輸入基地を立てる予定だ。

 「難しい管理は必要ありません。既存のタンカーで輸送できます」
 白崎はペットボトルに入ったスベラ水素を振ってみせた。
フタを開けるとシンナーのような臭いがしたが、他の溶剤に比べて毒素は低いという。

 横浜市神奈川区JR新子安駅から10分ほど歩くと、
運河のそばに配管が入り組んだ高さ約10㍍の実証プラントがある。
同社はここでトルエンに水素を混ぜ、再び水素を取り出す実験を重ねている。

 水素価格を下げ、水素社会に役立つ先端技術として内外から注目を集め、
見学希望者が後を絶たない。 稼働を始めた13年春以降、世界30ヵ国から約3千人が訪れた。

 川崎重工業は水素をマイナス253度に冷やし、液体にして大量輸送する構想を描く。
兵庫県薩摩町の薩摩工場に、水素を液体に変えるプラントをつくり、
昨年11月には試験操業を始めた。
1日で燃料電池車(FCV)約1千台分にあたる5㌧を液化させる。
いずれは水素ステーションの整備を手がけるエネルギー業界に
プラントを売り込みたい考えだ。

 水素は液体にすると800分の1になり、輸送効率が高まる。
豪州の南東部に大量に埋蔵される褐炭(低品質で安い石炭)から水素を取り出す計画もある。
現地にプラントを建てて水素を液化し、日本に運ぶ実証実験を20年ごろに始める予定。
水素を大量に必要とする製油所や、実用化を期待する水素発電所向けなどに
液化水素を運ぶ供給網の構築をめざす。
液化天然ガス(LEG)運搬船の建造で培った技術を生かし、
水素の運搬船も自前でつくる計画だ。

 「かつてはLNGも液化して運ぶのは採算が合わないと言われた。
水素もLNGのように1兆円規模のプロジェクトに成長する可能性がある」。
水素プロジェクト部長の西村元彦は大きな期待を寄せる。  朝日新聞記事

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