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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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     「キウシト湿原」  

 北海道・登別市若山町の小さな湿原「キウシト湿原」。
住宅街などに囲まれた約4・8㌶に、ワラミズゴケの群生をはじめ希少な植物などが
数多く生き延びている。 市民や研究者らは「奇跡的に残った湿原」を保護しようと、
市と連携して20年近く調査や保護などに取り組んできた。
市が木道やビジターセンターなどを整備し、4月で1500人以上が訪れた。

 かつて登別から室蘭にかけての太平洋沿岸には湿地が広がっていた。
数十年前から宅地や商業地に姿を変え、
キウシト湿原周辺にも土地区画整理事業が持ち上がり、1997年に調査が始まった。
地元の自然保護団体が調査し、約300種類の植物や野鳥や魚を確認。
研究者も加わり、貴重な湿原と判明した。
市民と行政が協力した形で保護と公園化が動き出した。

 動植物や植生、水位、地質・・・。
市民団体が研究者やコンサルタントらと詳しく調べると、ハンノキが進出、
クマザサが茂り、オオハンゴンソウなど外来植物も増えて湿地以外の植生が広がっていた。
近くの高速道路ができたきとで沢水の流入が止まり、乾燥したためだった。

 専門家の分析をもとに、コンサルタントも加わって感想防止策を考え、
市は予算をつけた市民らは調査や工事を手伝ったほか、エゾリンドウなどの増殖、
ササや外来植物の刈り取りを進め、観察会を開いた。

 市は2003年に乾燥を防ぐ工事や棚や木道などの施設整備に着手し、
湿原の買い取りも進めた。
06年には市民団体が湿原の保全や再生、活用を盛り込んだ公園化への計画図を市へ提案。
市は提案を反映した計画を作り、08年に特別緑地保全地区に指定した。

 立ち入りはホタルやミズバショウなどの観察会、学校教育での活用などに限ってきた。
昨年度までにビジターセンターも設け、買収費を含む整備活用費は計5億3千万にのぼる。

 カギは湧き水
 なぜこの湿原が残ったのか。 理由の一つは湧き水とみられる。
沢水の流入は途絶えたが、湿原の南西部に湧き水とみられる。
沢水の流入は途絶えたが、湿原の南西部に湧き水がある。
湿原を研究する矢部和夫・札幌市立大学教授は
「西胆振の太平洋側は都市化で湿原が姿を消していたが、奇跡的に元の姿を保っている。
湧き水があったことが大きい」と話す。

 もう一つの理由として考えられるのが、湿原が細かく分筆され、
地権者が数十人と多かったことだ。
地盤が悪く、権利関係が複雑なことから開発業者が手をださなかったとみられる。

 トンギョ発見  
 NPO法人「ビオトープ・イタンキin室蘭」理事長の大西勲さん(71)は
18年前、湿原近くを通りがかり、「昔の室蘭にもあった見覚えのある風景だ」と驚いた。
子どものころ、イバライトミヨ(トンギョ)をザルですくって遊んだ近所の風景そっくりだった。
網を入れてみると、期待通りトンギョを見つけたという。

 整備された湿原は観察、保全、体験の3エリアに分かれている。
観察エリアには延長400㍍の木道を設け、保全エリアは立ち入り制限。
体験エリアは子どもたちが魚を捕るなど自然体験ができる。

 当初から関わり続けているNPO法人「キウシト湿原・登別」の理事長堀本宏さん(61)は、
①保全 ②再生 ③憩い・集い ④学習、の四つの場と位置づけている。
「四つの場を作ることで、様々な活動が生まれてくるかもしれない。
だから、湿原の魅力を伝えて多くの人に足を運んでほしい」

 ※ キウシト湿原
 砂丘地の住宅街などに囲まれた約4・8㌶の小規模な湿原。
ワラミズゴケの群落のほか、希少なオオミズゴケやオオバタチツボスミレなど
約300種類の植物が分布する。
環境省の「日本の重要湿原500」に選ばれ、
市民団体による保護活動は昨年の前田一歩園賞を受けた。
キウシトはアイヌ語で「カヤ、群生する、走り根」を意味する。

 NPO法人「キウシト湿原・登別」が管理を委託され、
メンバーがビジターセンターに駐在する。
開園は11月中旬までの午前9時半~午後5時。 月曜休み。
入場無料。問い合わせ先はビジターセンター(0143・84・8470)。 朝日新聞(三上 修 記者)

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