山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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「知床岬 今冬216頭」
世界自然遺産・知床の知床岬で、環境省が実施した今冬のエゾシカ駆除が5月3日に終わった。
駆除数は216頭。
ここ数年の岬の越冬数の約8割を駆除した計算。
長大な棚を張り巡らし、エゾシカを山林に逃げ込ませない新たな手法の効果が実証された。
環境省は知床岬の植生を守るため、2007年度から駆除を開始。
当初は600頭近くが越冬していたが、ここ数年は260~270頭まで減り、
植生に回復の兆しも出はじめている。
だが、人が包囲して追い込む「巻き狩り」だと多くのエゾシカが山林に逃げ込み、効率が悪かった。
このため、今冬は先端部の草地と背後の山林の境に仕切り棚(総延長3.4㌔)を設け、
草地に出たエゾシカが簡単に逃げられないようにして狩りを実施。
3月と4月の2回はヘリコプターを使い、それぞれ131頭、80頭を駆除し、
船を使った5月1日から3日の3回目に5頭を駆除した。
仕切り棚の効果は絶大で、初回の131頭はこれまで1日あたりの最高だった57頭の2倍以上。
期間中の駆除数もこれまで最高だった158頭を大幅に上回った。
業務委託を受けた知床財算は岬のエゾシカの密度が小さくなった分、
来季は他地域からやってくる可能性もある。
仕切り棚は立ちはだかる人の代わりと考えれば効果的で負担も少ないいい手法だったと、話す。
今年度から第2期知床半島エゾシカ保護管理計画(5ヵ年)が始まる。
環境相は、今冬の斜里側と羅臼側で実施した車を移動させながら荷台から打つ
シャープシューティングの効果も踏まえ、来季に向けてより効率的な計画を策定していく方針。 朝日新聞
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「保護林にネット計画」北海道・根室市
根室市内で保護されているイチイの木々が、エゾシカの食害で危機にひんしている。
この冬、一気に樹皮を食われた。
イチイの保護林を管理する根室東部森林管理署は、イチイの幹に食害防止ネットを巻き付ける作業を、
市民参加で6月に実施する。
今年は国連が定めた国際森林年。
同署は「エゾシカと森林について学びながらネットを張ろう」と呼びかける。
北海道ではオンコと呼ぶ方がなじみが深いイチイ。
「イチイ純林保護林」は市街地から約6㌔、花咲港に近い海岸段丘上の国有林にある。
天然のイチイが高密度で純林を形成する学術的価値の高い群落として1998年、
約1千本のイチイが確認された約5㌶が保護林に指定された。
うち約1㌶が「純林区」。
直立する樹齢100年以上のイチイ約300本が林立、自然観察の為の木道も設置されている。
根釧東部森林管理署によると、7、8年前からエゾシカの食害が目立ち始め、
2006年には木道沿いの約60本にネットを巻き付け、食害を防いできた。
ところが今春、雪解け後に森に入ってみると、ネットが取り付けていない多くのイチイが
樹皮をはがされていた。
エゾシカは餌が少なくなる冬期間、樹皮や枝などを食べて飢えをしのぐ。
同署の上野利康・流域管理調整官は、森林の状況から、純林が冬の間、
エゾシカの群れのねぐらになり、一帯のイチイが食われてしまったようだと見る。
このままでは貴重な純林が維持できなくなると判断。
5月中に保健林の被害調査を実施、同署が企画する「国際森林年・森林公開講座」の初回の
6月18日、「森林を守りたい! イチイ純林をエゾシカの食害から守ろう」を合言葉に
市民とともにイチイの幹にネットを巻き付ける計画。
同署の中沢文彦署長は、まずネットで貴重な森を守り、今後は道や市と連携して駆除を含めた
抜本的な対策を進めていきたいと話している。
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「6月に対策協議」 北海道
環境省は阿寒国立公園でエゾシカの食害調査を始めて実施し、
カルデラ湖や火山周辺など調査地点11ヵ所のうち、9ヵ所で被害を確認した。
湖の中島や1300㍍を超える火山の山頂直下でも食害の痕跡が発見され、
エゾシカの生息域が予想以上に広がっていることが明らかになった。
同省は6月にも専門家を交えた検討会議を発足させて対応を協議する。
同公園は道東の11市町にまたがる約9万㌶で、阿寒、屈斜路、摩周の三つのカルデラ湖と、
雄阿寒岳(1490㍍)、摩周岳(857㍍)などの火山が形作る雄大な景観が特徴。
調査は近年のエゾシカの増加を受けて、こうした景観や植生への被害が懸念されることから、
昨年9月~今年3月下旬に行った。
その結果、「植生に強く影響が表れている」と判断されたのは屈斜路湖の中島と摩周湖周辺の2ヵ所、
「痕跡はあるが影響は不明」なのは雌阿寒岳や西別岳(799㍍)など7ヵ所だった。
自然林が残る屈斜路湖の中島では、島内に設けた調査区全3ヵ所で
アオダモやイチイ、モミジなどに樹皮がはがされたり角がこすりつけられた跡を確認。
特に被害のひどい調査区域では、150平方㍍内にある樹木25本のうち14本に被害があり、
6本が枯れていた。エゾシカの鳴き声も確認されたことから、
冬場の湖面凍結時にエゾシカが移り住み、生息しているとみられる。
雌阿寒岳の山頂直下の標高1350㍍付近では、知床でエゾシカの食害が問題となり
高山植物ガンコウランの種子がフンに含まれているのが多数見つかった。
また、西別岳でも高山植物チシマワレモコウの食痕が見つかった。
同省釧路自然環境事務所は「エゾシカがさらに増えれば、
食害の地域がさらに広がる可能性がある。棚を設けるなど対策を考えたい」としている。
1993年に推定20万頭だった道東(釧路、根室、オホーツク、十勝管内)のエゾシカ生息数は、
現在25万頭にまで増加しているとされる。
「危険なら網、麻酔薬で捕獲を」 2012年5月
市街地に出没するエゾシカが北海道内で増えていることを受け、
道は市町村などによる地域での対応をまとめたアニュアルを初めて作成し、
5月8日公表した。
交通事故や人への被害、経済的損失が予想される場合は、
網や麻酔薬を使って捕獲するなどの対策を示し、各現場で円滑に対応できるようにした。
市街地のエゾシカは「アーバンディア」と呼ばれる。
出没数は把握できていないが、昨年11月には稚内市で幼稚園に入り込むなど、
ここ数年で全道的に目立ってきた。
ただ、定められた指針はほとんどなく、道警や市町村職員が追い払ったり、
獣医師が吹き矢で麻酔薬を投与したりと対応はまちまちで、
現場によって混乱もあった。
マニュアルでは、市街地での猟銃の使用は鳥獣保護法で原則禁止されていることを説明。
出没時の対応として「監視と追跡を基本」とし、
捕獲は「住民や関係者の安全確保を優先に」行うよう明記した。
また、各地域で連携体制を整えることや、住民に注意を呼びかけるよう求めた。
マニュアルは今後、各市町村や猟友会などに配布する。
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環境省は阿寒国立公園でエゾシカの食害調査を始めて実施し、
カルデラ湖や火山周辺など調査地点11ヵ所のうち、9ヵ所で被害を確認した。
湖の中島や1300㍍を超える火山の山頂直下でも食害の痕跡が発見され、
エゾシカの生息域が予想以上に広がっていることが明らかになった。
同省は6月にも専門家を交えた検討会議を発足させて対応を協議する。
同公園は道東の11市町にまたがる約9万㌶で、阿寒、屈斜路、摩周の三つのカルデラ湖と、
雄阿寒岳(1490㍍)、摩周岳(857㍍)などの火山が形作る雄大な景観が特徴。
調査は近年のエゾシカの増加を受けて、こうした景観や植生への被害が懸念されることから、
昨年9月~今年3月下旬に行った。
その結果、「植生に強く影響が表れている」と判断されたのは屈斜路湖の中島と摩周湖周辺の2ヵ所、
「痕跡はあるが影響は不明」なのは雌阿寒岳や西別岳(799㍍)など7ヵ所だった。
自然林が残る屈斜路湖の中島では、島内に設けた調査区全3ヵ所で
アオダモやイチイ、モミジなどに樹皮がはがされたり角がこすりつけられた跡を確認。
特に被害のひどい調査区域では、150平方㍍内にある樹木25本のうち14本に被害があり、
6本が枯れていた。エゾシカの鳴き声も確認されたことから、
冬場の湖面凍結時にエゾシカが移り住み、生息しているとみられる。
雌阿寒岳の山頂直下の標高1350㍍付近では、知床でエゾシカの食害が問題となり
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また、西別岳でも高山植物チシマワレモコウの食痕が見つかった。
同省釧路自然環境事務所は「エゾシカがさらに増えれば、
食害の地域がさらに広がる可能性がある。棚を設けるなど対策を考えたい」としている。
1993年に推定20万頭だった道東(釧路、根室、オホーツク、十勝管内)のエゾシカ生息数は、
現在25万頭にまで増加しているとされる。
「危険なら網、麻酔薬で捕獲を」 2012年5月
市街地に出没するエゾシカが北海道内で増えていることを受け、
道は市町村などによる地域での対応をまとめたアニュアルを初めて作成し、
5月8日公表した。
交通事故や人への被害、経済的損失が予想される場合は、
網や麻酔薬を使って捕獲するなどの対策を示し、各現場で円滑に対応できるようにした。
市街地のエゾシカは「アーバンディア」と呼ばれる。
出没数は把握できていないが、昨年11月には稚内市で幼稚園に入り込むなど、
ここ数年で全道的に目立ってきた。
ただ、定められた指針はほとんどなく、道警や市町村職員が追い払ったり、
獣医師が吹き矢で麻酔薬を投与したりと対応はまちまちで、
現場によって混乱もあった。
マニュアルでは、市街地での猟銃の使用は鳥獣保護法で原則禁止されていることを説明。
出没時の対応として「監視と追跡を基本」とし、
捕獲は「住民や関係者の安全確保を優先に」行うよう明記した。
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「関係6機関共同で」 知床半島
知床世界自然遺産地域科学委員会(委員長・大泰司紀之北大名誉教授)は2月21日、
札幌市内で会合を開き、知床半島のヒグマ保護管理方針を決めた。
2012年度から環境省と北海道森林管理局、道、地方自治体が共同で
ヒグマの個体把握を行い、個体数の維持を目指す。
道や地元のオホーツク管内斜里町、根室管内羅臼町などは、
これまで駆除したヒグマの遺伝子情報の採取や標識による識別など、
それぞれ独自に個体数の把握を行ってきた。
しかし、現在も知床全体の正確な個体数は分かっていないため、
隣接する根室管内標津町も含め、6機関で情報交換しながら共同で調査することにした。
期間は5年間。
個体把握では、鉄条網を張りヒグマの体毛を採取する「ヘアトラップ」を行い、
毛根から採取した遺伝子情報で個体数を推定する。
衛星利用測位システム(GPS)も利用し、知床半島から道東各地への行動分析も行う。
策定に関わった松田裕之横浜国立大教授は
「知床半島のヒグマの生息数を正確に把握し、行きすぎた駆除を防ぎたい」と述べた。
同委員会は環境省や道、地元2町など8団体と学識経験者で構成し、
10年4月から同方針の策定作業を進めていた。 朝日新聞
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ヒグマの個体把握を行い、個体数の維持を目指す。
道や地元のオホーツク管内斜里町、根室管内羅臼町などは、
これまで駆除したヒグマの遺伝子情報の採取や標識による識別など、
それぞれ独自に個体数の把握を行ってきた。
しかし、現在も知床全体の正確な個体数は分かっていないため、
隣接する根室管内標津町も含め、6機関で情報交換しながら共同で調査することにした。
期間は5年間。
個体把握では、鉄条網を張りヒグマの体毛を採取する「ヘアトラップ」を行い、
毛根から採取した遺伝子情報で個体数を推定する。
衛星利用測位システム(GPS)も利用し、知床半島から道東各地への行動分析も行う。
策定に関わった松田裕之横浜国立大教授は
「知床半島のヒグマの生息数を正確に把握し、行きすぎた駆除を防ぎたい」と述べた。
同委員会は環境省や道、地元2町など8団体と学識経験者で構成し、
10年4月から同方針の策定作業を進めていた。 朝日新聞
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「新世代クマ」
例年、4月中旬に山歩きをしているとヒグマの足跡をよく見かける。
まれに、親子でエサを探し散策しているヒグマの親子に近くで出会えることもある。
標高700㍍以上の山は4月中旬を過ぎても深い雪で覆われエサとなる植物が少なくない。
足跡を辿ると、崖や川など雪が解けだしたところから芽吹いたヤチブキを食べた跡がよく見かける。
また、小さい松の実を食べている親子もいる。
雪が解け、ヒグマが冬眠から目覚める時期を迎え、札幌市内では、4月12日、
南区定山渓地区で今季の出没情報が市に寄せられた。
昨年度は中央区の市街地でも目撃されるなど、前年度に比べ2倍を超える257件に上った。
人を恐れぬ「新世代クマ」の増加などが原因とされる中、今季も市街地までヒグマが現れる可能性はあるのか。
ヒグマの生態に詳しい道立総合研究機構環境・地質研究本部の間野勉課長は
「予測は難しいが、今後も市街地に表れる可能性はある」と言い切る。
昨年は中央区山鼻、円山両地区や南区川沿地区で目撃されたことについて、
間野課長は「生息域が市街地近くに拡大している。両地区で目撃されたヒグマは同じ個体で、
若く、好奇心旺盛でたまたま市街地に出没しただけではないか」とみる。
このヒグマが今季も出没するかどうかは、昨年、人間に追い払われて市街地を怖いと思ったか、
農作物や生ごみなどを食べて市街地を魅力ある土地だと思ったかによるという。
札幌市内では2006年、西区西野地区で1頭が駆除された。
このクマは01年度から同地区で何度か目撃されており、当初は同地区に出没するだけだったが、
年を追うごとに家庭菜園の作物を荒らすようになっていた。
間野課長は「好奇心が旺盛であれば、ほかのクマも市街地に現れる可能性がある。
市街地に迷い込んだクマが行動をエスカレートさせて農作物の味を覚えさせないよう、
生ごみの収集日を守るなど徹底が必要だ」と指摘する。
「増える生息数」
南区など果樹園が集まる地区では、農作物の味を覚え、人を恐れない「新世代クマ」が増えているという。
間野課長によると、1988年から2005年までの道内のヒグマ捕獲数を季節別に見ると、
晩夏から初春にかけては年率11%のペースで増えている。
札幌でも昨年度、出没情報があった時期は10月に集中している。
間野課長は「収穫期を迎えた農作物を食べることを覚えたクマが急増したため」とみる。
実際、南区での農業被害は拡大している。
市によると、被害戸数は、10年度で10戸だったのに対し、昨年は14戸に増えた。
南区澄川地区で果樹園を営む高坂博文さん(54)は昨年、モモやプラムなどをクマに食べられた。
電気柵を設置していない場所から侵入しており、「頭が良く、どうしようもない」とため息をつく。
出没情報が増えた背景には、ヒグマの生息数自体が増えているとの見方がもっぱらだ。
ただ、行政や専門家が生息数を把握し切れていないのが実情だ。
道は約1800~3600頭と推測する一方で、国は890~2万1千頭と予測。
道はハンターから聞き取りし、国は捕獲数から推計しているという。
道は「生息数は基礎的なデータだが、把握は難しい」と話す。
それでも増えていると考えられているのは、道が毎年数十頭捕獲してきた
「春グマ駆除」を、動物愛護の観点などから1990年以降、廃止したためだ。
「減るハンター」
生息数が増加したとされる一方で、ハンターは減少している。
北海道猟友会(札幌市)の会員数は78年の約2万人をピークに年々減少し、
昨年度は約5500人まで落ち込んでいる。
クマ撃ちの場合、反撃される恐れがあるため、確実に仕留めるなど熟練した技術が必要だが、
同会によると、札幌市内では、クマ撃ちの経験が少ないハンターが多いという。
同会の斉藤哲嗣専務理事は、そもそも市街地に出没した場合、
ハンターが発砲できないことを指摘した上で、「だからこそ市街地に下りてくる前に、
山中で一定数を駆除することが必要ではないか。熟練した技術を継承するためにも、
頭数を限って駆除することで、被害を未然に防ぐべきだ」と訴える。 北海道新聞
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