いつも研究のことを考えています―。
世界を驚かす画期的な新型の万能才能(STAP細胞)を
つくったのは、博士号をとってわずか3年という、
30歳の若き女性研究者だ。
研究室をかっぽ着姿で立ち回る「行動派」は、
負けず嫌いで、とことんやり抜くのが信条だ。
「やめてやると思った日も、泣き明かした夜も数知れないですが、
今日一日、明日一日だけ頑張ろうと思ってやっていたら、5年が過ぎていました」
1月28日、神戸市内の理化学研究所発生・再生科学総合研究センターでの記者会見。
無数のフラッシュの中、小保方晴子(おぼかた はるこ)さんはこれまでの日々を振り返った。
千葉県松戸市の出身。
2002年、早稲田大学理工学部に、
人物重視で選考するAO入試の1期生として入った。
当時、面接で「再生医療の分野に化学からアプローチしたい」とアピール。
ラクロスに熱中し、「日々、大学生の青春に忙しかった」というふつうの
学生生活を送っていた。
応用科学の研究室で海の微生物を調べていたが、
指導教官から「本当は何をやりたいのか」を問われ、最初の夢を思い出し、
大学院から、再生医療の分野に飛び込んだ。
小保方さんを大学院時代に指導した大和雅之・東京女子医大教授は
「負けず嫌いで、こだわりの強い性格」と話す。
一から細胞培養の技術を学び、昼夜問わず、ひたすら実験に取り組んでいた。
半年の予定で米ハーバード大に留学したが、指導したチャールズ・バカンティ教授に
「優秀だからもう少しいてくれ」と言われ、期間が延長になったという。
ここで、今回の成果につながるアイデアを得た。
研究の成功に欠かせない特殊なマウスをつくるために、
世界有数の技術をもつ若山照彦・理研チームリーダ(現・山梨大教授)に直談判。
ホテルに泊りながら半年以上かけて、成果を出した。
今回の発見について、小保方さんは「あきらめようと思ったときに、
助けてくれる先生たちに出会ったことが幸運だった」と話す。
理研の笹井芳樹・福センター長は「化学系の出身で、生物学の先入観がなく、
データを信じて独自の考え方をもっていた。
真実に近づく力と、やりぬき力を持っていた」と分析する。
昨年、理研のユニットリーダーになった小保方さんは、
自身の研究室の壁紙をピンク色、黄色とカラフルにし、
米国のころから愛用しているソファを持ち込んでいる。
あちこちに、「収納癖があるのです」というアニメ「ムーミン」の
グッツやステッカーを貼っている。
実験時には白衣でなく祖母からもらったというかっぽう着を身につける。
研究をしていないときは「ペットのカメの世話をしたり、
買い物に行ったりと、普通ですよ」と話す。
飼育場所は研究室。
土日を含めた毎日の12時間以上を研究室で過ごす。
「おふろのときも、デートのときも四六時中、研究のことを考えています」
朝日新聞(野中 良祐 記者)
万能細胞「新時代」液に浸して25分 誕生
ちょっとした刺激を加えればできる新型の万能細胞は、
「信じられない」と驚き、一度は論文掲載を拒まれるほど常識を覆す大発見だ。
将来の再生医療の道を開く可能性も秘めているだけに、
重点分野として研究資金を投入した国にとって功を奏した形だ。
ただ、競争の激しいこの分野を勝ち抜くには、課題も多く残されている。
「今回の発表は、まったく新しい万能細胞です。
私も最初は『信じられない』と思ったぐらい」
英科学誌ネイチャーへの掲載に先立つ1月28日、
神戸の理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)で開かれた記者会見。
笹井芳樹福センター長はそう切り出した。
ふつうの細胞に外部から刺激を与えるだけで、
ひとりでips細胞のような万能細胞ができてしまう。
あまりに簡単で、常識破りな「STAP細胞」の作り方は、
理研の小保方晴子ユニットリーダー(30)が糸口をつかんだ。
2008年、早稲田大大学院からハーバード大に留学した直後。
再生医療につながる幹細胞の研究をしていた時だった。
いろいろな組織になれる幹細胞は、ふつうの細胞よりサイズが小さいという特徴がある。
マウスの体から取ってきた細胞の中から小さい細胞だけをより分ければ、
幹細胞を集められるのではないか。
指導教授のアイデアに従い、
細いガラス管に通して小さい細胞を選別する実験をしていた。
内径0・03~0・05㍉のガラス管を通すと、確かに幹細胞のような細胞が出てきた。
ところが、ガラス管を通す前の細胞の中には、幹細胞はまったく見つからなかった。
ふつうなら、あるはずなのに見つけられないだけで、と考える。
小保方さんは違った。
「 幹細胞がより分けられている」のではなく、細いガラス管の中に
押し込められているという刺激によって、
幹細胞のような細胞が「作られている」のではないか―。
現象をありのまま解釈した。
毒を与えたり、熱したり、飢餓状態にしたり、様々な刺激を細胞に与えてみた。
その中で最も効率よく作れたのが弱酸性の液体に浸す方法。
浸す時間は25分。
細胞が死に瀕すると変身するのでは、と考えた。
だが、信じてもらうのは難しかった。
いったんさまざまな組織になった細胞が、
環境を変えるだけで幹細胞に「初期化」される現象は、
ニンジンなどの植物で知られているが、動物では絶対に起きないと考えられていた。
Ips細胞などの万能細胞を作るには、遺伝子を人偽的に働かせるなど、
細胞の中身に手を加える操作が不可欠だった。
自説を証明する共同研究者を求めて11年にたどり着いたのが、
世界的な研究拠点の一つである理研CDBだった。
最初は半信半疑だった研究者たちも、実験データを示すと「ほんまや・・・」。
証拠を揃えて12年4月、ネイチャーに論文を投稿。
「信じられない」と掲載を拒まれたが1年かけて追加の証拠をそろえ、
13年3月、再挑戦した。
厳しい注文や疑問に答えるため、掲載決定直前まで追加実験を続けた。
「臨床応用までには課題」
誰が実験しても、同じ結果が得られるか。
どの臓器からでも出来るか。
確認すべき課題は多い。
京都大の中辻憲夫教授は、「再生医療への応用は、まだ何ともわからない」と指摘する。
「人間の細胞でも、(STAP細胞作りが)可能なのか。
できた細胞株が安定しているのか、再現性がるのか、
特に細胞の遺伝情報などの品質は同か、気になる」
これらの課題を乗り越えられるかが人への臨床応用に向けた焦点だ。
理研の笹井福センター長は「論文が掲載されると、
よーいドンで、世界中で競争が始まる」と話す。
小保方さんは今回の実験の限界としてすべて生後1週間の若いマウスを
使っていることを挙げる。
成長したマウスでは、うまくいかなかったという。
それでも、今回の成果が、再生医療の新たな道を開いたことは間違いない。
慶応大の岡野英之教授は、STAP細胞が胎盤へ変化できるという特性に注目する。
ES細胞やips細胞ではできない。
「他の万能細胞よりも、受精卵が持つ全能性に近い可能性がある。
ヒト細胞でも同様に作れれば、医療への道は開ける」と期待を寄せる。
理研によると、STAP細胞で期待できる臨床応用はいくつか考えられる。
① イモリの足が切れても再生するように、
人間の傷んだ組織がその場で再生する究極の再生医療
② 正常な細胞が、ストレスでがん細胞に変わる仕組みを根源から解き明かすことで、
がん化を抑制する技術開発など。
小保方さんは言う。
「すぐ臨床につながらなくても、100年後の実りを信じて、今がんばります」
「国も研究を後押し」
今回の成果は国が生命科学を重視し、若手研究者を支援してきた延長にある。
国は第2期科学技術基本計画(2001~05年度)でライフサイエンスなど4分野を重点化。
再生医療はその柱の一つで、理研CDBも担い手として設立された。
重点化は第3期計画(06~10年度)にも引き継がれた。
09年には中心研究者1人に15億~60億円を配分する国のプロジェクト「FIRST」が始まり、
再生医療分野で、山中伸弥・京都大教授が選ばれた。
文部科学省は06年から若手研究者の自立支援にも着手した。
小保方さんは昨年、29歳で理研CDBのユニットリーダーに就任。
自前の研究予算を持ち、5人体制で研究を進める。
若手が自分の「研究室」を持つ米国スタイルは少しずつ普及し始めている。
課題もある。
海外に留学する日本人は04年の約8万3千人をピークに6年間で3割減り、
内向き志向が強まりつつある。
基礎研究の充実も課題だ。
日本では実利に結びつく基礎研究が重視され、
基礎研究費の割合は全体の15%で30年間ほぼ横ばい。
一方、米国、フランス、韓国などは割合、伸び率とも、日本を上回る。 朝日新聞
「米ハーバード大」STAP細胞 ヒトで作成の可能性 2月6日
米ハーバード大のチームは、細胞を刺激しただけで作れる
万能細胞「STAP細胞」について、「ヒトでも作成した可能性がある」と明らかにした。
STAP細胞特有の分化できる能力は確認していないという。
チームはこの細胞を使った治療を目指しており、
米食品医薬品局(FDA)への臨床研究の申請を計画している。
理化学研究所とSTAP細胞を初めて制作したチャールズ・バカンティ教授のチームで、
理研の小保方晴子さんの留学先。
チームの小島宏司准教授(呼吸器外科)によると、
ヒトや羊でもマウスのときと同様の方法で細胞を刺激し、
STAP細胞と同じ形や性質の細胞が得られているという。
細胞内で働いている遺伝子などは調べておらずSTAP細胞だとの証明はできていない。
専門の科学誌にも掲載されていない。
小島さんによると、ヒトへの治療対象は、気道が狭く窒息しやすい気管狭窄やがんで、
気管を切って修復することが必要なケース。
羊では気管以外から取り出した軟骨細胞とSTAP細胞と見られる細胞を混ぜて、
修復に用いているという。
本当にヒトのSTAP細胞であるかどうかは、申請に平行して検証するという。
「ips細胞培養液 従来の10分の1」2月6日
Ips細胞を安く効率よく増やす培養液の開発に、
慶応大医学部の福田恵一教授(循環器内科)らと味の素が共同で成功した。
従来品に比べて費用が10分の1になるという。
味の素では2016年度の発売を目指す。
Ips細胞を増やすには細胞の栄養になるアミノ酸や糖、ビタミン、
成長因子などを含む培養液が欠かせない。
特に心筋梗塞などの治療でips細胞から心筋細胞を作って移植することを想定すると、
患者1人あたり50~100㍑の培養液が必要。
従来品は1人分1千万円程度とみられるが、
今回の開発で100万円程度に抑えられるとしている。
細胞を効率よく増やす性能を約3倍にし、製造コストを約3分の1にした。
慶応大が必要な栄養成分を細かく分析し、味の素が高価な成分を自社生産するか、
代替成分を開発することでコストを減らした。 朝日新聞 (編集委員・浅井文和)
「ips制作の効率20倍」2月7日
Ips(人工多能性幹)細胞の作成効率を、
卵子のたんぱく質を導入することで20倍に上げる手法を理化学研究所の
石井俊輔上席研究員(分子生化学)らがマウスで開発した。
卵子の成分には細胞の初期化を促す働きがあるらしい。
2月6日付の米科学誌セル・ステムセルに発表した。
グループが注目したのは、
細胞内でDNAが巻き付いている「ヒストン」と呼ばれるたんぱく質。
山中伸弥京都大教授は四つの遺伝子を細胞に導入することでips細胞を作ったが、
今回、グループはこの4遺伝子とともに、
卵子に特有な構造をした2種類にヒストンを導入したところ、
作成効率が20倍に上がった。
このヒストンは、初期化に必要な遺伝子の発現を活発にするらしい。
このヒストンが機能しないように遺伝子操作すると、
マウスの半分は育つ前に死んだという。
石井さんは「ヒトも同じような仕組みを持っている。
より高い多能性を持つips細胞の作成につながる可能性がある」としている。
理研と京大「連携へ」STAP細胞でがん研究
新型の万能細胞「STAP細胞」は、体のふつうの細胞が刺激によって変化し、
育て方しだいで無制限に増えるようになる。
これはがん細胞と共通して特徴だ。
発見した理化学研究所は、STAP細胞を再生医療だけでなく、
がんの予防や治療研究にも生かそうとしている。
「(STAP細胞の)原理がもうちょとわかってくれば、
(がん研究に)つながるのではないか」。
理研・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹・福センター長は2月5日、
報道陣にこう述べた。
体の細胞は、受精卵という「天然」の万能細胞が分裂して増え、作られる。
それぞれの細胞は筋肉なら筋肉、皮膚なら皮膚と、役割を分担する。
酸などによる刺激を与えて、
元の受精卵と同じような万能状態を取り戻したのがSTAP細胞だ。
がん細胞はSTAP細胞と同様に、体の細胞が化学物質などさまざまな刺激を
受けることでもできる。
また、STAP細胞は特殊なたんぱく質を与えて育てると
どんどん分裂して増えるようになる。
がん細胞も活発に増殖する。 STAP細胞はがん細胞と異なるが、似た特徴を持つ。
体の中でも、細胞は酸などのストレスで常に刺激を受ける。
理研の研究によると、胃から逆流してきた胃酸にさらされた食道の細胞は、
万能細胞に特有のたんぱく質を持つ。
ただ、STAP細胞にはならない。 酸による食道の炎症は、がんの原因にもなる。
両者を結びつける鍵は、細胞の修復能力と、その「暴走」かもしれない。
ふつうの細胞がSTAP細胞になる能力を秘めている理由について、
万能細胞に詳しい京都大の中辻憲夫教授は「何かの意味があるとしたら、
修復と防御に関係しているのではないか」とみる。
イモリは脚が切断しても、傷口からまた元通りに脚が生えてくる。
損傷による刺激で、傷口にある細胞が脚を作れる細胞に変化するためだ。
九州大の赤司(あかし)浩一教授は、少しだけ万能化の方向に進み、
無秩序に増殖するのががん細胞ではないかと推測する。
「これまで、がん化の原因は主に遺伝子異常だと考えられていたが、
メカニズム解明のためには、化学的刺激や物理的刺激も考慮する必要がある」
STAP細胞は、移植をせずに体の中で臓器を作り直すような
究極の再生医療への応用が期待されている。
開発者の小保方晴子ユニットリーダは1月28日の会見で、
「従来想定していなかった新規の医療技術に貢献できると考えられている。
がんの抑制技術にも結びつけられるかもしれない」と述べた。
笹井さんはこう語る。
「人間ではまだSTAP細胞はできていないし、実用化には時間がかかる。
今のところ(100満点中)20点の技術だが、
小保方さんには1万点を目指して研究してほしい」
「理研と京大、連携へ」
理化学研究所は2月5日、新型の万能細胞「STAP細胞」について、
別の万能細胞であるips細胞の研究で実績を持つ京都大学と連携して
研究していく方針を明らかにした。
Ips細胞で研究が先行する再生医療への応用面で、将来的に協力する。
STAP細胞は、理研の小保方晴子ユニットリーダーらがマウスで作製。
一方、ips細胞は京大の山中伸弥教授らが人の細胞でも開発。
両細胞は性質が違うが、細胞を作る効率や安全性の評価など、
再生医療や創薬への応用段階では共通する課題が多く、協力が可能という。 朝日新聞
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理化学研究所などが、
まったく新しい「万能細胞」の作成に成功した。
マウスの体の細胞を、弱酸性の液体で刺激するだけで、
どんな細胞にもなれる万能細胞に変化する。
いったん役割が定まった体の細胞が、
この程度の刺激で万能細胞に
変わることはありえないとされていた。
生命科学の常識を覆す画期的な成果だ。
1月29日、英科学誌ネイチャー電子版のトップ記事として掲載された。
理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子
ユニットリーダー(30)らは新たな万能細胞をSTAPと名付けた。
STAPとは「刺激惹起性多能性獲得」(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)」
の略称だ。
iPS細胞(人工多能性幹細胞)よりも簡単に効率よく作ることができた。
また、遺伝子を傷つけにくいため、がん化の恐れも少ないと考えられる。
作り方は簡単だ。
小保方さんは、マウスの脾臓から取り出した白血球の一種のリンパ球を
紅茶程度の弱酸性液に25分間浸し、その後に培養。
すると数日後には万能細胞に特有のたんぱく質を持った細胞ができた。
このマウスの皮下に移植すると、神経や筋肉、腸の細胞になった。
そのままでは胎児になれないよう操作した受精卵にSTAP細胞を注入して子宮に戻すと、
全身がSTAP細胞から育った胎児になった。 これらの結果からSTAP細胞は、
どんな組織にでもなれる万能細胞であることが立証された。
酸による刺激だけではなく、細い菅に無理やり通したり、
毒素を加えたりといった他の刺激でも、頻度は低いが同様の変化が起きることも分かった。
細胞を取り巻くさまざまなストレス環境が、変化を引き起こすと見られる。
STAP細胞は、iPSとES細胞からは作られない胎盤という組織にも育ち、
万能性がより高く、受精卵により近いことを実験で示した。
さまざまな病気の原因を解き明かす研究への活用をはじめ、
切断した指が再び生えてくるような究極の再生医療への応用にまでつながる可能性がある。
ただ、成功したのは生後1週間というごく若いマウスでの細胞だけ。
大人のマウスではうまくいっておらず、その理由は分かっていない。
人間の細胞からもまだ作られていない。
医療応用に向けて乗り越えるべきハードルは少なくない。
今回、報告されたSTAP細胞は、生命科学の歴史を塗り替えるものだ。
たった1個の細胞にすぎない受精卵が、
細胞分裂を繰り返しながら神経や筋肉などの役割に分かれ、赤ちゃんになる。
このようにいったん体の各組織に分化した後の細胞は、
元に戻る初期化を自発的に起こすことはない、というのが生命科学の常識だった。
2012年にノーベル賞を受けた山中伸弥京大教授が作ったiPS細胞は、
複数の遺伝子を加えて人工的に作った万能細胞であり、
細胞が自発的に初期化してできたわけではない。
一方、STAP細胞は細胞自体に触れることなく、取り巻く環境を少し厳しくするだけで、
自発的な初期化を促し、成功した。
厳しい環境にさらされた植物が自発的に初期化することは知られていたが、
哺乳類ではあり得ないと考えられていた。
STAP細胞作成の驚くほどの単純さに、ネイチャー誌は最初、論文を突き返した。
「何百年にもわたる細胞生物学の歴史を愚弄している」と厳しい意見がついていたそうだ。
この言葉こそ、小保方さんの発想が、
研究の歴史を塗り替えるほど独創的である証だろう。
今後、人での再生医療への応用も視野に入れつつ、この発見を手がかりに、
生命の神秘に迫ることができるだろう。
「誇りに思う」山中教授のコメント
京都大ips細胞研究所長の山中伸弥教授は「重要な研究成果が、
日本人研究者によって発信されたことを誇りに思う。
人間の細胞からも同様の手法で多機能性幹細胞(万能細胞)が作られることを期待している」
とのコメントを発表した。
※ 万能細胞
筋肉や細胞、脳など体を作る全ての種類の細胞に変化できる細胞。
通常の細胞は筋肉なら筋肉、肝臓なら肝臓の細胞しか作られない。
1個の細胞から全身の細胞を作り出す受精卵のほか、
少し成長した受精卵を壊して取り出したES細胞(胚性幹細胞)、
山中伸弥・京都大教授が作り出したips細胞(人工多能性幹細胞)がある。 朝日新聞
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「高梨沙羅、ジャンプ本番へ万全」
ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅が、
ソチ五輪のワールドカップ(W杯)を2連勝で終え、万全の態勢でソチへ向かった。
高梨はオーストリアのヒンツェンバッハで2日にあった個人戦で優勝。
女子では最多となる今季10勝目を挙げた。
試合後、五輪までに準備が足りなかった面はあるかと問われると、
「試合にむけ、全力で走ってきたという自信はある。
いいイメージを持っていきたい」と力強く話した。
やり残したことについては、「やりたかったことはたくさんあるが、それを言ったらきりがない。
大事なところは何かを考え、できることを一つずつやっていく」と言った。
ここ9日間でスロベニア、イタリア、オーストリアと転戦した6試合。
五輪を前にあえて、過密日程で試合に挑んできた。
練習ではなく、試合でしかつかめないものがあるからだ。
「体はかなり良く仕上がっている。疲れもないので、良い状態でソチに向かえる」
11日の五輪本番を前に、海外のライバルは調子を上げている。
昨夏の左ひざの大けがから復帰するサラ・ヘンドリクソン(米)も、
ぶっつけ本番でソチに挑んでくる。
どんな試合になりそうかと問われ、
初代五輪女王の期待が高い高梨は、うれしそうに語った。
「イメージはつかない。すごくわくわくするというか、楽しい試合になる」
朝日新聞(笠井 正基 記者)
「飛ぶ 跳ぶ ソチの決意」
ソチ五輪の開幕を7日に控え、
メダルが期待される日本の有名選手が続々と現地入りした。
スキージャンプ女子で金メダルを狙う17歳の高梨沙羅選手は4日未明、ソチに着いた。
先輩選手からメッセージが書き込まれた餞別のお菓子をもらったといい、
「涙が出るほど感動した。その気持ちも胸に飛びたい」。
日本選手団主将の41歳、葛西紀明選手らジャンプ男子チームも到着した。
オーストリアのヒンツェバッハで
女子個人第13戦(HS 94㍍)が行われ、
ソチ五輪で金メダルをめざす17歳の高梨沙羅が
合計245・2点で連勝した。
今季10勝目で、女子ジャンプW杯のシーズン勝利数で
2011~12年のサラ・ヘンドリクソン(米)を抜いて単独最多となった。
スキーW杯の通算19勝は、日本勢では複合の萩原健司に並んで歴代最多。
高梨は1回目に88・5㍍で2位につけ、2回目に最長不倒の92・5㍍を飛んで逆転した。
1回目首位のダニエラ・イラシュコ(オーストリア)が2位、
ユリア・キュカネン(フィンランド)が3位。
日本の五輪代表では伊藤有希が8戦連続の1桁となる6位に入り、
山田友梨菜は3戦連続で2回目に進めなかった。
飛び終えて、珍しく突き上げた両腕に、高梨の手応えがみなぎった。
1回目の2位で迎えた2回目。
ほぼ公平な条件のなか、高く飛び出して最長の92・5㍍へ。
「1回目は(体が)前に流れたが、2回目はしっかり足を使って力を伝えられた」。
2戦連続の逆転に、晴れやかに笑った。
一度つかんだ感覚は忘れない。
ここのジャンプ台は助走路がなだらかで癖がある。
3試合ぶりに勝った1日の試合の2回目に、ようやく対応ができたという。
「どんどん飛ぶことで慣れた。最後にいいジャンプで締めくくれて良かった」
W杯勝利を日本勢最多の19に伸ばし、
1990年代に「キング・オブ・スキー」とたたえられた萩原健司に並んだ。
「すごく偉大な選手に並べたことは自信になる」。
いつも記録にはこだわらない高梨が、しみじみと言った。
11日のソチ五輪本番を前にW杯の試合を終えた。
今季は13試合を戦って10勝。
表彰台は一度も逃がしていない。
この9日間に世界ジュニアも含めて6戦戦う過密日程の中、調子を上げてきた。
「勝った状態で次にいけるのは自信になる」。
若き初代五輪女王の本命が3日、ソチに乗り込んだ。
難しい風でも「逆転」2014年2月1日
オーストリアのヒンツェンバッハで
女子個人第12戦(HS 94㍍)があり、
ソチ五輪で金メダルを狙う17歳の高梨沙羅が
合計231・7点で3試合ぶりに勝った。
今季9勝目とし、サラ・ヘンドリクソン(米)が
2011~12年シーズンに記録した女子ジャンプW杯のシーズン最多勝に並んだ。
通算18勝目。
高梨は1回目に87㍍を飛んで2位につけ、2回目に90㍍で逆転。
ダニエラ・イラシュコ(オーストリア)が2位、1回目首位のマヤ・ブティッチ(スロベニア)が3位。
五輪代表の伊藤有希が1回目3位から5位となった。
岩淵香里が16位、茂野美咲が22位、渡瀬あゆみが27位。
五輪代表の山田友梨菜は2戦続けて2回目に進めなかった。
めまぐるしく風が変わる難しい条件。
3戦連続の優勝を狙ったイラシュコは1回目に不利な追い風にはたかれた。
高梨は1回目は向かい風をもらう。
87㍍へ。
着地もうまく決めて2位につける。
2回目は90㍍に伸ばして逆転し、笑みが広がった。
ここのジャンプ台は助走路がなだらかで、踏み切るタイミングをつかみにくい。
ソチの形状が似ている台だ。
前日の公式練習で3回飛んだ後、高梨に迷いの色がうかがえた。
いずれも踏み切りで遅れたという。
「遅れるということは助走路で乗れていない」。
最近、よく使う言葉だ。
「直さなきゃいけない。あまり調子が良いわけではないので上げていかないと」。
この日は試合前の試技が中止になり、前日の感覚だけが頼りだった。
ソチ五輪本番まで、あと10日に迫った。
上々の仕上がり具合だ。 朝日新聞(笠井 正基 記者)
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W杯蔵王戦で優勝した高梨沙羅と
2位の伊藤有希
「沙羅と有希」五輪Vへ切磋琢磨
高梨沙羅、17歳。 伊藤有希、19歳。
十代の2人が、スキー女子ジャンプでソチの空を舞う。
2人が生まれ育ったのは、どちらも金メダリストを育んだ町。
1998年2月17日。
日本を熱狂の渦に巻き込んだ長野五輪ジャンプ団体戦。
高梨の地元・北海道上川町出身の原田雅彦、
伊藤の地元・下川町出身の岡部孝信が出場し、1回目の4位から逆転で
金メダルをつかんだ。
降りしきる雪の中で決まる大ジャンプ。
町中が興奮に沸き返った。
高梨は1歳、伊藤は3歳だった。
それから16年。
2人はいま、長野を最後に遠ざかっているジャンプ陣のメダル獲得を目指している。
両町にジャンプ少年団が誕生したのは、日本がジャンプで表彰台を独占した
72年の札幌五輪がきっかけだった。
それぞれの少年団で高梨の父寛也さん(46)と伊藤の父克彦さん(47)は跳び、
ともに現役を退いてから地元で指導する。
上川の少年団は80年後半から一時は団員がいなくなったが、
長野五輪の盛り上がりで再開。
娘たちが町の台で飛ぶようになったのは自然の流れのようだった。
「やると言い出したのは娘。やっている町のお兄ちゃんたちを見て、
楽しそうと思ったんじゃないですか」と口をそろえる。
先に頭角を現したのは伊藤。
小学6年生の冬、札幌市大倉山ジャンプ競技場での大会にテストジャンパーで参加し、
出場した女子選手をしのぐ距離を飛んだ。
当時の代表コーチは、その後の国際大会での4試合に呼ぶ。
2007年3月。
初戦の17位から5、4位と順位を上げ、最後は3位。
小学生で表彰台に立った。
高梨の注目度を一気に高めたのも、大倉山だった。
11年1月。 身長152㌢の14歳は、ふわりと浮くように飛距離を伸ばす。
141㍍。
同じ日の少し前に伊藤が打ち立てた女子のジャンプ大記録、139・5㍍を超えて見せた。
中学生と高校生のハイレベルな競演に、会場は沸き上がった。
伊藤は小学6年の時から「オリンピックで金メダル」と書いた紙を天井に張り、
ベットから眺め続けた。
高梨は中学1年の冬、将来の夢を聞かれ「オリンピックで優勝したい」と答えた。
まだ、女子ジャンプが五輪種目に採用されていなかった頃から、ともに目標は五輪だった。
今季のはじめ、代表コーチの山田いずみさん(35)は2人の調子良さにふれて
「注目される人が1人よりもいいし、
切磋琢磨できるのは底上げにもつながる。楽しみ」と期待していた。
言葉通り、高梨は今季のワールドカップ(W杯)で11戦8勝。
伊藤もW杯の自己最高順位を更新し続け、今月18日の蔵王大会では2位に入った。
2人は22日に日本を出発、欧州遠征を経てソチに入る。
「今まで応援してくださった皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」と高梨。
伊藤は「恩返しできるようにメダルを取って、笑顔で帰って来たい」。
競技は2月11日。 二つの町は、再び熱気に包まれる。朝日新聞(上山 浩也 記者)
「サラ・ヘンドリクソン 私は挑戦者」2月9日
ソチにいられること、ストレスなく飛べること。
すべてに喜びがあふれている。
ノルディックスキー・ジャンプ高梨沙羅のライバルで、右ひざ手術からの復帰をかける
サラ・ヘンドリクソン(米)が五輪の晴れ舞台にやってきた。
初めて飛んだ8日の公式練習では、2回目に全体で最下位の81・5㍍。
高梨は1回目に98㍍をマークしていた。
7日の記者会見で、何度も笑みをこぼした。
「昨年の世界選手権に勝ったからといって今の私がどれくらい飛べるか分からない。
ただ、けがが重圧を取り除いてくれて挑戦者として五輪に挑める」
昨年8月のドイツ合宿で大ジャンプをしたときに着地に失敗、
靱帯の再建手術に追い込まれた。
医科学の最先端をゆく母国の威信をかけたリハビリー。
長い日で1日6時間、自分と向き合った。
1月中旬、ようやく飛べるようになった。
「ジャンプに恋した」とほれ込んだ種目が、五輪デビューする11日に飛ぶためだ。
高梨との顔合わせは、昨年8月のサマーグランプリ以来。
ある雑誌は今大会のメダルを高梨「金」、ヘンドリクソン「銀」と予想しているという。
そのことを記者会見で問われたヘンドリクソンは
「初めて聞いたけど、私はコントロールできないこと。
高梨さんは2最下なのに、メンタル面が強い。
驚くようなジャンプをするし、試合は厳しいものになる」。
最後は勝負師の顔つきに戻して、言った。
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北海道釧路市の阿寒湖は道内屈指の
氷上のワカサギ釣り場。
一等地のホテル御前水裏にはカラフルなテントが立ち並び、
多くのフアンが冬の風物詩の繊細な釣りを満喫していた。
午前10時半ごろ、釣り場にはテント50基以上が並び、
大半の人がテント内でさおを出していた。
シーズン中、毎週末に欠かさず訪れているという
釧路市の三浦一夫さん(33)は針2号に餌のサシを1匹掛けして、
7~11㌢のワカサギを50匹以上キャッチしていた。
三浦さんは午前7時半ごろ、岸側の境界ロープから約10㍍沖側に釣り座を確保した。
1月11日と13日は同じ場所で、阿寒湖の氷上釣りの上限である2㌔(推定300匹以上)の
ワカサギをゲットしたが、この日は2時間ほどさおを出して10匹と不発だった。
そこで、さらに約40㍍沖側の水深11・5㍍のポイントに移動してところ、
入れ食いモードに突入。
20分足らずで40匹以上を追加した。
タナはべた底から水深8㍍の間。
三浦さんは小型の魚群探知機で調べ、
「魚の反応が出ている。かなり釣れそうだ」と白い歯を見せた。
周囲のワカサギの釣果は、良い人で150匹を超え。
1時間当たり10~30匹という人が多かった。
阿寒湖の氷上釣りの遊漁料は中学生以上1100円、小学生500円、幼児は無料。
まき餌は禁止。
問い合わせは あいすランド阿寒 ℡ 0154・67・2057 北海道新聞 記事
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