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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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   「小保方 晴子さん(30)」STAP細胞研究者

 いつも研究のことを考えています―。
世界を驚かす画期的な新型の万能才能(STAP細胞)を
つくったのは、博士号をとってわずか3年という、
30歳の若き女性研究者だ。

  研究室をかっぽ着姿で立ち回る「行動派」は、
負けず嫌いで、とことんやり抜くのが信条だ。

   「やめてやると思った日も、泣き明かした夜も数知れないですが、
今日一日、明日一日だけ頑張ろうと思ってやっていたら、5年が過ぎていました」

 1月28日、神戸市内の理化学研究所発生・再生科学総合研究センターでの記者会見。
無数のフラッシュの中、小保方晴子(おぼかた はるこ)さんはこれまでの日々を振り返った。

 千葉県松戸市の出身。
2002年、早稲田大学理工学部に、
人物重視で選考するAO入試の1期生として入った。
当時、面接で「再生医療の分野に化学からアプローチしたい」とアピール。
ラクロスに熱中し、「日々、大学生の青春に忙しかった」というふつうの
学生生活を送っていた。

 応用科学の研究室で海の微生物を調べていたが、
指導教官から「本当は何をやりたいのか」を問われ、最初の夢を思い出し、
大学院から、再生医療の分野に飛び込んだ。
小保方さんを大学院時代に指導した大和雅之・東京女子医大教授は
「負けず嫌いで、こだわりの強い性格」と話す。
一から細胞培養の技術を学び、昼夜問わず、ひたすら実験に取り組んでいた。
半年の予定で米ハーバード大に留学したが、指導したチャールズ・バカンティ教授に
「優秀だからもう少しいてくれ」と言われ、期間が延長になったという。
ここで、今回の成果につながるアイデアを得た。

 研究の成功に欠かせない特殊なマウスをつくるために、
世界有数の技術をもつ若山照彦・理研チームリーダ(現・山梨大教授)に直談判。
ホテルに泊りながら半年以上かけて、成果を出した。

 今回の発見について、小保方さんは「あきらめようと思ったときに、
助けてくれる先生たちに出会ったことが幸運だった」と話す。
理研の笹井芳樹・福センター長は「化学系の出身で、生物学の先入観がなく、
データを信じて独自の考え方をもっていた。
真実に近づく力と、やりぬき力を持っていた」と分析する。

 昨年、理研のユニットリーダーになった小保方さんは、
自身の研究室の壁紙をピンク色、黄色とカラフルにし、
米国のころから愛用しているソファを持ち込んでいる。
あちこちに、「収納癖があるのです」というアニメ「ムーミン」の
グッツやステッカーを貼っている。
実験時には白衣でなく祖母からもらったというかっぽう着を身につける。

 研究をしていないときは「ペットのカメの世話をしたり、
買い物に行ったりと、普通ですよ」と話す。
飼育場所は研究室。
土日を含めた毎日の12時間以上を研究室で過ごす。
「おふろのときも、デートのときも四六時中、研究のことを考えています」
  朝日新聞(野中 良祐 記者)

 万能細胞「新時代」液に浸して25分 誕生  

  ちょっとした刺激を加えればできる新型の万能細胞は、
「信じられない」と驚き、一度は論文掲載を拒まれるほど常識を覆す大発見だ。
将来の再生医療の道を開く可能性も秘めているだけに、
重点分野として研究資金を投入した国にとって功を奏した形だ。
ただ、競争の激しいこの分野を勝ち抜くには、課題も多く残されている。

 「今回の発表は、まったく新しい万能細胞です。
私も最初は『信じられない』と思ったぐらい」

 英科学誌ネイチャーへの掲載に先立つ1月28日、
神戸の理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)で開かれた記者会見。
笹井芳樹福センター長はそう切り出した。

 ふつうの細胞に外部から刺激を与えるだけで、
ひとりでips細胞のような万能細胞ができてしまう。
あまりに簡単で、常識破りな「STAP細胞」の作り方は、
理研の小保方晴子ユニットリーダー(30)が糸口をつかんだ。
 2008年、早稲田大大学院からハーバード大に留学した直後。
再生医療につながる幹細胞の研究をしていた時だった。

 いろいろな組織になれる幹細胞は、ふつうの細胞よりサイズが小さいという特徴がある。
マウスの体から取ってきた細胞の中から小さい細胞だけをより分ければ、
幹細胞を集められるのではないか。
指導教授のアイデアに従い、
細いガラス管に通して小さい細胞を選別する実験をしていた。

 内径0・03~0・05㍉のガラス管を通すと、確かに幹細胞のような細胞が出てきた。
ところが、ガラス管を通す前の細胞の中には、幹細胞はまったく見つからなかった。
 ふつうなら、あるはずなのに見つけられないだけで、と考える。
小保方さんは違った。
「 幹細胞がより分けられている」のではなく、細いガラス管の中に
押し込められているという刺激によって、
幹細胞のような細胞が「作られている」のではないか―。
現象をありのまま解釈した。

 毒を与えたり、熱したり、飢餓状態にしたり、様々な刺激を細胞に与えてみた。
その中で最も効率よく作れたのが弱酸性の液体に浸す方法。
浸す時間は25分。
細胞が死に瀕すると変身するのでは、と考えた。

 だが、信じてもらうのは難しかった。
いったんさまざまな組織になった細胞が、
環境を変えるだけで幹細胞に「初期化」される現象は、
ニンジンなどの植物で知られているが、動物では絶対に起きないと考えられていた。
Ips細胞などの万能細胞を作るには、遺伝子を人偽的に働かせるなど、
細胞の中身に手を加える操作が不可欠だった。

 自説を証明する共同研究者を求めて11年にたどり着いたのが、
世界的な研究拠点の一つである理研CDBだった。
最初は半信半疑だった研究者たちも、実験データを示すと「ほんまや・・・」。
証拠を揃えて12年4月、ネイチャーに論文を投稿。
「信じられない」と掲載を拒まれたが1年かけて追加の証拠をそろえ、
13年3月、再挑戦した。
厳しい注文や疑問に答えるため、掲載決定直前まで追加実験を続けた。

  「臨床応用までには課題」  
 誰が実験しても、同じ結果が得られるか。
どの臓器からでも出来るか。
確認すべき課題は多い。

 京都大の中辻憲夫教授は、「再生医療への応用は、まだ何ともわからない」と指摘する。
「人間の細胞でも、(STAP細胞作りが)可能なのか。
できた細胞株が安定しているのか、再現性がるのか、
特に細胞の遺伝情報などの品質は同か、気になる」

 これらの課題を乗り越えられるかが人への臨床応用に向けた焦点だ。
理研の笹井福センター長は「論文が掲載されると、
よーいドンで、世界中で競争が始まる」と話す。
小保方さんは今回の実験の限界としてすべて生後1週間の若いマウスを
使っていることを挙げる。
成長したマウスでは、うまくいかなかったという。

 それでも、今回の成果が、再生医療の新たな道を開いたことは間違いない。
 慶応大の岡野英之教授は、STAP細胞が胎盤へ変化できるという特性に注目する。
ES細胞やips細胞ではできない。
「他の万能細胞よりも、受精卵が持つ全能性に近い可能性がある。
ヒト細胞でも同様に作れれば、医療への道は開ける」と期待を寄せる。

 理研によると、STAP細胞で期待できる臨床応用はいくつか考えられる。
① イモリの足が切れても再生するように、
人間の傷んだ組織がその場で再生する究極の再生医療
② 正常な細胞が、ストレスでがん細胞に変わる仕組みを根源から解き明かすことで、
がん化を抑制する技術開発など。
小保方さんは言う。
「すぐ臨床につながらなくても、100年後の実りを信じて、今がんばります」

 「国も研究を後押し」  
 今回の成果は国が生命科学を重視し、若手研究者を支援してきた延長にある。
 国は第2期科学技術基本計画(2001~05年度)でライフサイエンスなど4分野を重点化。
再生医療はその柱の一つで、理研CDBも担い手として設立された。
重点化は第3期計画(06~10年度)にも引き継がれた。
09年には中心研究者1人に15億~60億円を配分する国のプロジェクト「FIRST」が始まり、
再生医療分野で、山中伸弥・京都大教授が選ばれた。

 文部科学省は06年から若手研究者の自立支援にも着手した。
小保方さんは昨年、29歳で理研CDBのユニットリーダーに就任。
自前の研究予算を持ち、5人体制で研究を進める。
若手が自分の「研究室」を持つ米国スタイルは少しずつ普及し始めている。

 課題もある。
海外に留学する日本人は04年の約8万3千人をピークに6年間で3割減り、
内向き志向が強まりつつある。
基礎研究の充実も課題だ。
日本では実利に結びつく基礎研究が重視され、
基礎研究費の割合は全体の15%で30年間ほぼ横ばい。
一方、米国、フランス、韓国などは割合、伸び率とも、日本を上回る。 朝日新聞

 「米ハーバード大」STAP細胞 ヒトで作成の可能性 2月6日
 米ハーバード大のチームは、細胞を刺激しただけで作れる
万能細胞「STAP細胞」について、「ヒトでも作成した可能性がある」と明らかにした。
STAP細胞特有の分化できる能力は確認していないという。
チームはこの細胞を使った治療を目指しており、
米食品医薬品局(FDA)への臨床研究の申請を計画している。

 理化学研究所とSTAP細胞を初めて制作したチャールズ・バカンティ教授のチームで、
理研の小保方晴子さんの留学先。

 チームの小島宏司准教授(呼吸器外科)によると、
ヒトや羊でもマウスのときと同様の方法で細胞を刺激し、
STAP細胞と同じ形や性質の細胞が得られているという。
細胞内で働いている遺伝子などは調べておらずSTAP細胞だとの証明はできていない。
専門の科学誌にも掲載されていない。

 小島さんによると、ヒトへの治療対象は、気道が狭く窒息しやすい気管狭窄やがんで、
気管を切って修復することが必要なケース。
羊では気管以外から取り出した軟骨細胞とSTAP細胞と見られる細胞を混ぜて、
修復に用いているという。
本当にヒトのSTAP細胞であるかどうかは、申請に平行して検証するという。

「ips細胞培養液 従来の10分の1」2月6日
 Ips細胞を安く効率よく増やす培養液の開発に、
慶応大医学部の福田恵一教授(循環器内科)らと味の素が共同で成功した。
従来品に比べて費用が10分の1になるという。
味の素では2016年度の発売を目指す。

 Ips細胞を増やすには細胞の栄養になるアミノ酸や糖、ビタミン、
成長因子などを含む培養液が欠かせない。
特に心筋梗塞などの治療でips細胞から心筋細胞を作って移植することを想定すると、
患者1人あたり50~100㍑の培養液が必要。
従来品は1人分1千万円程度とみられるが、
今回の開発で100万円程度に抑えられるとしている。

 細胞を効率よく増やす性能を約3倍にし、製造コストを約3分の1にした。
慶応大が必要な栄養成分を細かく分析し、味の素が高価な成分を自社生産するか、
代替成分を開発することでコストを減らした。 朝日新聞 (編集委員・浅井文和)

「ips制作の効率20倍」2月7日

 Ips(人工多能性幹)細胞の作成効率を、
卵子のたんぱく質を導入することで20倍に上げる手法を理化学研究所の
石井俊輔上席研究員(分子生化学)らがマウスで開発した。
卵子の成分には細胞の初期化を促す働きがあるらしい。
2月6日付の米科学誌セル・ステムセルに発表した。

 グループが注目したのは、
細胞内でDNAが巻き付いている「ヒストン」と呼ばれるたんぱく質。
山中伸弥京都大教授は四つの遺伝子を細胞に導入することでips細胞を作ったが、
今回、グループはこの4遺伝子とともに、
卵子に特有な構造をした2種類にヒストンを導入したところ、
作成効率が20倍に上がった。

 このヒストンは、初期化に必要な遺伝子の発現を活発にするらしい。
このヒストンが機能しないように遺伝子操作すると、
マウスの半分は育つ前に死んだという。
石井さんは「ヒトも同じような仕組みを持っている。
より高い多能性を持つips細胞の作成につながる可能性がある」としている。

  理研と京大「連携へ」STAP細胞でがん研究
 新型の万能細胞「STAP細胞」は、体のふつうの細胞が刺激によって変化し、
育て方しだいで無制限に増えるようになる。
これはがん細胞と共通して特徴だ。
発見した理化学研究所は、STAP細胞を再生医療だけでなく、
がんの予防や治療研究にも生かそうとしている。

 「(STAP細胞の)原理がもうちょとわかってくれば、
(がん研究に)つながるのではないか」。
理研・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹・福センター長は2月5日、
報道陣にこう述べた。

 体の細胞は、受精卵という「天然」の万能細胞が分裂して増え、作られる。
それぞれの細胞は筋肉なら筋肉、皮膚なら皮膚と、役割を分担する。
酸などによる刺激を与えて、
元の受精卵と同じような万能状態を取り戻したのがSTAP細胞だ。

 がん細胞はSTAP細胞と同様に、体の細胞が化学物質などさまざまな刺激を
受けることでもできる。
また、STAP細胞は特殊なたんぱく質を与えて育てると
どんどん分裂して増えるようになる。
がん細胞も活発に増殖する。 STAP細胞はがん細胞と異なるが、似た特徴を持つ。

 体の中でも、細胞は酸などのストレスで常に刺激を受ける。
理研の研究によると、胃から逆流してきた胃酸にさらされた食道の細胞は、
万能細胞に特有のたんぱく質を持つ。
ただ、STAP細胞にはならない。 酸による食道の炎症は、がんの原因にもなる。
両者を結びつける鍵は、細胞の修復能力と、その「暴走」かもしれない。

 ふつうの細胞がSTAP細胞になる能力を秘めている理由について、
万能細胞に詳しい京都大の中辻憲夫教授は「何かの意味があるとしたら、
修復と防御に関係しているのではないか」とみる。
イモリは脚が切断しても、傷口からまた元通りに脚が生えてくる。
損傷による刺激で、傷口にある細胞が脚を作れる細胞に変化するためだ。

 九州大の赤司(あかし)浩一教授は、少しだけ万能化の方向に進み、
無秩序に増殖するのががん細胞ではないかと推測する。
「これまで、がん化の原因は主に遺伝子異常だと考えられていたが、
メカニズム解明のためには、化学的刺激や物理的刺激も考慮する必要がある」

 STAP細胞は、移植をせずに体の中で臓器を作り直すような
究極の再生医療への応用が期待されている。
開発者の小保方晴子ユニットリーダは1月28日の会見で、
「従来想定していなかった新規の医療技術に貢献できると考えられている。
がんの抑制技術にも結びつけられるかもしれない」と述べた。

 笹井さんはこう語る。
「人間ではまだSTAP細胞はできていないし、実用化には時間がかかる。
今のところ(100満点中)20点の技術だが、
小保方さんには1万点を目指して研究してほしい」

 「理研と京大、連携へ」
 
理化学研究所は2月5日、新型の万能細胞「STAP細胞」について、
別の万能細胞であるips細胞の研究で実績を持つ京都大学と連携して
研究していく方針を明らかにした。
Ips細胞で研究が先行する再生医療への応用面で、将来的に協力する。

 STAP細胞は、理研の小保方晴子ユニットリーダーらがマウスで作製。
一方、ips細胞は京大の山中伸弥教授らが人の細胞でも開発。
両細胞は性質が違うが、細胞を作る効率や安全性の評価など、
再生医療や創薬への応用段階では共通する課題が多く、協力が可能という。 朝日新聞

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