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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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                       旅館でヤマメを捕らえたシマフクロウ

   「養老牛温泉」北海道・中標津町


 
ふわり。
外灯にうっすらと照らされた旅館の裏庭の池に、音もなく降り立った。
宿泊客らがシャッターを切る。
「彼」は英、米などからも客を呼び寄せる。
宿に聞けば、海外グループからは来年2月の予約も入っているという。

 翼を広げた幅が2メートル近くあるシマフクロウ。
国内では北方領土と北海道に生息する。
道内には140羽ほどしかおらず、
ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い種とされる。

 摩周湖から東に十数㌔、森に囲まれた中標津町養老温泉。
「旅館藤や」の池に現れるようになったのは2002年秋ごろから。
当時、池で客に出すニジマスを飼っていたが、なぜか数が減る。
客から「池のそばに何かいますよ」と知らされ、飛来に気づいた。

 10年ほど前の冬、「事件」が起きた。
「藤や」の社長、藤林高英さん(66)が宿の裏庭の雪山に鮮血を見つけた。
2㍍ほどの範囲に転々と。
シマフクロウの羽毛が散乱していた。

 数日後、左目部分が傷つき赤く腫れ上がった個体が池に現れた。
「ミンクとケンカしたんだろう。左目はまったく見えていない。お嫁さんや、
子どもと来たこともある。彼は『お父さん』なんだ」と藤林さん。

 養老温泉の湯は、今から400年ほど前には、アイヌの人たちが使ったとされる。
彼らはシマフクロウを「コタンクルカムイ(村の守り神)」と呼んだ。
そう、「お父さん」は「養老牛の神」なのだ。

 藤林さんは、「神」がいつまでも悲しそうに鳴き続けるのを2度、聞いたことがある。
 最初は10年夏。
携帯電話の電波塔に幼鳥が衝突し、翼が折れて落下した。
翌11年夏には別の幼鳥がタヌキにかみつかれ、振り回された。
いずれも「お父さん」の子どもらしい。
2羽は治療を受け、現在は国内唯一の保護増殖事業者である釧路市の
同市動物園で元気に暮らしているという。

 「お父さん」が池でヤマメを狙ってくる。
そこにミンクが近づく。
横取りしようとしている 「お父さん」は羽毛を膨らませ、威嚇を始めた。

   「こんなところ」
 養老牛地区の元祖である西村武重氏が1916年(大正5)年に入山し
定住したのが始まりとされ、2016年に100周年を迎える。
標津川沿いの森の中に3軒の宿があり、いずれも川べりに露天風呂を配するなど、
川の流れを生かす工夫がされている。
泉質は硫酸塩泉など。
神経痛や関節痛、動脈硬化症などに良いとされる。
源泉は80度ほどと高い。
シマフクロウはどこの宿でも出合えるチャンスがあるが、近づかない。
 朝日新聞(神村 正史 記者)

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