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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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 富士山南斜面、道路脇のシカ  

  富士山「植林 枝に被害」  

 
シカが増え続けている。
被害は北海道から屋久島まで広がり、
農作物だけにとどまらない。

下草が食い尽くされ土砂崩れの危険が高まる場所も。
10年後に倍近くに増えるという試算もある。
捕獲を強化するため鳥獣保護法も改正され、新たな試みも始まった。

 野生のシカを捜して、富士山南斜面、静岡県裾野市の有料道路
「南富士エバーグリーンライン」を車で走った。
標高千㍍付近、シカが横切った。
車を止めてカメラを構えたが間に合わない。
走り出すとまた一頭、扉を開けた途端に逃げられた。
数頭を逃がし、今度は車を手前から徐行させる。
近づいても、母子らしいシカは道路脇で草を食べ続けていた。
静かに窓を開けて300㍉の望遠レンズで撮影できた。

 静岡県によると、富士山地域の県側には推定1万頭前後が生息。
木々は樹皮をはがされ、植林しても葉や枝先を食べられる。
国有林では4年前、静岡森林管理署や猟友会などが協力して、シカの駆除を始めた。
猟師ら十数人がかりで週末に通年行ったが、2010年度は288頭。
簡単には減らせなかった。

 そこで12年1月、新たな作戦を始めた。
「誘引狙撃」という。
シカがよく通る場所に1週間、エサをまく。
県警と打ち合わせ、捕獲時は林道を閉鎖、
捕獲エリアには関係者以外が立ち入れないようにする。

 シカ漁歴40年の早川五男さん(64)も車で忍び寄る。
「3頭以下の時しか討たない」。
わずか5秒たらず、連射で全頭倒すという。
逃せば警戒して寄りつかなくなるので「1頭も逃がさない」と数々の射撃大会で優勝してきた
岩崎秀志さん(48)もいう。

 この体制は北米NPO法人の捕獲法を参考にした。
早川さんらはNPO法人を設立し事業として請け負う。
討手1人ずつが2ヵ所、冬の12~15日間だけで効率よく、
昨年は119頭、今年は177頭捕獲した。

 誘引狙撃は、射撃に高い技術がいる。
兵庫県立自然・環境科学研究所の坂田宏志准教授が進めるのは
地域住民も参加できる罠猟だ。
シカの被害に悩む淡路島、兵庫県洲本市を訪ねた。
暗闇の畑にライトを向けると、あちこちでシカの目が不気味に光る。

 県は罠の講習会を始めた。
野生鳥獣連携対策センターの初田一義さん(61)が、足跡やふんからシカの通り道を探し、
罠の設置やエサのまき方を住民に教える。
指導後の捕獲数は前年に比べて多い集落だと15倍以上、平均でも倍以上に増えた。

 南アルプスでも被害が深刻だ。
長野県東南から山梨県境周辺は下草が食べ尽くされ、地面がむき出しの森が広がる。
麻布大獣医学部の南正人准教授は
「土砂崩れがいつ起きてもおかしくない」と危機感を強める。
実際、東京都奥多摩町の川苔山ではシカの食害で裸地化した斜面で
10年前、土砂崩れが起きている。

 「生息 20年で5~100倍」  
 シカの生息数は11年度推定325万頭前後(環境省と北海道の合計)。
20年前の5~10倍前後に増え、捕獲ペースが今のままだと
10年後に500万頭になるとの試算もある。
被害は12年度、農作物82億円。 森林は6500㌶だった。

 一方、1970年に53万人だった狩猟者は2010年は19万人に激減した。
里山利用の減少もシカが増えた一因だが、そもそもシカは繁殖率が高い。
雌は通常2歳から毎年1頭出産、毎年約1・2倍ずつ自然増加してきた。

 シカは鳥獣保護法で守られてきたが、「適正数の管理」へ軸足を移そうと
今年5月、捕獲事業者を認定し、猟友会だけでなく民間業者にも参入してもらう狙いだ。

 「食害のシカ 餌に薬混ぜ駆除」静岡県  
 
食害が深刻なニホンジカを硝酸塩の入った餌で駆除する方法を
静岡県職員らが考案した。
一度胃にのみ込んだ食べ物を口に戻して徐々に消化する
「反芻動物」の特徴を利用したものだ。
「シカ対策は待ったなし。銃やわなを使って駆除するより人への危険度が少ない」とし、
他の動物への安全性を確認しながら実用化を目指しているが、
「残酷だ」といった声も出ている。

 考案したのは、県農林技術研究所森林・林業研究センターの大庭裕上席研究員ら。
硝酸塩が反芻動物の胃に入ると、細菌で亜硝酸塩に変わる。
すると、赤血球が酸素を運ぶ能力を奪われ酸欠に陥り死に至る。

 大庭さんらは1~2月、同県伊豆町で住民の同意を得て効果を確認し、
致死量も判明させた。
「餌に避妊薬を混ぜる方法は他の動物に影響が出る恐れがあるが、
この方法は反芻動物以外に影響がない」と話す。

 国の天然記念物のニホンカモシカも反芻動物だが、
その生息域では実施しないと説明。
倫理面については「わなと比べ、どちらが苦しまないかは議論があるだろう。
効き目が出るまでの時間を短くするなどの研究を進めたい」と話す。

 センターによると、この方法を9月に公表したところ、
「残酷だ」といった意見が数件寄せられた。
趣旨などを説明すると一定の理解は得られたという。

 公益財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパンは取材に対し
「ニホンカモシカにも影響が出る恐れがあるので反対」と話す。
動物保護団体「クリステル・ヴィ・アンサンブル」は、
致死量を摂取しなければ苦しみ続ける。ふらふらと道路に出てきて、
交通事故を引き起こす可能性もある」と指摘。
その上で「鳥獣保護法や他の野生動物への影響、野生動物福祉の観点から
検証と議論を重ね、慎重に期すべきではないか」と指摘した。 朝日新聞 記事   

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