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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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                        「丸駒温泉」千歳市

 支笏湖の奥にどっしりと構える建物。
玄関前には「日本秘湯を守る会」と記された、大きなちょうちん。
丸駒温泉は来年、創業100年を迎える。

 1915年(大正4)年冬、辺り一面が凍りそうな中、
1そうの舟が支笏湖を奥へ進んでいた。
舟に乗っていたのは創業者の佐々木初太郎氏と妻トヨさん、
そして養子の広見氏の3人。
湖畔に到着するとやぶをかきわけ、
地熱で雪のない場所を見つけ一晩明かしたという。
「丸駒」の歴史がここから始まった。

 佐々木夫妻には実の子がおらず、広見氏を養子に迎えていた。
佐々木夫妻が実家のあった福島から呼び寄せて広見氏の妻にしたのが、
丸駒の2代目、いまの旅館の礎を築いたヨシヱさんだ。

 今でこそ車で気軽に行ける温泉だが、道路がつながったのは
1972年の札幌冬期五輪に合わせてだ。
それまでは対岸からの舟が唯一の交通手段だった。

 ヨシヱさんは桟橋で、温泉を去る人の姿が見えなくなるまで必ず手を振り続けた。
「毎度アリガトウ感謝シマス。今日もニコニコ、明日もニコニコ」が信条で、
みんなからは「丸駒のばあちゃん」と呼ばれていた。

 「お客さんのことを第一に考えていた人ですね」と振り返るのは、
4代目の総支配人、佐々木義郎さん(51)。
食堂を閉めた後でも、求められればおにぎりとみそ汁だけを出したという。
「これだけでも立派なごちそうになる」と教えられたという。

  義郎さんが語るヨシヱさんのエピソードは数知れない。
 広見氏とは後に離婚したが、「生活に困らないようにと、いろいろと支援していたらしい」と
いうのもひとつ。
ほかにも、「出世してから払いに来ればいい」と大学生から宿賃を取らなかったとか、
死に場所を探しに来た客をさとし、逆にお金を持たせて帰したとか・・・。

 毎年お盆の時期になると、旅館の向かいの建物に足を運び、
仏壇の位牌に手を合わせていくお客が後を絶たない。

 義郎さんは、ヨシヱさんの背中を思い出して実感する。
「秘湯とは、湯や建物だけでない。秘湯とは人なり」

 「こんなところ」
 
「丸駒」は、作業用の馬がケガをした時にこの地で癒したことに由来。
泉質は塩化物泉で、海水の成分に似た塩を含み、保湿効果があるとされる。
支笏湖に接した露天風呂は足元から湯が沸く。
全国でも20ヶ所ほどしかないという。

 支笏湖はヒメマスが名産。
道産米と丸駒の天然水を使用した初代名を冠にしたオリジナルの清酒「初太郎」もある。
いまも電気は自家発電で、湖水をろかした飲用水もおいしいと評判だ。

  千歳空港から車で約45分、札幌から車で約50分。
無料送迎バスもある。
問い合わせは0123・25・2141へ。

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