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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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    「ニセコ五色温泉」

 小雪舞う1月の早朝。
スキーをつけた十数人が、深雪の急斜面をラッセルしながら登る。
振り返れば雪のかすむニセコ五色温泉。
尾根に着くとシール(滑り止め)をスキーから外して、ふかふかの新雪の斜面に飛び出す。
宙を飛ぶような滑降に歓声があがる。

 「今日も雪がいいね」。
滑り終えた橋田恵詞さん(62)=札幌市=が笑顔で言う。
夏はカヌー、冬はスキーを楽しむ「ティピーの会」代表を務める。
ニセコ五色温泉旅館の自炊ができる部屋に泊まって雪山を楽しむのは、
十数年続く会の恒例行事だ。

 「玄関を一歩出れば雪山。滑った後は源泉掛け流しの温泉。
この楽しさを知るとスキー場で滑る気になりません」

 ザックを背負って山を登り深雪を滑り降りる山スキー。
最近はバックカントリーとも呼ばれ人気が高いが、
雪深いニセコ連峰の山あいの五色温泉は、昔から山スキーヤーを育んできた「ふる里」だ。

 五色温泉旅館の前身の稲村温泉が開業したのは1930(昭和5)年。
37年にすぐ隣に札幌鉄道局の山の家(後に「国鉄ニセコ山の家」、
現在は「五色の里 ニセコ山の家」)もできた。
まだスキー場にリフトがなかった昭和30年代ごろまで温泉は
山スキーヤーで大いににぎわった。

 札幌市の藤田五郎さん(80)は50年以上も冬の五色温泉に通い続けたベテランだ。
昭和20年代は、国鉄狩太駅(現ニセコ駅)から2㍍もあるイタヤの単板スキーを持って歩いて
峠を越え温泉に行ったという。
山で親しくなった仲間と72年に「ニセコ山と雪の会」を作ってからは、
五色温泉旅館の自炊棟で正月を迎えるのが恒例になった。

 「本州の人を案内すると、みな感激する。温泉は素晴らしいし、
雪質の良さは世界一でしょう」と藤田さん。

 温泉までの道道が冬期も除雪されるようになったのは96年から。
それ以前は歩くしかなかった。 五色温泉旅館の佐藤雄治社長(60)は、
予約が入ると、ニセコモイワスキー場をリフトで上がり、そこから雪の山道を歩いて下りて、
客のために温泉を開けに行った。
「ゲレンデスキー全盛期のころも、大学のワンゲルなど山スキー客の定宿でした。
今も自炊棟は昔からのお客が多いね」と話す。
近年は日帰り客や外国人の姿も増えたが、
温泉の主人はこれからも山スキーヤーを見守っていく。

   こんなところ  
 通年営業のニセコ五色温泉旅館は、食事を頼める本館と
自炊のできる別館合わせて17部屋、男女各三つの風呂がある。
ニセコアンヌプリ(1308㍍)が一望できる展望風呂は、
冬は数㍍の雪の壁に囲まれ野趣満点。
源泉温度は70度以上と高く、泉質はマグネシウムなどを含む酸性・含硫黄泉。
近くにはアンヌプリ、イワオヌプリ登山口や神仙沼などがあり夏は散策を楽しめる。

 冬期は道道58号の五色温泉ゲート~倶知安町花園間は通行止めになり、
温泉へは蘭越町側からのみ行ける。
開通期間も荒天で封鎖されることがあるので、事前に天候確認をした方がよい。
朝日新聞(吉住 琢二記者)

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