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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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      感染でも「重症化防ぐ」  

 肺炎は高齢者の死因の第3位。
原因となる微生物では肺炎球菌がトップを占める。
65歳以上を対象にした肺炎球菌ワクチンの接種が、
法律に基づく定期接種として10月から全国の市町村で始まった。
年齢によって接種の対象となる時期が違うので、注意が必要だ。

 「これからワクチンを打ちますね」
 東京都荒川区の武田内科小児科クリニックで11月末、
武田英紀院長が区内の男性(65)の腕にワクチンを注射した。
男性は「公費助成もあるし、肺炎にならずにすんだらと思って」。
区役所から定期接種の案内が届き、妻に勧められたという。

 荒川区は、区民が協力医療機関で接種を受けた場合、
自己負担が原則4千円になるように差額を助成している。

 肺炎球菌は主に鼻やのどの奥にいて、子どもからも高齢者に感染しやすいとされている。
免疫力が落ちると、気管支炎や肺炎、敗血症などを引き起こすことがある。

 倉敷中央病院(岡山県)の石田直・呼吸器内科主任部長の1994~2001年の調査によると、
自宅で暮らす人が街中で肺炎を感染・発症する「市中肺炎」で同病院に入院した
65歳以上の554人では、肺炎球菌が30・3%で最も多く、
次にインフルエンザ菌(インフルエンザの病原体とは別)の7・5%だった。

 肺炎球菌には93種類の型がある。
定期接種で使うのは「23価肺炎球菌ワクチン」で、
23種類の型に対する免疫がつき、肺炎球菌による感染症の約8割をカバーできるとしている。
ワクチンの効果は5年以上続くが、年々下がっていくとされる。
定期接種になるまでは全額自己負担で、治自体によっては助成もあった。

 厚生労働省の部会が定期接種に向けた議論をしている中で、
日本呼吸器学会と日本感染症学会から要望書が提出された。
要望書では、ワクチンの効果を示す根拠の一つに、国立病院機構三重病院の
丸山貴也医師(呼吸器内科)による調査結果を挙げていた。
三重県内の高齢者施設に長期入院している約1千人を、23価肺炎球菌ワクチンの
注射を受けたグループと生理食塩水の注射を受けたグループに半分ずつ分け、
06年3月から09年3月まで追跡したデータだ。

 1年1千人で換算すると、肺炎になったのはワクチングループで55人、
生理食塩水グループは91人だった。
このうち、肺炎球菌による肺炎はワクチングループで12人、生理食塩水グループは32人。
また、肺炎球菌による肺炎での全死亡数は生理食塩水グループで13人、
ワクチングループにはいなかったとしている。
  「肺炎球菌で肺炎になるリスクを減らし、感染しても重症化を防げる。
インフルエンザに感染した後の肺炎も、
肺炎球菌が原因になることが多い」と石田さんは語る。

   「費用助成は年齢限定」
 肺炎球菌ワクチンの定期接種は、65歳以上ならいつでも受けられるわけでない。
各年度に受けられるのは原則として、100歳までは5歳刻みの年齢に達する人に限られる。
5年かけて65歳以上全体に広めていくという。

 接種自体が初めてでなければならず、過去に自費で受けた人は認められない。
 心臓や肺、腎臓などに重い機能障害がある人や、免疫機能が低下している人は、
60~64歳でも対象になる。 ただ、65歳以上は対象年齢でないと受けられない。
例えば、現在66歳ならば4年間待つ必要があり、
その前に受ける場合は原則全額自費になる。

 接種費の助成の有無や助成額は、市町村によって異なっている。
厚労省によると、定期接種の対象でない人にも独自で助成しているところもあるという。
 東京都健康長寿医療センターの山本寛・呼吸器内科部長は
「対象年齢以外は打たなくていいことではない。
リスクが高く接種したほうがいい人もいる。主治医に相談してほしい」と話す。

 5年後の肺炎球菌の定期接種のあり方は、
それまでの実績などをもとに厚労省で検討される。

 「雑菌含んだ唾液を知らぬ間に肺へ」
 2013年の人口動態統計によると、肺炎で死亡したのは約12万3千人。
がん、心疾患に次いで死因の3番目だ。
10万人あたりでみた肺炎の死者数は、65~69歳が38・8人で、75~79歳は211人、
80~84歳507・8人、85~89歳1089・8人と、年齢とともに高まっている。

 筑波大学呼吸器内科の寺本信嗣教授によると、高齢者の肺炎の原因では、
口の中の雑菌を含む唾液が誤って気管に入って生じる誤嚥(ごえん)性肺炎が多い。
寺本さんの調査では、肺炎で入院した高齢者のうち誤嚥性が占める割合は、
60代で6割、70代で8割、80代では9割以上だった。

 寺本さんは「嚥下機能が低下した高齢者は、寝ているときに、
自覚しないまま誤嚥していることが多い」と説明する。
自力で起き上がれたり、歩けたりする人は、体を動かしたときに肺を多く使い、
菌などを外へ出そうと、せきによる反射が起きる。
だが、日常生活動作(ADL)が低い人は、それがうまく働かず、
小さな肺炎が少しずつ広がって悪化することがある。

 「口には肺炎の原因となる菌がたくさんいる。
口腔ケアの仕方を歯科医に教わるといいでしょう。
嚥下の力を保つために、話すことや歌うことも、お勧めです」と助言する。
朝日新聞(寺崎 省 記者)

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