食と健康学“師走の根室 サンマの群れ”

 　根室・花咲港に水揚げされたサンマ。
この時期としては異例の水揚げ　(3日午前4時55分 )

　異例の水揚げ「花咲港に72㌧」

 根室花咲港で12月3日朝、サンマの水揚げがあった。
師走に入ってから、サンマが道内の港に水揚げされるのは極めて異例。
全国的に品薄状態が続く中、根室沖約480㌔に魚群が形成されたため、
道内船籍の船が出漁していた。

　花咲港には午前5時前から大型船3隻が計72㌧を水揚げした。
市場での競り値は高値で1㌔179円。
昨季の漁終盤に比べ、約6倍の価格で取引された。

　この日、約14㌧を水揚げした大型船の通信長(54)は
「最盛期に比べて魚体は小さいが、主用漁場となっている
千葉県銚子沖で捕られた魚より大きい」と話していた。
全国さんま棒受け網漁業協同組合(全さんま、東京)によると、
花咲港のサンマの水揚げ量は11月末現在、5万9167㌧。 前年の2割減だが、
今季も水揚げ日本一が確実視される。

　一方、魚価は品薄から高値で維持し水揚げ金額は前年の約1・5倍の103億2500万円に上り、
2年ぶりに100億円の大台を超えた。

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