忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  手術前に実施「回復を後押し」  

 
がん患者が手術後に早く社会復帰したり、筋肉の衰えを防いだりするには、
リハビリテーションが有効だ。
米国などに比べて日本は取り組みが遅れていると指摘があった。
今春、日本で初めて効果的なリハビリ法を紹介する指針ができた。
国内でも少しずつ、広がっている。

  「訓練で入院期間短く」
 食道がんの手術を受けた東京都の宮原邦之さん(69)は、
慶応大学病院でリハビリを続けていた。
手術から1ヵ月。
平日は毎日、体力回復に努めている。
理学療法士の指導で、腰掛けて足を上げ下げする運動を70回。
次に、室内をぐるりと歩き回る。
自転車こぎのトレーニングを7分間。
「今はきつくないです。早く体力を戻したいですね」

 辻哲也准教授(リハビリテーション医学)によると、慶応大病院では、
脳卒中や心臓病など様々な病気の患者がリハビリを受けるが、がん患者は3割を占める。
胸から腹にかけて大きな手術になる食道がん患者は全員リハビリを受ける。

 日本リハビリテーション医学会は、国内外の医学論文をもとに、
どんな患者にどんなリハビリ法が効果的か調べて、
「がんのリハビリテーションガイドライン」をまとめた。
根拠や有効性が十分な方法は「勧める」とし、食道がんや乳がんなどがんの種類に応じた
リハビリ法や、進行がん患者が体力を回復するための運動療法も紹介している。

 たとえば、食道がんでは手術前から呼吸リハビリをすると、
手術後の入院期間は短くなる。
食道がんは、呼吸する筋肉に影響する大がかりな手術になることが多い。
呼吸の働きが落ち、肺にたんがたまり、肺炎などの合併症も起きやすい。

 呼吸リハビリでは、息を吹き込む特殊な呼吸訓練器などで、深く息を吸い込む練習をする。
手術前から初めて呼吸するコツをつかんでおく。
手術後、食事を初めても大丈夫か判定するには、飲み込みがうまくできるか、
口から食道にかけて、X線で透視する嚥下(えんげ)造影検査をする。

 駿河湾を望む静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)のリハビリ室は
窓から木々や海が見える。
肺がん、胃がん、乳がんなどの患者が訓練に望む。
平行棒を使い、歩いたり、自転車こぎをして体力を回復。
腕を上下左右に動かして機能を維持する。

 患者が少ない種類のがんや、小児がんなどのリハビリにも対応している。

 たとえば、がんが骨に転移した患者では、痛みが激しく、骨折も起きやすい。
かといって体を動かさないと体全体が弱っていく。
整形外科と強力し、骨折のリスクから判断して、どれくらい力を加えても大丈夫か評価する。
それからベッド上で体を動かしたり、歩いたりとリハビリを始める。

 リハビリテーション科の田沼明部長は
「どんな種類のがん患者でもリハビリができる体制作りが必要です」と語る。

「専門家育成し、全国へ」
 がんのリハビリは、食道がんなどの手術前から準備をして障害を防ぐものから、
がんが再発・転移した場合の機能維持、緩和ケアまで様々ながん患者に役立つ。

 辻さんによると、米国では1970年代からがんのリハビリ専門家を育て、
患者教育も積極的に行われてきた。
しかし、日本では専門家も少なく、取り組みは遅れていたという。
どんなリハビリが、日本人に効果的か、本格的な研究はこれからだ。

 がんリハビリをするには知識と経験を持った医師、理学療法士、作業療法士、
言語聴覚士、看護師による連携チームが必要だ。
2007年度から厚生労働省委託事業として、がんリハビリのチームを育てる研修が始まり、
全国に普及しつつあるところだ。

 がんリハビリが受けられるのか捜すには、
病院にリハビリテーション科あるかが目安になる。
静岡がんセンターが02年の開院時からリハビリ科を設けているほか、
四国がんセンター(浜松市)などがん専門病院でも設置が進んでいる。

 辻さんは「各県にあるがん診療連携拠点病院のスタッフで
がんリハビリ研修を受けた人も増えてきた。
これから各地に広がっていくはず」と話している。

生活習慣病の改善にサン ケミストフーズのカバノアナタケを、お試しください。

 酵素培養・カバノアナタケ製品 無料サンプル・カプセル(菌子体 5 カプセル 菌核 5 カプセル)を
追加致しております。

サン ケミストフーズ関心空間
PR
Comment
この記事にコメントする
お名前:
URL:
メール:
文字色:
タイトル:
コメント:
パス:
忍者ブログ [PR]