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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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   ヒメチャマダラセセリ  

 「ヒメチャマダラセセリ」北海道・アポイ岳

 国内では北海道様似町のアポイ岳周辺のみに生息する
国の天然記念物のチョウ「ヒメチャマダラセセリ(ヒメチャ)」。
絶滅危惧種のこのチョウの復活をめざして
昨年実施したハイマツの伐採による再生実験が一定の成果を上げている。
試験地で幼虫が見つかり、高山植生の回復が見られたりしている。
研究者はこれを踏まえ、植生回復など総合的な対策を検討する
道を中心とした公的組織をつくるよう提案している。

 3月25日、地元住民らとヒメチャ再生実験に取り組む
NPO法人「日本チョウ類保全協会」(東京)の中村康弘事務局長と、
試験地の植生を調べる北海学園大の佐藤謙教授が町で報告会を開いた。

 試験地は、アポイ岳7合目近くの10㍍×20㍍と10㍍四方の2ヵ所。
ハイマツ根元から切り、ヒメチャの幼虫が食べる高山植物の
キンロバイ(バラ科)を1株ずつ確認し、大株のものは卵を産み付けやすいように剪定した。

 「ハイマツ伐採で幼虫24体確認」  
 ハイマツの伐採後の昨年7月末の調査では、試験地2ヵ所で計24個体の幼虫を確認。
中村事務局長は「幼虫の状態などから、今年はさらに増えると思われる」と話し、
「伐採は効果が認められた。
モニタリングを続けつつ、試験地を拡大することも必要だ」と訴えた。

 ヒメチャは1973年に発見され、2年後に天然記念物に指定された。
だが「お花畑」と呼ばれる高山植物群落にハイマツなどの低木が入り込み、
中村事務局長らは2年前の緊急調査で、
成虫の数は多く見積もっても数百体以内と推定。
「種として存続するには危機的状況」として、ハイマツ伐採と
キンロバイの剪定を軸としたヒメチャの生息環境再生実験を提案し、
文化庁や道の許可を得て実現させた。

  「高山植生も回復」
 佐藤教授は昨年5月のハイマツ伐採時と、同6、8月の3回、植生調査を実施。
試験地でエゾコウゾリナ、アポイアズマギク、サマニオトギリなどに代表される
アポイ岳本来の高山草原の構成種が多数出現したことを明らかにし、
「ハイマツ伐採による高山植生の復元は可能」と述べた。

 ただ、「気候温暖化などで高山草原からハイマツ低木林に
遷移してきた流れを逆行させることは難しく、
エゾシカによる食害の影響も無視できない」と指摘。
「アポイ岳の自然が変化していることへの対応には緊急性を感じるが、
慌てず、科学的事実を積み重ねる必要がある。
アポイ岳の自然再生を目的とした公的な組織をつくり、科学的根拠に基づいた
再生事業を実施すべきだ」と提言した。

  「北海道中心に組織を」  
 アポイ岳は、超塩基性の特殊な土壌条件から多くの固有植物が生育。
海霧や少雨などの気象条件もあって、標高800㍍ほどの低い山ながら特異な
高山植生が成立している。
1952年には「アポイ岳高山植物群落」として国の特別天然記念物に指定された。
佐藤教授は「アポイ岳は文化財保護法や自然公園法、道の条例など
各種法令で保護されている地域。ヒメチャの復活も大切だが、
高山植物種の減少やエゾシカの食害など、自然の悪変かに対する
総合的な対策を考えることが大切。道を中心に早急に公的組織をつくるべきだ」と訴えた。

 これに対し、道の担当者は、アポイ岳の高山植物盗掘防止を主目的に
関係機関がつくる保全対策協議会を衣替えすることなどを念頭に、
前向きに取り組む姿勢を見せている。

 一方、再生実験に協力している地元住民らでつくるアポイ岳ファンクラブのメンバーは、
「公的組織づくりが動き出すのは一歩前進だが、
試験的にできることはやっていかないと取り返しがつかないことのなる」と
危機感を募らせる。 朝日新聞

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