山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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クマ鈴、空の薬きょう。
「勇気をもらえる」と常に持ち歩く
「撃ちたいわけじゃない」
札幌市に住む小泉要さん(41)は9月26日午後、
自宅で夕食の支度をしている時に電話を受けた。
「あすの朝、パトロールに出てほしい」。 猟友会の仲間は、そう告げた。
小泉さんは昨春、札幌市から委託される「ヒグマ防除隊」の一員に選ばれた。
20人ほどの隊員の中で、ただ一人の女性。
クマ出没の知らせがあれば、ライフルを携えて駆けつける。
27日午前7時。 小泉さんを含むハンター4人はライフルを持って二手に分かれ、
南区川沿から真駒内に至る豊平川沿いを見回った。
樹木がうっそうと茂る所もある周辺では、クマの目撃情報が相次いでいる。
登校時間が過ぎた8時半ごろ、車を止めていた藻南公園の駐車所へ戻った。
そのとき、仲間の携帯電話が鳴った。
「クマが出た」
小泉さんを乗せたオフロード型四輪駆動車は、数分で現場に着いた。
取材中のSTVのカメラマンたちが路上にいた。
カメラが向く道路わきの斜面の林で、黒い影がこちらに動きかけた。
狩猟で仲間とクマを2度撃ったことがある小泉さんは、その生体がすぐに分かった。
10㍍あまり。
クマなら2秒で走り寄れる。
「危ない」
車から飛び降り、ライフルに弾を込めた。
ためらわず照準を合わせる。
弾はクマの頭の右側を直撃した。
「むくろに向けごめんなさい」
体長1㍍ほど。
死んだのは1~2歳の若いクマと分かると、小泉さんは、
涙があふれるのを我慢できなかった。
「ごめんなさい・・・」。
むくろに何度もつぶやく。
現場にいた警察官や市職員から「よくやったよ」と声を掛けられたが、
「そんな気持ちになれない」。
撃つのは間違っていない。
だが、まだこれだけしか生きていないのに、山に帰してやれなかった―。
さまざまな思いが、今も小泉さんの中にある。
小泉さんは、夫(56)が営む広告会社で経理担当として働き、
小学4年の長男(10)を育てている。
1995年にクレー射撃を始めた。
狩猟を始めようとする人へ銃の取り扱いを指導するようになり、自分も経験せねばと、
シカなどを撃つようになったのは3年前。
夫から危険だと反対されたヒグマ防除隊入りの訳を、彼女はこう言う。
「クマに襲われると銃がなければ太刀打ちできない。
銃を持っている人が市民を守る責任があるから」
緊急の呼び出しは勤務中や夜間でもある。
無事を願う夫からのお守りと、長男からクマ鈴、
「師匠」と慕う道南のクマ撃ちハンターからもらった空の薬きょうを
ベストにしのばせて出動する。
「市民を見守る最後に手段」
「残酷だ」「殺さず山へ戻して」。
市街地近くに出てきたクマが打たれると、そんな声がわき起こる。
批判の矛先がハンターに向うこともある。
ヒグマ駆除隊に携わる石狩管内の男性(73)は、
「積極的にクマを撃ちたいわけじゃない。出動を頼まれて、現場にクマがいなかったときは
正直ほっとする」と漏らす。
別の男性ハンターも「心情的につらい。誰かがやらなければならない仕事。
楽しんでやっている人はいないはずだ」。
クマの生息数が減ったため、道は90年、クマの冬眠中や冬眠明けの春先に
山中へ分け入って狩る「春グマ駆除」を廃止した。
クマを追うハンターは減り、過去10年の石狩管内でのクマ狩猟は2011年の2頭だ。
北海道猟友会の札幌支部長を務める田子一雄さん(72)は、
「クマ撃ちには経験や度胸が求められる。手負いにすれば襲われる危険もある」と話す。
都市近くに生息するクマとあつれきを避ける方法はあるにしても、
最後の手段として「駆除=射殺」がやむを得ない場合はある。
「クマを撃つ技術が衰退する恐れが出ている。
クマ撃ちの経験があるハンターを育てることは大切だ」。
ヒグマの生態に詳しい酪農学園大准教授の佐藤喜和さん(42)は指摘する。
札幌市内の南部や千歳市など石狩管内の人間の生活圏で、
頻繁にクマが出没するようになった。
恐れ、騒ぐだけでなく、都市部に現れたクマへの対応を冷静に考える。
※ 北海道内のハンター数は減り続け、今年3月末の北海道猟友会の会員5444人は
35年前の4分の1で、このうち札幌支部の会員は649人。
高齢化も進む中、クマ撃ちの経験があるハンターの正確な人数は不明だ。
札幌市から委託で猟友会札幌支部が構成する「ヒグマ防除隊」は、
射撃技術や経験、人格などを考慮して会員の中から20人が選ばれている。
市は、ライフルの弾代や保険料などとして97万6500円を支部へ一括支出。
クマ目撃情報に基づく捜索やパトロールの際、1人当たり2万円を出動人数分、
さらに射撃で駆除した時はクマ1頭につき3万1500円を支払う。
防除隊は石狩管内で、千歳市や恵庭市などでも構成されている。 北海道新聞記事
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