食と健康学“ロケット 飛ばず爆発”

　爆発した「ひなまつり」　

　 「堀江元社長」の会社 大樹町で実験

　旧ライブドアの堀江貴文元社長が創業した
事業会社ＳＮＳ(東京)は3月29日、
十勝管内大樹町浜大樹地区で小型液体ロケットの
発射実験を行ったが、ロケットは爆発し、
打ち上げは失敗に終わった。
けが人はなかった。

　ライブドアの粉飾決算事件で服役していた長野刑務所から27日に仮釈放された
堀江元社長も打ち上げを見守り、「失敗です。残念でした」と自身のツイッターに書き込んだ。

　堀江元社長は3月28日に大樹入りし、この日は午前4時ごろから同町多目的航空公園で、
打ち上げの準備作業を自ら行った。
　「ひなまつり」と名付けられたロケット(長さ4・2㍍、重さ98・5㌔)は、
午前7時35分に打ち上げを予定。
「3・2・1」とカウントダウンが進んだが打ち上がらず、予定時刻からおよそ5分後に
機体下部からオレンジ色の小さな炎が出はじめて徐々に大きくなった。
午前7時50分ごろ、ドーンという大きな音とともに白煙を上げて爆発した。

　実験を見守った北大大学院の水田晴紀教授は「何らかの原因で推進剤が送り込まれず、
ロケット下部が熱で溶け、漏れた燃料に引火し爆発したとみられる」と語った。
詳しい原因は今後調べる。

　堀江元社長は報道陣に「失敗は直せばいい。北海道で宇宙開発を続けたい。
こんな適地はない」とした上で、「胃が小さくなっているのでミニ・イクラ丼を食べた」と語った。

　SNS社は将来的に人工衛星を打ち上げて宇宙事業への参入を目指している。
今回は5機目。
昨年7月の実験でも打ち上げたものの機体が風に流されて海上に落下、失敗した。

　この日はNPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC、札幌)のロケット(カムイ)の
打ち上げも予定されていたが、この事故で中止された。
 
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