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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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  「除塩と酸性化防止」東京農大グループ

 東日本大震災による津波では広大な農地も海水をかぶり、作付けが難しくなった。
東京農大の後藤逸男教授(土壌肥料学)の研究グループは海水による塩害と、
津波の土砂による土壌酸化への対策に、製鋼業の副産物「転炉スラグ」の散布が
有効だとして、復興が遅れている福島県などでの利用を推奨している。

 製鋼のプロセスでは、鉄鉱石から取り出した不純物を含む銑鉄を、
転炉と呼ばれる炉に入れて鋼を生産する。 このとき大量に残るのが転炉スラグ。
主成分はケイ酸カルシウム。
有害物質を含まない上、マグネシウムやリン酸、
マンガンなど植物の生育に必要な多くの微量元素を含んでいるため、
酸性土壌を改良する肥料としても既に利用されている。

 後藤教授らは2012年5月、福島県相馬市で津波をかぶった
イチゴのビニールハウスと水田を調査。
その結果、土壌の塩分は多いものの、多大な労力をかけて土を取り除くより、
土を耕すことと、転炉スラグの添加で塩害と酸性化への対策を取る方が効果的と
結論づけた。

 海水にカリウムやマグネシウムなど植物に良い成分も含まれるため、
「津波の『置き土産』を生かす方がいい」(後藤教授)と判断した。

   津波が残した塩分(塩化ナトリウム)のうち、塩素は容易に水に溶けて流れるが、
ナトリウムの一部は土壌に吸着されるので、
ナトリウムを追い出す性質があるカルシウムを含む物質を、
土に添加する必要がある。
また、海水中の硫黄化合物が土壌を酸化させるのも心配。

 土壌のナトリウムの除去や、酸性化の防止には消石灰や炭酸カルシウムなどが
よく使われるが、転炉スラグはこれらの物質より効き目が長持ちする。
微量元素を与えられるため「一石三鳥」。

 後藤教授は、雨水による除塩を期待して、農地の土壌に隙間ができて
水はけが良くなるよう、梅雨前に繰り返し津波土砂と土を混ぜ込むよう
イチゴ農家に助言。
その後、転炉スラグを10㌃当たり1㌧の割合で散布した結果、
2012年8月には緑肥作物として植えたソルゴーという草が生い茂り、
昨年既に菜の花や花キャベツ、カブなどが育った。
 
 海砂が乾いて表面がひび割れしていた水田も、
後藤教授は同様の方法で除塩が可能と考え、土壌を混ぜ込んだ後、
10㌃当たり200㎏の転炉スラグをまき、約3ヵ月間、雨に当てた。
すると除塩はほぼ完了。
翌年には田植えができたという。

 東日本大震災で津波に見舞われた農地は、
青森県から千葉県にかけて水田が推定2万㌶余り。
東京電力福島大1原発に近い福島県浜通地域では、
事故の影響で立ち入りが制限されたため、津波からの復興が遅れている。
こうした所では、放射性物質の除染とともに、迅速な除塩が大きな課題。

 後藤教授は「転炉スラグは短期間に除塩できる上、
一度まけば酸性化防止効果も長続きするのがメリット」としている。 北海道新聞記事

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