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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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 猛禽類医学研究所に保護されたシマフクロウの幼鳥「ちび」。
母親代わりの渡辺有希子獣医師が優しく見守る


 「環境大師へ」

 
釧路市 障害で左半身の発達が遅れたシマフクロウの幼鳥が、
傷ついた野生動物を保護・研究する猛禽類医学研究所(釧路市)で育てられている。

 満2歳の雄の「ちび」。
十勝管内の森林で2011年5月、環境省が設置した巣箱の中にいるところを
同研究所のスタッフが発見した。
生後1ヵ月だった。

 障害があるため森の中で生き抜くのは困難。
野生動物を守る大切さを子どもたちに伝える「環境親善大使」として生かそうと、
同研究所のスタッフが歩行訓練を行っている。
特別な役割を与えられたちびは6月8日、釧路市内で開かれる子ども向けイベントで、
訓練の成果を披露する。
 
 「野生に戻れなくても命の輝き伝える」 「ちび、腕に乗ってみよう」。
釧路市郊外にある猛禽類医学研究所の草地で、障害のあるシマフクロウの幼鳥「ちび」の
訓練を担当している同研究所スタッフの獣医師渡辺有希子さん(38)が腕を近づけると、
ちびは体を揺らしながら飛び乗った。

 「えらいね。よくできた」。母代わりともなる渡辺獣医師が、たっぷり愛情を注いできた。
 2011年5月に、生後1ヵ月ほどで保護された時、
ちびは同じ時期に生まれたもう1羽より一回り小さく、羽をばたつかせることもなかった。

 保護した同研究所で診察してみると、右半身の発達が遅く、目や羽などが小さいほか、
頭部も上下逆さまにする中枢神経の発作も確認された。

 自分で餌を捕れないことから、一時的な保護にとどめて野生に戻すことは不可能だと判断した。
動物園に譲渡することについても、
繁殖の際に障害が遺伝する可能性があるため断念せざるを得なかった。

 どこにも行き場がなく、結局は同研究所で訓練を積ませることになった。
希少な存在であるシマフクロウとの触れ合いを通じて、
子どもたちに野生動物が生息できる環境を守ることの大切さを伝えるためだ。

  「シマフクロウは警戒心が強く、人との触れ合いなんて無理」
「障害のある幼鳥を見せ物にしていいのか」。
環境省職員や研究所仲間からは懸念する声が上がった。
しかし、国内に140羽しか生息していない絶滅危惧種の貴重な個体を
役立てる道は他に考えられなかった。

 当初は、渡辺獣医師らスタッフに触れられると緊張して羽を膨らませていたが、
除々に慣れていった。
 
 体長は65㌢までに成長した現在は、週2回ほどケージから出して、
同研究所周辺の草地を30分から2時間かけて歩く訓練を続けている。
 チビが子供向けの環境啓発イベントに招かれるのは、昨年に続いて2回目となる。
渡辺獣医師は、昨年の初お披露目を、「緊張して動きがぎこちなかった」と振り返る。
訓練を重ねた今年は、より自然な動きで子供たちに接することができそうだ。

 同研究所の斉藤慶輔代表(48)は
「こんな重要な役割を果たせるシマフクロウは『ちび』1羽だけ」と期待している。
 北海道新聞 (釧路報道部 館山 彩佳)
 
 シマフクロウ

 体長70センチ、翼を広げると180㌢にもなる世界最大級のフクロウで、国の天然記念物。
環境省のレッドリストで、ごく近い将来における野性での絶滅の危険性が極めて高い
絶滅危惧IAに分類されている。
知床半島を中心とする道東地方や大雪山系などに計約140羽が生息している。

      シマフクロウ「親善大使」 2013年6月21日

 環境省から、人と天然記念物のシマフクロウの架け橋となる「親善大使」に任命された
シマフクロウの「ちび」(2歳・雄)が、21日、北海道テレビ(札幌市)のテレビ番組に生出演した。

 ちびには先天的な疾患があり、羽の数が少ないなど体の発達に障害がある。
野性に返ることの出来ないちびを保護した獣医師の斉藤慶輔さん(48)は、
シマフクロウをより広く知ってもらうために人間と触れ合う親善大使として、
チビを育てるアイデアを思いついたという。
今後も環境省のイベントを中心に親善大使として活動する予定。

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