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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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     エゾシカ「高地にも出没」
     北海道自然史研究会会員・丹羽 真一

 エゾシカが増加している。 道東だけでなく積雪の多い日本海側でも着実に増え、
全道で60万頭が生息するといわれる。
エゾシカは大型草食獣で、100㌔を超える個体も珍しくない。
そのため食べる量は多い。
農業や林業に大きな被害を出し、森林や草原の生態系にも影響が広がる。

 シカは適応能力が高く、多様な環境を利用する。
本州の南アルプスでは以前から3千㍍付近までニホンジカが現れていたが、
最近道内でも高山帯にエゾシカがよく出没するようになった。
これが新たな問題を引き起こしている。
シカが希少な高山植物を食べるのである。
もともと絶滅が心配される希少な植物たちに、新たな脅威が加わったといえる。

 大雪山系、知床連山、夕張山系など、
どの山域でもエゾシカの痕跡が確認されている。
シカの食べ跡がまとまって見られるのは決まって沢沿いで、
シカのえさになる植物が多いことと移動経路にも適しているためである。
一方で、シカは、餌が少ないハイマツ群や風衝地をほとんど利用していない。
また、登山道に沿って足跡や食べ跡が見つかることも多く、
自動撮影カメラによってシカが夜間に登山道を利用している様子も確認されている。

 シカといえども、登山は体力も消耗するし、夏だけとはいえ、
環境の厳しい高山帯で生活するのは楽でないはず。
高山帯には親子ジカが少ないことからも、
シカはゆうゆうと高山帯とふもとを行き来しているわけでないだろう。
しかし、大きなメリットもある。
シカが本当に食べたいのは、芽吹いたばかりの若葉。
若葉は軟らかくて消化しやすく、栄養価も高い。
しかも高山帯にはライバルが少ない。
このように考えると、危険はあるが合理的な行動といえる。

 しかし、高山帯の生態系はもろいため、シカの影響はすぐに現れる。
シカがよく利用する場所では年々植生が衰退し、
花の目立つシナノキンバイやエゾカンゾウがめっきり少なくなったり、
裸地ができたり、特定の種が絶滅するおそれもある。

 夕張山系では、希少植物の群落に柵を置いてシカに食べられないようにする取り組みが
試験的に行われている。
登山に行って見かけた人もいるだろう。
一定の効果はあるが、強風で柵が壊れることもたびたびある。
高山帯ではシカを駆除することもできなので、山麓のシカの越冬地を突き止め、
そこで個体数を減らすしか有効な対策はないだろう。 (北海道新聞記事)

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