忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


  昨年 やせ細ったパンコ=昨年8月18日


 
 4年前 3頭の子グマ育てていたころのパンコ
  =2009年613日北海道斜里町・知床財団提供

 
咋夏猛暑で「エサ不足」北海道・知床

 
厳しかった咋夏の暑さは、世界自然遺産・知床のヒグマたちを苦しめていた。
海水温が高かった咋夏は、
例年8月に川に遡上してくるカラフトマスがなかなか現れず、
極端なエサ不足に陥った。
自然保護や管理を担う知床財団などが観察を続けてきた雌グマはやせ細り、餓死した。

 知床半島中央部の斜里町のルシャ地区で昨年8月18日、
漁師がサケ漁などで寝泊まりする番屋近くに、やせた見慣れないヒグマがいた。
知床財団などの共同調査の一環として、
町立知床博物館の山中正実館長(53)らが体組織を採取。
DNAを調べた結果、「パンコ」とわかって驚いた。
2008年から同財団などが観察を続けてきた雌グマだった。

 パンコは、金毛で美しく、目の周りが黒っぽいパンダのような愛嬌があった。
3頭の小グマを育てた年もあった。
やせた姿が目撃された2週間後、番屋近くで餓死していた。

 昨年8月から9月には、観察を続けていたほかのヒグマもほとんどがやせ細り、
姿が見えなくなった子グマも多くいたという。

 知床のヒグマは、山で採れるエサが減る7月に最もやせる。
例年なら、8月に遡上すカラフトマスを食べて一気に栄養を蓄える。
ところが昨年は海水温が平年より2度ほど高く、遡上が1ヵ月ほど遅れた。
知床の8月の漁獲量は前年の約3分の1。
地元漁協は「四半世紀ぶりの不漁だった」という。
エサを求めてか、市街地や観光地への出没も相次いだ。
特に斜里町では昨年の目撃情報が1763件と、取り始めた1993年以降、
最多だった2005年の857件の2倍を越えた。
例年は7月がピークだが、昨年は8月が最も多かった。

 市街地に近い川で飢えて動けなくなったヒグマもいた。
ただ、人を襲うことはなかった。
山中館長は「人を見ただけで襲うわけではないことを改めて感じた。
共存のために工夫できることがまだまだあるはずだ」と話す。 朝日新聞

PR
Comment
この記事にコメントする
お名前:
URL:
メール:
文字色:
タイトル:
コメント:
パス:
忍者ブログ [PR]