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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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  青空の下、収穫前の小麦畑に入り、
麦の具合を見学するツアー参加者  


   小麦に携わる「プロ結集」  

 
目の前の畑で小麦がすくすく育っているなら、
地元で粉をひいて、おいしいパンを作る ―。
外国産の圧倒的な力の前に、実現の難しかった小麦と
パンの地産地消に、十勝の若い力が取り組んでいる。
まずは、農家も職人も研究者も、小麦にかかわる人がつながることから。
収穫前の7月中旬3日間で300人を集めた交流会「十勝小麦キャンプ」もその一歩だった。

 初日は育種から製粉まで小麦の一生を知るバスツアー ―。
最高気温30度の晴天に、自分の畑を案内する竹内敬太さん(36)も、
60人の見学者も玉の汗をぬぐう。
色の抜け始めた穂に腰まで埋まって進むと,サワサワ乾いた音がする。
秋まきの麦は、雪の下で零下30度の冬を越し、真夏の収穫までほぼ1年。
最後に長雨が来ないよう、皆が祈りながら穂が熟するのを待つ。

 「この光景を顧客に伝えるのが楽しみ」(東京の製菓材料店社員)、
「パンをこねる時の意識が変わりそう」(群馬のパン店主)。
小麦粉を扱うプロが感動を口にする。
竹内さんにとって、小麦は輸作の1品目だ。
「出荷してしまうと、その先は見えない。どんな小麦が求められているか、直接聞けてよかった」

 十勝小麦の情報発信を目的にしたキャンプは6回目。
昨年から行政の手を借りず、30代中心の実行委員会が担う。
製菓製パンの現場担当者に来てもらおうと平日に設定。
東京からパンと菓子の大御所を招いた講習会も開いた。

 ベーカリー「麦音」(帯広市)など6店を経営する「満寿屋商店」の社長で
実行委員長の杉山雅則さん(38)は、店のパンの材料を徐々に切り替え、
2年前からはすべて十勝産小麦で作る。
父の代からの念願だった。
「フランスパンやドイツパンのように、他にない十勝パンと呼べるものを仲間と育てていきたい」

 その可能性を膨らませたのが、2009年に品種登録された
北海道生まれの新品種「ゆめちから」だ。
グルテンの力がとても強く、ふっくら焼き上がる。
これをブレンドすることで、パンに不向きでも香りや味に個性のある
国産品種を生かすことができる。

 作付けの急増で昨秋の入札で価格が暴落。
だが、外国産との価格差が縮まることを「多くの人に試してもらうチャンス」と
前向きにとらえる農家も。
「つながり」の力が問われるのはこれからだ。

 キャンプの最終日、小麦の品種別にパンを食べ比べるコーナーができた。
3年前に十勝産小麦用の製粉所を造った穀物卸販売会社
「山本忠信商店」(音更町)の高橋匠さん(34)に特徴を聞くと「もっちり感と香りでしょう」。
「どんな香り ?」とたたみかけると、「うーん」とうなった後に言った。
「収穫した小麦を倉庫で荷受けする最中も、焼きたてのパンと同じ香りが漂よっくる。
僕にとって十勝の香りです」

※ 小麦
 自給率1割と輸入に頼る小麦だが、消費者の国産志向や国際価格の上昇を背景に、
使い手から道産品への注目は高まっている。
国内の小麦生産の68%を北海道が占め、道産小麦の45%が十勝産。
国内産の3割が十勝産という計算になる(2012年)。

 道産の品種は、「きたほなみ」(ホクシンの後継種で麺に向く中力)、
「春よ恋い」(もちもち感が特徴の強力)などがあり、超強力の「ゆめちから」が加わったことで、
パンのほかにパスタなど用途も広がりつつある。

 江別製粉(江別市)に長く努め、国産小麦普及のアドバイザー役となってきた
佐久間良博さん(64)は「食パンなどで国産が外国産粉の増量剤に使われた時代を考えると、
この10年の追い風は大きな変化」と話す。
ただし生産コストの競争で限度があり、国産の安全・安心を訴えるだけでは広がりがない。
「これから追求すべきは、日本人にあった味わいでしょう」 朝日新聞記事

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