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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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                                            目の前の太平洋が広がる
水無海浜温泉  

       「水無海浜温泉」函館市

 入浴時間は潮まかせ、晴れた朝には日の出を拝める。
潮の干満と波浪。 岩で囲った湯船が波をかぶれば海になる。
そんなワイルドさに惹かれ、温泉ファンが後を絶たない。

 背後には618㍍の恵山がせり上がる。
温水がいい具合に波打ち際の岩間に湧き出して、
漁師たちが疲れをいやす温泉となった。
いまも続く火山活動が海浜温泉の源だ。

 太平洋を眺めて湯につかると、左手に恵山灯台が頭をのぞかせ、
沖合をフェリーや貨物船が行き来する。
津軽海峡を経て苫小牧港や室蘭港と結ぶ航路が目の前だ。

 人と物を運び、豊かな漁場でもある海は、岩礁が多く夏は霧が立ちこめる海の難所。
恵山に登る山道には、函館を拠点に東の海へと乗り出した高田屋嘉兵衛が、
1809(文化6)年に建立した海上安全祈願の碑が立つ。

 終戦後、満州から引き揚げてきたという熊谷恒晴さん(74)は、
妻志津子さん(72)と温泉の上の高台で暮らす。
夏は昆布漁、冬はウニ漁で2人を育てあげた。
かつて「水無」と呼ばれたとおり、水が乏しいこの地区では海浜の温泉が
家族風呂代わりだった。

 漁に出ると夏でも体が冷える。
「1日に2回も3回も入って、体を温めた」と恒晴さん。
以前は10軒ほど民家があり、男も女も湯につかって語らい、汗を流した。
 「塩分が少ないから湯で洗濯もした」と志津子さん。
井戸がわりにここの湯をくんで家で使ったこともあるといい、
文字どおり生活に欠かせない湯だった時期もある。
大きな魚に追われて逃げてくるのか、イワシがたくさん入り込むことも。
思いがけない海の恵みもある。

 野趣あふれる温泉は、テレビの旅番組などに採り上げられて、
多くの客が訪れるようになった。
上の駐車場には関東や関西ナンバーの車もよく訪れる。
とくに夏休みは海水浴を兼ねて、水着ではいる客が多い。
「いまはお客さんがたくさん来るので、入りにくくなった」。
恒晴さんは少し寂しそうだ。

 函館市役所椴法華支所の伊藤里司さんによると、
「潮が引き始めてから2時間後ぐらいが入り時」という。
湯量も湯加減もちょうど良くなるそうだ。
新聞の暦欄が参考になる。 管理人もいない自然任せの温泉。
入るかどうかはそれぞれの判断次第だ。

 海浜温泉は渡島半島の東端、旧椴法華村にある。
着替えができる脱衣場があるが、シャワーや体の洗い場はない。
午前5時~午後11時が入浴時間になっていて、天候や潮の干満で入浴できないことも。
入浴料は無料。 問い合わせは函館市椴法華支所(0138・86・2111)へ。
一帯は恵山道立自然公園で、灯台周辺が恵山岬灯台公園。
園内の「ピリカン館」(函館灯台資料館、有料)で同灯台や日本の灯台史を学べる。
3階に展望台。(月曜休館)
近くの「ホテル恵風」では日帰り入浴(大人400円など)もできる。 朝日新聞(泉 賢司 記者)

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