忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

   田んぼ脇の用水路で、
 稲の苗穂の土を洗う大学生


  「大学生」農業手伝い充実  

 首都圏に住む大学生に地方の農家が米を送って生活を支え、
大学生は農作業を手伝う。
奨学金ならぬ、「奨学米」と呼ばれる取り組みが広がりつつある。
農業や食への関心を深める学生と、
将来の販路拡大をちょっぴり期待しながら交流を楽しむ農家。
遠く離れた支え合いが続く。

  泥と汗にまみれ  東京都杉並区に家族とともに暮らす
女子栄養大学3年生の牧野瑠璃さん(20)。
6月、自宅で炊いて食べる米は、スーパーなどで買ったものではなかった。
米農家から直接受け取ったコシヒカリだ。

 送り主は、新潟県境にある福島県只見町の菅家大和さん(36)。
米販売店を営む菅家さんが米を十㌔提供する代わりに、牧野さんは年数回、
菅家さん宅に2泊ずつして農作業を手伝うことになっている。

 田植えを控えた5月末、牧野さんは別の大学生たちとともに同町への
今年初の農作業ツアーに出かけた。
泥だらけになって田植え作業を手伝い、1時間かけて用水路で苗箱の土を洗い流した。
汗びっしょりになりながらの作業は夕方まで続いた。

 このツアーでは、農家3軒に学生8人が分かれて泊まり、農作業を体験した。
大学生と農家を米で結びつける奨学米事業を手がけるのは、
観光情報サイト運営会社に勤める笠木恵介さん(27)=東京都中央区=ら。
慶応大学生だった2009年、
廃棄された農作物を有効活用したいと考えたのがきっかけで思いついた。
農業イベントで出会った福島県富岡町の農家を誘い、翌年友人と始めた。

 11年には新潟市の農家も加わる一方、
原発事故で全町避難となった富岡町の農家は事業を続けられなくなった。
昨年からは只見町の農家が仲間入りし、今年は新潟市と同町の農家計13軒が参加する。
「奨学米生」と呼ぶ学生のほうは今年、27人にのぼる。
 
 農作業ツアーは、5月ごろの田植え準備から、
11月ごろの収穫後の後始末まで原則年3~4回。
学生は農家で寝食をともにする。
山あいの田んぼで、熊手を使って残っていたい稲わらをすくい取り、
近くの斜面から水田に崩れ落ちた石を拾い出す地道な仕事もある。
シイタケ栽培用のビニールハウスの組み立てや、
収穫したゼンマイの綿を取って干す作業も体験できる。

 無償で受け入れ  農家は無償で学生を泊める 東京からのバス代は地元自治体が援助し、
学生が払うツアー参加費(1回あたり6千円)は、バス代の残りや懇親会費に充てる。
奨学米は、その年の初回のツアーで前年にとれた5㌔を提供し、
残りはツアーの参加回数に応じて最大25㌔を年間作業終了後に一括して支給する。

 牧野さんは大学で栄養学を学んでいる。
「食べ物がどうやって作られているか見たかった」というのが参加のきっかけ。
「お客さま扱いされず、地道に作業も含めてできるのがいい」と話す。

 埼玉県深谷市の前橋工科大4年生の松本一希さん(21)は
「農業を通じて地域に関わることができることを知った。将来に向けて、選択肢が増えた」。

 一方、只見町の菅家さんには、「機械や農薬は高いのに、米の値段は安い」という
農業の現状を伝えたい思いがある。
「いつか農業をやる子が出てきてくれたら」との願いも込める。
同じく学生を受け入れている同町の農業佐藤泉太さん(53)も「学生や周りの人たちが将来、
米を買ってくれるかも」と期待する。

  広がる取り組み
 奨学米を手本に、同じような取り組みも生まれた。
山形県の東北芸術工科大学生が11年から、山形県長井市の農家と連携。
これまでに20人が年12~30㌔の米をもらい、年6回訪れて農作業を手伝った。

   笹木さんは「奨学米で学生と地域がつながり、農業のサポーターが増えて欲しい」と願う。
 その先に、「農業の厳しい状況が少しでも変われば」との思いもある。
朝日新聞 佐藤恵子 記者 

生活習慣病の改善にサン ケミストフーズのカバノアナタケを、お試しください。

酵素培養・カバノアナタケ製品 無料サンプル・カプセル(菌子体 5 カプセル 菌核 5 カプセル)を
追加致しております。

サン ケミストフーズ関心空間
PR
Comment
この記事にコメントする
お名前:
URL:
メール:
文字色:
タイトル:
コメント:
パス:
忍者ブログ [PR]