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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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                        「濁川温泉」北海道・森町

 山の中腹から、もくもくと白い煙が上がっていた。
 道南の森町濁川には、
道内で唯一の事業用の地熱発電所がある。
緑豊かな景色に不釣り合いな太い2本のパイプが
田園地帯へ続いていた。
濁川は地熱エネルギーが豊富で、
1982年に発電所が建設された。

 温泉地の濁川では反対の声もあった。
「温泉が枯渇するのではないか」。
町民からそんな声が上がっていたと、当時20歳だった伊藤博之さん(52)は振り返る。
北海道電力と町民は、蒸気を取り出すときに出る熱水の一部を農家に提供し、
年2回の泉質調査をすることを条件に話をまとめた。

 地熱発電は、蒸気と熱水を分けて地熱のたまった層から取り出し、
蒸気でタービンを回して発電する。
発電時に熱水の使い道はなく、地下へ戻される。
北電によると、その熱水の約5~8%がパイプで農家に送られ、
ハウスの暖房に使われている。
これで冬も野菜を育てる農家が増えた。

 濁川では、秋に稲作を終えると、冬は函館や本州に出稼ぎに行く人が多かったという。
「一年中ずっと濁川で農業をしたい」。
そんな願いをかなえてくれたのが地熱発電所だった。

 伊藤さんは発電所から送られる熱水を利用し、トマトの栽培を始めた。
温かいハウスで時期をずらして作る春トマトは糖度が高く全国各地に出荷される。
現在、トマトは森町の農業生産額のトップ(約35%)を占める。

 妻の則子さん(54)は、農業をする地域の女性たちと、
温泉旅館の近くの倉庫でトマトやキュウリを売る「温泉市」を2003年に始めた。
無添加のトマトジュースやビューレなどが旅館に置かれるようになり、
トマトを使ったピザを提供する宿も。
旅館の従業員は「トマト製品は観光客に一番喜ばれる」と話す。

 濁川は地熱発電所と地域の連携がうまくいった例として関心を集める。
森町役場によると、自治体の視察は昨年と比べてほぼ倍になっているという。

 建設から32年。 地熱発電所やそれを利用した農産物が温泉地を盛り上げ、
根づいてきた。
目立った泉質の悪化も確認されていない。
博之さんは「濁川にとって、地熱発電所はなくてならないものになった」と話す。

  「こんなところ」  

 古くから湯治場として利用されており、太古の火山噴火により形成されたカルデラである
濁川盆地の中に温泉が点在する。
泉質はアルカリ泉、硫黄泉、食塩泉など種類が豊富で、
リュウマチ、神経痛、胃腸病などに効くとされる。
7軒ある旅館は、発電所から半径約2・5㌔圏内にある。
日帰り入浴もでき、泉質の異なる温泉をいくつも楽しめる。
4軒の旅館では、濁川温泉に伝わる伝統料理の「鳥鍋」も名物。
JR森駅から車で約20分。  朝日新聞 記事

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