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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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    「佐藤 崇嗣(たかつぐ) さん(42歳)」  

 ― ココヤシ殻や石炭、コーヒー豆のかすなど、
捨てられていたものから土を作り、緑を生み出すアイデアは斬新です。

 国内外に園芸用の土の産地はありますが、地層を掘って採取するので、地球を傷つけ、
跡地が非常に無残な姿になっていることに衝撃を受けました。
ココヤシなら木が乱伐されない限り、永続的に採取できます。
繊維はロープやほうきなどに使われていますが、
残る粉状の殻(ピート)の多くはこれまで廃棄されていました。

 ピートには無数の細かい穴があり、保水力や通気性などのも優れ、
植物の栽培に適しています。
他の材料と混ぜ、新たな土の開発を常に進めています。
また、ココヤシ殻は軽く現地で圧縮し船で全国8ヵ所の港に運ぶので、
輸送時の燃料やCO2排出量が少ないメリットもあります。

  ― 異業種とのコラボレーションに積極的です。 しかもお互いにメリットが大きい。

  英語で植物を育てる「土」のことを「growing media」(育むための媒介物)という
言い方をしますが、我々は植物が閉鎖的な環境で根を張り、
栄養を吸収して自分の体を支えることができる原料なら、すべて土になると考えています。
食品ゴミはもちろん、布きれや活性炭など、
あらゆるものが土として開発できる可能性があります。
実際、食品、外食、流通、工場など、多くの会社から接触を受けています。
こうした異業種の発想をうまく生かすことで、これまで気付かなかった緑のリサイクルの
仕組みを作れば、砂漠や地球の緑化推進にも貢献できるのではないかと考えています。

  ― 都市型、それも女性や初心者を常に意識してきました。

 1990年代のガーデニングブームが一段落し、レジャー白書などによると
4千万人を超えていた園芸人口も、一昨年は280万人と減少を続けています。
年をとると重い土や手間のかかる園芸は難しくなるし、
逆に若い人は面倒がったり虫が嫌いだったりする。

 いま半数近くの人が集合住宅に住んでいます。
広い庭や道具がなくても、力がなくても、手軽に楽しんでもらって裾野を広げたい。
売り放しはダメ。
我々が園芸資材の製造販売会社から、直営のガーデンアイランド玉川店を出して
小売りに進出したのも、お客様と継続的な関係を築きたいから。
買っていただいた後も公式動画サイトで育て方の相談に乗ります。

  ― 同店が入る玉川高島屋S・Cの担当者は「熱く夢を語るアイデアマン。
打ち合わせから帰してもらえない」と言っています。

 店の中に「DIY&GREENショップtukuriba(作り場)」を3月6日、オープンしました。
これまで日曜大工というと男性中心でしたが、
女性にも鉢や園芸グッズを並べる棚やキャビネットなどを手作りしてもらいたい。
住んでいるマンションなどの部屋を自分好みに改築することも提案しています。
合い言葉は「『自身作』と暮らそう」 工具やペンキ、壁紙までそろえ、
手ぶらで来て道具の使い方から学べるワークショップも開催します。
ここで学んでゆくゆくは自らカルチャー教室の講師になるなど、
その後のビジネスまで支援したい。

 背景には空き家などの中古不動産の売買の増加があります。
お仕着せでなく、自分好みの空間で暮らしたい、
手作りしたいとの需要は確実に伸びるはず。
同形態の店を2年で10ヵ所出すのが目標です。

  ― 発想力でピンチをチャンスに転換しました。

 東日本大震災後の混乱時もそうです。
 昔から逆境には強いタイプなんですよ。
学生時代に起業して以来、何度か事業にも失敗しました。
でも何度もトライ&エラー、そこから何を学ぶかだと思っています。
「窮すれば変ず。恋いすれば通ずの精神」です。
震災を機に、放射線数値の公表をはじめ、
トレーサビリティーを強化するなど安全安心対策を推進してきました。
究極の安全性は食べられること。
「土のレストラン」プロジェクトを発案し、老舗のフレンチ料理店で前菜からデザートまで
「土」を材料の一部に使った7皿のフルコースを作ったところ、
「日本人は土を食べる」と海外大手メディアも次々に報道しました。
このプロジェクトをまとめたネットCMは、なんと世界三大広告賞の一つ
「カンヌ・ライオンズ・国際クリエイティビティ・フェスティバル」で、
賞をいただくオマケまでつきました。

  ― 発想力やスピード感は会社やスタッフ若さからでは ?

 社員52人の平均年齢も30歳に満たない、創業15年の若い会社です。
だからこそ社員には思いついたことは挑戦し、失敗も積み重ねて欲しいと伝えています。
失敗しても決して責めません。
次への教訓を得るチャンスですから。

 おかげさまで、昨年は新規採用枠7人の所に、2千人以上の応募がありました。
地方大都市にガーデンアイランド2号店を出店してほしいとの要請もあり、
研究開発のスピードや規模も拡大したい。

 15年前、中学校の同級生だった加納裕一郎取締役と2人で、
わずか数坪の小さな事務所を借り、ファクスの音が鳴る度、喜んでいたことを思い出すと、
感慨深いです。

  プロフィル
★ 1972年、宮城県釜石市生まれ。
  小学5年まではテニスに打ち込み、東北地区大会で準優勝。
   両親の離婚を機に東京都品川区へ転居後は、サッカーでプロを目指すも、
  法政大2年の時に椎間板ヘルニアで断念。
  1ヵ月半の入院中、起業を決意した。
★ 大学4年の時、アルバイトでためた資金で衣料品輸入会社を起こす。
   だが思うように販路が伸びず、1年半で撤退。
  その後化粧品の輸入や飲食業を始めるも、続かず。
★ 2000年、番組制作会社に勤める中学時代の同級生・加藤取締役がイベントで
 「土」を扱っていたのがきっかけで、共同で「プロトリーフ」を設立。
 サントリーフラワーズと「サフィニアの土」、京成バラ園芸と
 「京成バラ園の土」などを共同開発。
 10年、バッグ入り培養土「トマトにとまと」などがグッドデザイン賞に。
 昨年は石炭かすとココヤシ殻を合わせた「花と野菜にイーノ培養土」を発売。
★ 毎朝6時45分に出社。
  ネット経由で英会話を勉強し、日記にその日の目標を記す。
  週に2回はジョギング、マラソン大会にも出場。
  世田谷で妻と2人の娘(1、3歳)と暮らす。  朝日新聞記事

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