食と健康学“東京を見比べにきたIOC評価委員長”

　 「クレイグ・リーディー さん(71)」

　数百人の報道陣が詰めかけた3月7日の記者会見で、
時には軽妙に、時には慎重に受け答えする。
震災に関する質問が飛ぶと
「招致委員会にお願いして報告書を出してもらいました」とかわした。

　国際オリンピック委員会(IOC)の都市評価責任者として、
これほど適役はない。
英五輪委員会の会長になってすぐの1993年に、2000年五輪に立候補した
マンチェスタが落選。
戦略を練り直して12年ロンドン五輪誘致に成功し「サー」の称号を授与された。
大会運営にも携わり「五輪を成功させる術を誰より知っている」とロゲIOC会長は話す。

　バトミントンの元スコットランドチャンピオン。
引退前後から地元の連盟の運営を手伝い始め、スポーツ界の階段を着実に上ってきた。
 
　40歳で国際バトミントン連盟会長に。
1994年からIOC委員。
咋夏に福会長になった。

　チームワークを重視する。
メンバーは平等扱い、IOC委員も事務局員も同タイプの部屋に泊まった。
記憶力も武器だ。
来日後に会った日本の旧友が40年前の大会集合写真を見せると、
選手一人ひとりの名前を覚えていた。

　無類のゴルフ好き。
「ゴルフの聖地」セントアンドルーズを庭に育った。
今もハンディは7。「今回の立候補3都市コンテストは面白くなるでしょう」。
重責を楽しんでいる風でもある。　朝日新聞

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