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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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   「おりゃ」。力いっぱいに根を張ったコンブを 
 ねじりとる畠山耕二さん。



   稚内の「利尻コンブ」 

 夏の間、宗谷北部の利尻、礼文両島や稚内で水揚げされる
天然利尻コンブ。
うまみの深さから京都の料亭などでだしをとる際に欠かせない、
日本料理の影の主役。

 漁、天日干しとともに足腰を使う力作業で、漁業者や“浜のかあさん„たちの
体にはこたえるが、「コレ食ってるから元気でいられるわ」と笑顔がはじける。

 「う~ん、今年も厳しいなあ。漁もねえし、コンブの実入りもよくないわ」。
稚内市宝来地区沖、8月上旬の午前5時半。
磯舟の上に水揚げした1~3㍍ほどの長さのコンブを見つめ、稚内漁協のベテラン漁師
畠山耕二さん(71)は少し厳しい表情を見せた。
カモメの鳴き声とともに、ほのかな磯の香りが漂う。

 「ほこ」と呼ばれる二股に分かれた漁具を自在に扱い、海底に強く根を張ったコンブを
ねじりながらとるのがコツ。
「朝も3時起きでゆるくないし、最近は身体きっついぞ」。
体力、腕力で勝る若手の磯舟も近くの沖に浮かぶが、この道50年以上の畠山さんの船は
「少ない」の言葉とは裏腹に、大量のコンブが積まれて重そうだ。

 磯舟に載せたコンブは、そのまま浜の干場に運ばれる。
ここで待ち受けるのが漁師たちの母や妻、子供、アルバイトなどの「干し子」と呼ばれる人たち。
水を含んで重いコンブを1枚1枚重ならないよう、丁寧に並べ、水分を飛ばす。
干す作業は天気が良ければ数時間で終わり、後は乾燥機にかける。

 同じ宝来地区の渡辺敏男さん(62)の干場には、母ハツエさん(91)の姿も。
年齢を感じさせないきびきびとした動きで、並べたコンブの根の部分を切っていく。

 毎日の料理にコンブを使うのが「長生きの秘訣なんだから」と笑うハツエさん。
「私はコンブがないところじゃ生きていけない。
おつゆのだしはもちろん、漬け物と一緒に細かく切ったコンブを入れてもうまみが出ておいしいよ」と言う。

 利尻コンブは1等級から4等級まで、色つや、厚さなどによって分けられ、
厚みがあるほどうまみの強いだしが取れる。
市価は3等(400㌘)2300円ほどから、1等(同)3500円ほど。

 年間漁獲量250~300㌧の8割以上が関西方面の問屋に卸され、
京都や大阪の会席料理店などで使われる。とっただしが濁らず、透き取った色になることが特徴。

 今年は約10年ぶりに稚内に接岸した流氷で、一部のコンブが刈り取られてしまった。
ただ「流氷が入った翌年は、繁茂がよくなりコンブは豊漁」と話す漁業者も多い。

 今年の漁期は9月末まで。
ほとんどの漁業者は8月いっぱいで漁を終える。
渡辺さんは「来年は今年よりも~っといいコンブとったるわ」と笑顔で海を見つめた。

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