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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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  岩手―道東「稚魚追跡」2013年6月27日


  太平側で秋サケの不良が続く原因を突き止めるため、
水産総合研究センター北海道区水産研究所(札幌、北水研)など
北海道と東北の研究機関が本年度から3年計画で、
岩手県から道東沖にまたがる初の広域的調査を始めた。

 不良原因には、海洋環境の変化など、複数の説が唱えられているが未解明。
研究チームは、太平洋側の川を下った稚魚が、夏にオホーツク海に到来するまでに
何らかの問題があると想定。
ふ化した場所が分かる印をつけて放流した稚魚を海などで採取し、
正確な回遊ルートや採取地点への到達時期、栄養状態などをつかみ、問題解明を目指す。

 参加機関は北水件、道立総合研究機構さけ・ます内水面水試(恵庭)
、同様の不漁が続く岩手県水産技術センター(釜石)と2漁協など。

   太平洋側の河川を下った稚魚は、北海道の太平洋を北上し、
8月ごろ北方四島周辺からオホーツク海に入って夏から秋にかけて過ごす。
北海道のオホーツク海側の河川を下がった稚魚はそのままオホーツク海で生活する。
11月ごろ北太平洋西部に移って越冬し、6月ごろベーリング海に向けて北上。
その後は北太平洋東部とベーリング海を行き来する。
産卵を控えたサケは、初夏になるとベーリング海を離れ、
日本の母川に回帰すると考えられている。

 研究チームは、オホーツク海側の秋サケ漁は好調なことから、
稚魚がオホーツク海から先に向かうルートに大きな問題はないとみている。
このため、太平洋側の稚魚がオホーツク海に入る前に何らかの要因で大幅に
減少することが、太平洋側の秋サケ不漁の原因だと推測している。

 調査には、採取した稚魚がどこの河川でふ化した稚魚かを調べるため、
人工放流した稚魚につけた耳石温度標識」を活用する。
北水研は毎年、道内のさけ稚魚放流数の約12%に当たる1億3千万匹の稚魚に
標識をつけており、来年度はこの研究のため、さらに1千匹余り増やす。

 採取調査は、室蘭や釧路管内釧路町など太平洋沿岸の定置網や釧路川と
その周辺などで行う。
また、岩手県の調査船が東北から北海道太平洋沖で採取する。
スケソウダラなど他魚種にさけ稚魚が食べられることが不漁の一因になっている
可能性も考えられるため、定置網に入ったスケソウダラなどの消化器官の中も調べる。

 調査はすでに5月下旬に室蘭などで始めた。
研究費の一部には水産庁の太平洋サケ資源回復調査委託事業費約5千万円を充てる。

 代表機関を務める北水研の永沢亨・さけます資源部長は「不漁原因を突き止め、
稚魚の放流時期や放流サイズなど放流技術を改良し、
少しでもサケが戻ってくる対策を打ち出したい」と話している。
道内の秋サケ漁獲数(道水産林務部まとめ)は過去10年間では
2004年の5559万匹をピークに減少傾向にある。

 太平洋側のえりも以東は過去10年間の平均677万匹に対して、
10年421万匹、11年301万匹、12年335万匹。
えりも以西は同576万匹に対し、10年432万匹、
11年343万匹、12年300万匹と低迷している。

※ 耳石温度標識   
 人工放流されたサケがどこでふ化したかを識別する手法。
  稚魚がふ化する前後に水温を短期間で変化させて「耳石」と呼ばれる、
サケの内耳にある気管の成長速度を変える。
水温が低い時は黒い線、高い時は明るい線が耳石に形成されることを利用して、
生まれたふ化場特有のマークをつける。 北海道新聞記事

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