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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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 「中島 彩
さん(31)」


  「林業がしたいんです」と神戸のハローワークを
訪ねたのは26歳のときだった。

 5歳からバレエを習い、大阪芸大を卒業して現代舞踏の踊り手になった。
高3のとき心にとめたのは「25歳まで踊ろう」。
漠然とあった「森の仕事をしたい」という憧れをいったん封印した。

 自ら決めた期限が来て、模索が始まった。
ハローワークで紹介された鹿児島きこり塾で六つの資格を取った。
同期の男性9人は就職が次々決まった。
女性の自分だけ取り残され、悩んだ末、
妥協はすまいとネットで「山作りにビジョンを持つところを」を調べた。

 メールを50ヶ所ぐらい送り、手応えありは網走、高知、広島の3ヶ所。
社長の言葉にひかれて広島県の安田林業に見学に行くと「理想の山林が目の前にあった。
すごい感銘を受けた」。
2008年3月から社員に。最初の仕事はブログ「森からの宅配便」の執筆だった。
朝5時起床、8時現場到着、夕暮れまで作業の日々で見たこと、感じたことをつづっていく。
さわやかな筆致が評判になり、本にもなった。

 10月15・16日に東京で開く朝日地球環境フォーラムでも、現場からの声を伝える。
平均33歳の6人が通年雇用される有限会社の「搬出班長」。
悩みがあっても、杉の丸太を眺めれば元気が湧く。
最近、地元でフラダンスを始めた。  朝日新聞


「朝日地球環境フォーラム2012」

  「未来をひらく― 持続可能なくらしと社会」をテーマに、
「朝日地球環境フォーラム2012」(朝日新聞社主催)が9月15・16日、
東京都港区のホテルオークラ東京で開かれた。
16日は、地球温暖化の国際交渉や豊かに生きるための森づくりをテーマに、
国内外の識者が議論を交わした。

 「豊かに生き延びるための森づくり」

 パネリスト
スイス在住の山脇 正俊氏
安田林業に勤務する、中島 彩氏
登山家の田部井淳子氏

  国土の3分の2を森林に覆われながら、なかなか活用できない日本。
環境への配慮と経済を両立させるにはどんな森づくりを目指せばいいのか。
森林に関わる3人が語り合った。

 スイス在住の山脇正俊氏は、人が自然に手を入れながら調和を目指す
「近自然」という欧州発の思想の研究家。
「近自然は新しい時代の考え方の基になる。要は気持ちの良くなる風景を
目指すということ」と説明した。

 広島県廿日市の「安田林業」に勤務する中島彩氏は20代半ばで
現代舞踊から転職して5年目。
大木をチェーンソーで切り倒す日々を「きつくないとは言わないが、森は気持ちの良い職場。
いらいらしたら仕事に行きたくなる」と紹介した。

 登山家の田部井淳子氏は近頃、日本の山林の魅力を再発見したという。
東日本大震災の被害者たちと毎月山歩きをしている。
「何もかも流された人が緑の中で『これからのことを考えよう』と元気を出す。
自然が人間に与える力は大きい」と語った。

 日本の森林資源は、木の成長で年に約8千万立方㍍増えるが、
利用されるのは2千万立方㍍足らず。
人工林の放置も問題になっている。
国は木材自給率を向上させるため森林・林業再生プランを打ち出した。

 山脇氏によると、スイスの林業も一度は衰え、近自然の考え方を採り入れたという。
「人件費の高さや地形の急峻さなどスイスと日本の林業は共通点がある。
だが、スイスは皆伐せずに固有の種を育て、
手入れをしながら収益を得る持続林業に転じた」と話した。

 中島氏は「まさに目指したい姿。山をどう仕上げていくか、というビジョンを持って
仕事をしたい」と応じつつ、「今は補助金が伐採量で決まるから、
木を切りすぎて山を傷つける傾向もある」と日本の林業政策の課題も指摘した。

 会場の岡村俊邦・北海道工業大学教授らからは、
日本の林業には人材育成に課題があるとの意見も出た。
中島氏は「小さな子どもを山に連れていって欲しい。そういう体験から、
山に優しい人が林業に出てくるのではないか」と話した。

 田部井氏は健康のための山歩きブームを引き合いに
「病院に払うお金を森に払うぐらいの気持ちはみんな持っているが、そんな制度はない。
補助金を当てにするより、自然に感謝する気持ちを育むように森も整備して欲しい」と話した。

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