国内初戦を制した高梨。
「Sara」の文字をあしらった新しい板は
「前のと比べると後半のもちがいいかな」
「鍛錬の夏」 高梨沙羅 さん(16)
確かな語り口に高揚感があふれた。
「テレマークがノーマルヒルになったときに出せるかどうか楽しみ」。
7月14日、ミディアムヒルで国内初戦を制した高梨は、世界のライバルたちと戦う
実戦が待ち遠しそうだった。
昨季はワールドカップで総合優勝したものの、世界選手権を制したサラ・ヘンドリクソン(米)と
100㍍近い飛距離で争ったときにうまく着地できない弱みが浮き彫りになった。
「重心が後ろになってスピードに絶えられなかった」。
いかに改善して飛型点を高めるか。
この春からの課題となった。
昨年から指導を受けるトレーナーらと相談し、踏み出す右足に重心が乗るような
テレマーク姿勢に理想を求める。
それを意識して体幹を鍛えた。
食事のメニューは管理栄養士に指示を仰ぎ、体脂肪を落とした。
多いときは1日15本以上飛んだという。
「テレマークは意識しないと入らない。練習から全部、テレマークを入れるようにしてきた」。
身体を鍛えた成果も実感できている。
「体質が改善されて長時間の練習でもばてず、集中できるようになっている」
変わったのは体つきだけでない。
ソチ五輪で初代金メダル候補になる16歳を周りは放っておかなかった。
化学メーカーのクラレと2年間の所属契約を結んだ。
管理栄養士とトレーナーの指導を受けていた森永製菓とはアスリート契約。
テレビCMにも初出演した。
6月には専属契約を結んだスキー板の本社があるスロベニアを訪れ、
高梨仕様のより軽い板を作ってもらった。
この競技の第一人者山田いずみ全日本コーチとは個人契約を交わし、
「チーム沙羅」のバックアップ体制は充実しつつある。
26日ドイツでサマーグランプリーが開幕する。
2年連続の総合優勝がかかるなか、身につけつつあるテレマーク姿勢を決められるのか。
「歩幅をもっと出して、誰が見てもテレマークが入っているというのを見せたい」。
実りある冬へ、たくましく進化した自分を試す舞台になる。
来年2月のソチ冬季五輪まで22日であと200日となった。 朝日新聞
「高梨、飛型点劣り2位」7月27日
26日に開幕したスキー・ジャンプGPがドイツのヒンターツァルテンで、
女子個人戦(HS 108㍍)は昨季のワールドカップで総合優勝した
16歳の高梨沙羅(クラレ)が260・8点で2位に入った。
1回目に最長不倒の104㍍を記録したが飛型点で劣って2位となり、
2回目に103・5㍍を飛んでも逆転できなかった。 103・5㍍ 、102・5㍍を飛び、
2回ともに最高点を出した17歳のアレクサンドラ・プレトリアス(カナダ)が265・5点で勝った。
「着地姿勢決まらず」
最後から2番目に2回目を飛び終えると結果を待つまでもなく、高梨はうつむいた。
みるみる顔がこわばり、下唇をかんだ姿に悔しさがあふれた。
「テレマークが入らなかった」 課題の着地姿勢が、またも勝てない要因となった。
踏み切るタイミングが早すぎたという1回目は、大ジャンプながら尻もちのような着地。
60点満点の49点。
2回目は踏切をうまく修正できたものの、それでも51・5点にとどまった。
この春からテレマーク姿勢の改善に力を入れてきた。
この日、出場しなかったライバルのヘンドリクソンに勝つためだ。
海外での今季初戦に、W杯未勝利の伏兵に足をすくわれた。
それだけにショックの大きさは計り知れない。
「緊張というより、やらなければいけないことができないことで焦りを感じているような感じ」。
16歳のW杯王者に心の余裕はなかった。
あとどれだけ鍛えれば課題を克服できるのか。
「自分の準備不足。次の大会までに修正するようにしたい」。
2月のソチ五輪までは半年あまりになる。
ソチ五輪を目指し、競い合ってレベルルを高める
(左から)高梨沙羅、小浅星子、茂野美咲、葛西賀子、伊藤有希
「ベテランと若手、心一つ」 2013年8月
来年2月7日に開催するロシア・ソチ冬季五輪まであと半年 ―。
前回のバンクーバー五輪での銀3、胴2のメダル5個を上回る
成績を目指す日本のキーワードは「初」と「女子」。
初の自力出場を決め、日本の五輪切符一番乗りを果たした
アイスホッケー女子は大半が北海道関係選手。
始めて採用されるノルディックスキー・ジャンプ女子では高梨沙羅(クラレ)に
金メダルの期待がかかる。
フィギュアスケート男子では18歳の新エース、羽生結弦(ANA)が初の五輪を目指す。
精鋭たちは夢舞台を待ち焦がれている。
五輪新種目に採用されるジャンプ女子。
2月の世界選手権個人銀メダルの高梨沙羅や、社会人1年目の伊藤有希(土屋ホーム)ら
多くの道産子が、初の大舞台での飛躍を期待する。
女子は2009年世界選手権で初開催。
10年バンクーバー五輪では実施が見送られたが、ソチ五輪で正式種目となった。
11~12年からW杯が始まり、12~13年は高梨が個人総合優勝に輝いた。
メダル候補に躍り出た16歳の高梨は無駄のない動きから繰り出す大ジャンプが持ち味。
4日の大会では141㍍の大飛躍で勝った。
「久しぶりに出た納得するジャンプ。次につながる」と言い、本番へ着々と調整を進める。
3日に高梨を抑えて優勝した伊藤は社会人となり、競技に打ち込める環境となった。
葛西紀明ら経験豊富な先輩と練習。
「個人に合ったアドバイスを受けられ、近道して練習できている。
ソチに向けて成長したい」と言い、一皮むけつつたる。
ジャンプ女子チームは高梨の活躍で注目度が上昇。
昨年11月にスポンサーが決まったほか、高梨個人にも複数社が支援を行う。
高梨と茂野美咲を支援するエイプル&パートナーズ社ブランド戦略室の竹内直室長は
「五輪があり、大きく羽ばたこうとする選手たちは全国的に露出効果がある。
顧客から印象も良い」と説明する。
注目が集まる前から五輪を夢見てきた選手もいる。
小学校3年で競技をまじめ、1998年長野五輪でテストジャンパーを努めた
32歳の葛西賀子(日本空調サービス)は「見下ろすと、人がびっしりで真っ黒。衝撃的だった」と
振り返り、「23年待ち続けた。長かったけど、(採用が)決まって良かった」。
けがと隣り合わせだが、多くの選手が負傷しても再び挑む。
「飛ぶのが楽しいから。私たち『ジャンプ中毒』なんです」。
道を切り開いてきたベテランと勢いに乗る若手が、新たな歴史をつくる。 北海道新聞記事
「ジャンプ女子GP 今季初 V 」2013年9月13日
グランプリ(GP)ジャンプ女子は13日、
ロシアのニジニタギルで個人第3戦(HS 100㍍、K点90㍍)が行われ、
16歳の高梨沙羅(クラレ)が1回目に96・5㍍、2回目も最長不倒の98・5㍍をマークし、
合計263・7点で圧勝。
GPは今季初勝利で通算3勝目となった。
会場の台は新しく、最新式の設計で助走路の形状などが来年のソチと似ている。
高梨は"予行練習〟の舞台で大飛躍をそろえて表彰台の中央に立ち「とてもうれしい」と
白い歯を見せた。
昨季の世界選手権を制したヘンドリクソン(米)が負傷で欠場し、
8月の個人第2戦を制した15歳のクリネツ(スロベニア)も不在の中、
高梨の強さは別格だった。
2位のマテル(フランス)に飛距離に換算して10㍍以上の大差をつけた。
納得のジャンプは2回目ではなく、着地でしっかりテレマーク姿勢をとった1回目。
「ここはK点を越えるとテレマークを入れるのが普通より難しい台。
95㍍を越えてそれができたのは自信になる」と手応えを口にした。
ただ、自分に厳しい昨季のW杯総合女王は満足しない。
より高く飛んだ2回目の着地がやや乱れたことを反省し
「次は飛型点も高得点を出したい」と言った。
貪欲に完璧な飛躍を目指す姿勢は、大勝でも揺るがなかった。
「高梨が総合2連覇」9月21日
3連勝で総合2連覇を決め、
表彰台で笑顔を見せる高梨沙羅(中央)。
右は3位の山田優梨菜
カザフスタンのアルマトイでグランプリジャンプ女子第5戦(HS 106㍍)があり、
16歳の高梨沙羅(クラレ)が3連勝を飾って個人総合得点を425点とし、
昨季から始まった女子のGPジャンプで総合2連覇を達成した。
22日の最終第6戦で無得点でも2位の選手が逆転できなくなったため。
高梨は1回目に102㍍で首位に立ち、2回目は最長不倒の105・5㍍を飛んで
244・5点と圧勝し、今季3勝目。
GP通算5勝目を挙げた。 山田優梨菜(長野・白馬高)が98㍍、100・5㍍の220・4点で
GP自己初の表彰台となる3位。
日本女子の複数選手がGPジャンプで表彰台に上がるのも始めて。
コリーヌ・マルテ(仏)が2位だった。
いつも慎重な高梨にしては大胆な勝負だった。
1回目に飛ぶ直前、スキー板のビンティング(締め具)が壊れているのに気がついた。
そのまま飛べば空中でバランスを崩す危険性がある。
「棄権も考えたが、日本代表として戦わないで帰るわけにはいかない。いちかばちか」。
あまりほめられた選択ではない。
が、無難に飛んで首位につけ、2回目は最長不倒の飛距離で会場をわかせた。
夏は冬への準備期間と考える16歳にとって、総合優勝は大きな意味を持たない。
「あまり考えていない。ジャンプの内容が重要なので」。
それより、同学年の山田とともに表彰台を射止めたことに笑みがはじけた。
「興奮している。うれしい」。
日本女子のレベルが上がっていることに手応えがある。
「自分も一つずつレベルを上げていきたい」と語った。
「うれしい涙の山田」
W杯、GPジャンプを通じて初めて表彰台に上がった山田の目から、
うれしい涙がこぼれた。
3位に入ったことでソチ五輪の代表選考基準もクリアした。
試合3日前までは高熱に苦しみ、不安に駆られたという。
「初めての表彰台は視界全く違う世界。
両親に迷惑をかけてきたので一番に報告したい」
「高梨 4連勝」 GPジャンプ 22日
カザフスタンのアルマトイで女子最終第6戦(HS 106㍍)があり、
1回目に99㍍で首位に立った16歳高梨沙羅(クラレ)が、
2回目に107・5㍍を飛んだ際に転倒して飛型点を引かれたが、224・5㍍で4連勝を飾った。
2位はカーチャ・ポズン(スロベニア)。
昨年に日本からカナダ代表に移った田中温子が3位に入った。
山田優梨菜(長野・白馬高)が11位、岩淵香里(松本大)が12位、
茂野美咲(ラインズJC)が24位。
いまの高梨にとって、怖いのは飛びすぎによる大けが。
2回目にHSを超える107・5㍍を飛んで転倒したが、大事に至らず済んだ。
「高さとスピードがあって着地が難しかった。テレマークを除いて良かったかな」。
飛型点を伸ばせなくても勝てるほど、飛距離はずば抜けている。
前日に総合連覇を決めたGPジャンプを、4連勝で締めた。
「自信になったし大きなものだと思う」。
勝負の冬が近づく中、今夏の手応えを問われると
「夏でしっかり土台を作りたいと考えていた。反省点もあるけど、
考えていたことができたので良かった」。 晴れやかな表情だった。
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福島の子どもたち=昨年7月、砂川市内の公園
被災地の子の「道内滞在」支援
東日本大震災から3回目の夏を前に、
被災地の子どもを道内に受け入れる各支援団体の保養プログラムが
規模縮小を強いられている。
行政の補助や寄付の減少で運営資金が不足し、受け入れ人数を減らしたり実施期間を
短縮するケースが続出。
東京電力福島第1原発事故で高い放射線量が続く福島県の子どもたちを中心に
人気の事業だけに、支援の継続を求める声が広がっている。
落選通知「2件」 「既に2団体から落選通知があった。
せめて夏休みは、放射線量を気にすることなく遊ばせてあげたいのだが」
道内含めて五つの保養プログラムに申し込んだ福島市内の母親(43)は気をもむ。
小学生の次男の外遊びは市内の除染済みの場所に限り、
生鮮食品もなるべく県外産を選んできた。
夏の保養は道内が第1希望だが、「同級生の親も受け入れ先が決まらないと嘆いていた。
去年よりも参加しにくくなっている」。
道内では今夏も、少なくとも、20以上の支援団体が、
費用の大半を負担して被災地の子どもを受け入れる。
心身のリフレッシュや体力増進を図るプランを提供する予定。
しかし、過去2年と比べ、規模の縮小が目立つ。
要因の一つは、行政からの補助の減額だ。
道は昨年度の、道内保養プログラムに参加した親子ら530人分の往復交通費などとして
19団体に計700万円を補助した。
しかし本年度は全廃。 道は「全国で被災地に帰郷する人が増えている。
新たに保養に招くより、避難のため道内に残っている世態の生活支援を
優先すべきだと判断した」と説明する。
この助成金を、咋夏道内で行った保養プログラムでバス18台分の運航費用に充てた
「ふくしまキッズ」(横浜)は、今夏の募集定員を2割減の330人に絞った。
児童24人の交通費に利用した北翔大(江別)は、今夏も咋夏並みの人数の子どもを
学内に招くが、道の補助がないため、日程を2日短縮し1週間とする予定だ。
寄付の集まりも鈍化している。
札幌市が被災者支援団体の活動のため設けた基金への寄付は、
2011年度の3880万円から12年度は8割減の760万円に激減。
本年度は5月末で83万円にとどまる。
コープさっぽろは、組合員の寄付などで咋夏、計160人を道内に招いたが、
寄付の減少で今夏は50人に縮小。
市民団体の「うけいれ隊」(札幌)は、5月末締め切りの保養プログラムに、
定員の5倍の申し込みがあったが、抽選で11家族31人に絞った。
同隊の佐々木睦子代表は「家族や仕事の事情で被災地から転居できない家族にとって
夏の保養は切実。
一人でも多く招きたいが、限界がある」と話す。
「継続支援を」
そうした中、各団体は、当初の観光の色合いが濃いプログラムから、
より定額で楽しめる活動に軸足を移動。
海水浴やアウトドア体験、公園での外遊び、農業体験など、余り費用をかけず屋外で
楽しめるプログラムに力を入れている。
道内の被災者支援団体の連携を図る「北海度NPO被災者支援ネット」(札幌)の
小林薫信事務局長は「不安を抱えながら暮らす被災地の住民から目を離さず、
継続的な支援を」と各団体の取り組みに理解を求めている。 北海道新聞記事
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おしょろ丸からの景色=7月9日午前0時 、
ホープ岬(米アラスカ州)沖
おしょろ丸「北極海へ」2013年7月
北極海などで温暖化の影響を調べている北大水産学部の練習船「おしょろ丸」(1396㌧)は、
ベーリング海峡を北上し、北極圏のチュクチ海へと進んだ。
9日未明(日本時間9日夜)には、太陽が一日中沈まない「白夜」の世界に入った。
おしょろ丸は9日午前0時現在、北緯68度付近を航行。
気温計は8・1度を指している。
この時期は同緯度あたりを境に太陽が沈まなくなる。
今月1日にアリューシャン列島のダッチハーバー(米アラスカ州)を出発して以来、
曇天や霧の日がほとんどだったが、この日は珍しく晴れ上がった。
太陽は、ほぼ真北の水平線すれすれに見え、周辺を赤く染めながら、
海のヘリをはうように東へと向かった。
天頂を含めて上空は青く明るい。
乗船している北大大学院水産学研究院准教授の大木淳之さん(39)は白夜の時期に北極圏に
来るのは初めてで、「一日の時間の感覚がおかしくなってきました」と話す。
前日の8日早朝、ベーリング海付近を通過する際は、メキシコのカリフォルニア半島沿岸から
餌場を求めてやってきた体長10㍍前後のコククジラに遭遇。
クジラが呼吸する際に上げる噴気があちこちで見られ、計約180頭が確認された。
おしょろ丸はさらに北上を続け、北緯72度付近の海氷がある海峡を目指す。
北海道新聞記事
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太平側で秋サケの不良が続く原因を突き止めるため、
水産総合研究センター北海道区水産研究所(札幌、北水研)など
北海道と東北の研究機関が本年度から3年計画で、
岩手県から道東沖にまたがる初の広域的調査を始めた。
不良原因には、海洋環境の変化など、複数の説が唱えられているが未解明。
研究チームは、太平洋側の川を下った稚魚が、夏にオホーツク海に到来するまでに
何らかの問題があると想定。
ふ化した場所が分かる印をつけて放流した稚魚を海などで採取し、
正確な回遊ルートや採取地点への到達時期、栄養状態などをつかみ、問題解明を目指す。
参加機関は北水件、道立総合研究機構さけ・ます内水面水試(恵庭)
、同様の不漁が続く岩手県水産技術センター(釜石)と2漁協など。
太平洋側の河川を下った稚魚は、北海道の太平洋を北上し、
8月ごろ北方四島周辺からオホーツク海に入って夏から秋にかけて過ごす。
北海道のオホーツク海側の河川を下がった稚魚はそのままオホーツク海で生活する。
11月ごろ北太平洋西部に移って越冬し、6月ごろベーリング海に向けて北上。
その後は北太平洋東部とベーリング海を行き来する。
産卵を控えたサケは、初夏になるとベーリング海を離れ、
日本の母川に回帰すると考えられている。
研究チームは、オホーツク海側の秋サケ漁は好調なことから、
稚魚がオホーツク海から先に向かうルートに大きな問題はないとみている。
このため、太平洋側の稚魚がオホーツク海に入る前に何らかの要因で大幅に
減少することが、太平洋側の秋サケ不漁の原因だと推測している。
調査には、採取した稚魚がどこの河川でふ化した稚魚かを調べるため、
人工放流した稚魚につけた※「耳石温度標識」を活用する。
北水研は毎年、道内のさけ稚魚放流数の約12%に当たる1億3千万匹の稚魚に
標識をつけており、来年度はこの研究のため、さらに1千匹余り増やす。
採取調査は、室蘭や釧路管内釧路町など太平洋沿岸の定置網や釧路川と
その周辺などで行う。
また、岩手県の調査船が東北から北海道太平洋沖で採取する。
スケソウダラなど他魚種にさけ稚魚が食べられることが不漁の一因になっている
可能性も考えられるため、定置網に入ったスケソウダラなどの消化器官の中も調べる。
調査はすでに5月下旬に室蘭などで始めた。
研究費の一部には水産庁の太平洋サケ資源回復調査委託事業費約5千万円を充てる。
代表機関を務める北水研の永沢亨・さけます資源部長は「不漁原因を突き止め、
稚魚の放流時期や放流サイズなど放流技術を改良し、
少しでもサケが戻ってくる対策を打ち出したい」と話している。
道内の秋サケ漁獲数(道水産林務部まとめ)は過去10年間では
2004年の5559万匹をピークに減少傾向にある。
太平洋側のえりも以東は過去10年間の平均677万匹に対して、
10年421万匹、11年301万匹、12年335万匹。
えりも以西は同576万匹に対し、10年432万匹、
11年343万匹、12年300万匹と低迷している。
※ 耳石温度標識
人工放流されたサケがどこでふ化したかを識別する手法。
稚魚がふ化する前後に水温を短期間で変化させて「耳石」と呼ばれる、
サケの内耳にある気管の成長速度を変える。
水温が低い時は黒い線、高い時は明るい線が耳石に形成されることを利用して、
生まれたふ化場特有のマークをつける。 北海道新聞記事
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栽培されちるマンゴー
神内ファーム21の「マンゴー」
南国のフルーツ「マンゴー」が、
北海道空知管内浦臼町の農業生産法人神内ファーム21(神内良一社長)で
収穫時期を迎えている。
「北海道で南国フルーツを栽培できないか」―。
逆転の発想から生まれた果実は抜群の甘みを誇り、
贈答用として道外での知名度も急上昇中。
特殊なフィルムを使っている幅22㍍、長さ70㍍のハウスに入ると、
マンゴーの木の枝に実がずらりとぶら下がっている。
紫から赤に変わると熟したサイン。
完熟後は自然に枝から落ちるため、実は、天井とひもで結ばれたネットで包まれ、
吊るされている。
塾しかけたマンゴーに鼻を近づけると、甘い匂いが迫る。
「香りでおよその実の甘さが分かります」。
栽培担当者が教えてくれた。
国内のマンゴーの産地といえば、宮崎県などが知られている。
北海道の、しかも豪雪地帯の空知管内で「神内ファーム21」が栽培を始めたのは8年前。
消費者金融大手「プロミス」の創業者でもある神内良一が、
「北海道農業の可能性を広げたい」と、4棟のハウスで試験栽培を始めた。
道内初の取り組みだった。
今、ハウスは16棟に増えた。 栽培する木は赤色の実がなるアーウィン種2826本、
黄色のナムドクマイ種が270本。
東京の百貨店のバイヤーから「(九州などの)南国よりも甘みがある」と、
高く評価されるほどになったという。
昨年の出荷は約3万個。 このうち4割が大阪、2割が東京で、道内は3割。
本州向けの出荷が多い。
「今年は6月から9月にかけて、約4万個を出荷する計画です」と栽培を担当してきた
横山大理さん(40)は話す。
マンゴーは甘みが命。 同社の最高級規格「特選」の場合、糖分が17度以上。
全体の5%ほどしか採れない貴重品で、首都圏では贈答品として
1玉(約450㌘)1万円超の値もつく超高級品。
熟した実を試食した。 糖度を測定すると16・9度。
「特選にわずかに及ばなかったが、とろけるような甘さは取材を終えた今も舌に残るほど。
栽培で最も気を配るのが気温。
同ファームでは25~30度の範囲を栽培の「適温」とする。
コンピュウター管理のハウスだが、気温が上がりやすい夏は
「20分ごとに窓の開け閉めが必要になることも」(横山さん)。
逆に道内は夏でも夜になると適温を下回るため、暖房で温度を維持している。
現在、同ファームは冬場の出荷に取り組んでいる。
冬の道内は太陽光が弱く、栽培管理に試行錯誤が続くが、
「贈答用商品は、お歳暮やクリスマスがある冬の方が大きい」
(古河和幸・神内ファーム専務)。
かつて、北国では「無理」といわれたマンゴー栽培。
古河専務は「これからも、先陣を切って誰もやらないことに挑み続けたい」と
決意を語った。 北海道新聞記事
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