十勝岳連峰を望む畑で続く
「アスパラ」収穫ピーク 美瑛町
北海道・上川管内美瑛町で、特産のアスパラの収穫が最盛期を迎えている。
残雪の十勝連峰を間近に望む笹本幹也さん(58)の畑では、
アスパラが1本ずつ丁寧に鎌で刈り取られている。
切り口から水が滴るアスパラを手に、笹本さんは「春先に気温が上がらず心配したが、
このところ気温も上がり、まずまずの出来です」。
美瑛町農協によると、同農協管内のアスパラの作付面積は200㌶近くで、
全国2番目の広さを誇る。
今年は春の記録的な低温で、収穫開始が例年より10日ほど遅れ、
出荷先から問い合わせが相次いでいた。
同農協の担当者は「遅れを挽回し、例年並みの300㌧の出荷を目指したい」と話す。
収穫は今月末まで続く。 北海道新聞記事
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来店客にトキシラズを勧める
札幌多田水産の多田健三社長
春は脂の「トキシラズ」
道産サケは秋以外にもある。
春から初夏にかけて、太平洋沖などで捕れるトキシラズも脂の乗りがよくて
おいしい代表選手。
スーパーでは近年、安い輸入養殖サケが幅をきかせているために、
トキシラズはなじみのない世代も増えている。
その魅力を伝えようと、漁業関係者が力を入れ始めた。
5月23日朝の札幌中央卸売市場(札幌市中央区)。
1匹ずつ発砲スチロール製の魚箱に入ったトキシラズがずらりと並び、
競り人の威勢のいい掛け声が響いた。
市場関係者によると、今年は海水温が低く、漁期は例年より2週間ほど遅れぎみという。
北海道日高管内の定置網で漁獲され、重さ2㌔台前半と小ぶり。
卸値は㌔当たり600~700円とトキシラズとしては安い。
仲卸業者、カネマル中西商店(札幌)の佐々木輝男社長(59)は
「水温が上がれば、脂が乗って大きなトキシラズが出てくる」と今後に期待する。
「生まれは極東」
トキシラズは、秋サケと同じ種類で和名はシロザケ。
大半がロシア極東のアムール川などの生まれ。
秋に産卵のため生まれ故郷の川に近づく時に漁獲される秋サケに対し、
トキシラズは季節外れの春から初夏にかけて捕れる。
「時を知らないサケ」(時不知)という意味でこう呼ばれる。
稚魚が川を降りてから、北海道内の沿岸部や日本、ロシアの200㌋内を回遊中に
漁獲されている。
シロザケは時期や場所、成熟の度合いによって、一部は別の名称でも呼ばれる。
秋に捕れるシロザケの中には、ケイジ(鮭児)やメジカ(目近)という名もある。
秋サケは4年魚が中心で産卵期が近づくと、卵や白子の中に栄誉分を蓄える。
それに対し、トキシラズは秋サケより1歳ほど若く、生殖年齢に達していない。
このため、体に栄養分が行き渡り、脂分も乗っている。
「全国にフアン」
「もうトキシラズいただけますか」。
札幌・ススキノの老舗日本料理店「酒房 しんせん」には5月に入ると、
なじみ客からそんな電話が頻繁に入る。
道内だけでなく、東京から四国、九州と予約客は全国に及ぶ。
定番は、トキシラズの切り身を炭火で焼き、しょうゆやみりんなどのたれに漬けた焼き漬け。
塩ふり焼きのほか、蒸したり、揚げたり、あら炊きなどになる。
捨てるところはほとんどない。
トキシラズを提供する期間は20日から6月末までと短いが、この期間で例年、約80匹を使う。
店主の越後茂樹さん(58)は「養殖サケと比べ、トキシラズは香りや肉質のしっとり感が違う。
道産子より本州のお客さんの方がその辺りの違いをよく知っていますよ」と話す。
「食文化の危機」
トキシラズは、6月中旬に行われる北海道神宮例大祭のころ漁の最盛期になる。
そのため、30年ほど前までは、祭りに合わせて多くの家庭で夕食のごちそうとして出された。
運動会時期とも重なり、家族みんなが焼いた切り身を食べるのは風物詩だったという。
道内水産卸大手カネシメ高橋水産(札幌)の本多敬一監査役(64)は
「脂の乗った切り身が本当においしかった。子ども心にも楽しみでしたよ」と懐かしむ。
水産庁によると、サケの国内消費量は年間約50万㌧で推移し、
2011年度の国内漁獲量は16万6千㌧、輸入量は36万6千㌧。
自給率は年々減少している。
道内で漁獲されるサケは年間13万トン前後だが、トキシラズは全体の20分の1(推定)程度と
1万㌧を着切る水準で、供給量も十分ではない。
このままではトキシラズの食文化そのものがなくなる ― 。
そんな危機感から、道漁連と道東の9漁協は「北海道春鮭鱒普及協議会」を昨年設立。
今年に入り、市内などの鮮魚店約130店にポスターを掲げるなど本格的なPRに取り組む。
札幌市白石区で鮮魚店を営む札幌多田水産の多田健三さん(60)は、
カルパッチョやムニエルなどの作り方を記したA4判の紙を用意、来店客に配っている。
「洋食にも合うような食べ方を提案、まずは親しんでもらいたい」と話す。
春鮭鱒普及協議会とは別に、根室市と市内の4漁協でつくる
「根室おさかな普及委員会」もPRゆかりの飲食店にトキシラズを使った
創作料理を作ってもらったり、ソフトバンクなど首都圏の企業の社内食堂に
食材を提供する予定。
「漁獲低迷 苦境続く」
トキシラズやカラフトマスを捕るサケ・マス漁には、流し網漁と定置網漁がある。
日本とロシアの200㌋内で操業する流し網漁は漁獲量の低迷や漁価安に加え、
近年の燃料費の高騰などで厳しい状況が続く。
「活締め」で鮮度の高い魚を提供し湯と、漁業関係者は奮闘している。
太平洋北部のオホーツク海やベーリング海は世界屈指の好漁場。
北洋サケ・マス漁場は1910~70年代に盛んに行われ、缶詰加工などの装置を搭載した
大型船と数十隻の漁船からなる船団ではサケが大量に捕獲され、加工された。
しかし、サケが遡上する母川のある国に資源管理と漁獲量の決定権があると考えられる
「母川国主義」が重視され、77年には200㌋規制が始まって操業水域は縮小された。
92年には北太平洋公海での操業が禁止され、現在は日本200㌋内とロシア200㌋内で
流し網漁が行われている。
流し網漁は数㌔にも及ぶ網をサケの群れにぶつかるように夕方仕掛け、早朝に引き揚げる。
流通するトキシラズの大半は流し網で捕った魚。
太平洋小型さけ・ます漁業協会(札幌)によると、
日本200㌋内では今年、昨年より1隻多い62隻が出漁している。
ロシア200㌋内は、ロシア側が資源状態の悪化などを理由に
操業条件を厳しくする傾向にある。
今年の日ロ政府間交渉は約1ヵ月遅れで妥協し、月末にも出漁できる見通し。
ただ、採算面が厳しいことから、北洋サケ・マス漁基地として栄えた釧路港では、
釧路市内の漁船が今年初めて1隻も出漁しない事態になった。
「出漁すると1週間は帰ってこられない。若手が定着できるような雇用対策も急務だ」と
漁業関係者は打ち明ける。
一方、定置網漁は沿岸に立体構造の網を建てて、回遊するトキシラズを漁獲する。
定置網は迷路のようになっていて、魚が一度入り込むと容易に出られず、
袋状の網に誘い込まれる。
道内では、オホーツク海や釧路・根室、日高から室蘭に至る太平洋沿岸で幅広く行われ、
漁期は主に4月中旬から7月末まで。
少しでも鮮度を上げようと生きたまま血を抜く「活締め」をする例も増えてきた。
標津漁協(根室管内標津町)は2011年から、すべてのトキシラズで実地している。
同漁協の山田克己事業部長(48)は「水揚げ本数が多いと漁師の負担も重いが、
他産地と比べ差別化につながる。頑張ってやり続けたい」と話している。 北海道新聞記事
「トキシラズ 今年も豊漁」胆振沖 6月14日
高級サケとして知られるトキシラズが北海道・胆振沖で豊漁となり、市場を活気づけている。
漁獲量は例年の倍以上で、2年連続の豊漁。
室蘭市公設地方卸売市場では6月13日、同市や登別市、
白老町の沖合で取れたトキシラズ約7・7㌧が競りにかけられた。
1匹4㌔前後が中心で、最大で7・5㌔の大物も。
㌔当たり千~2600円で取引された。
独立行政法人水産総合研究センター北海道区水産研究所(札幌市)などは豊漁の原因について、
「海水温の変化で、網の場所とトキシラズが回遊するやや暖かい海水層が交錯したことが
要因ではないか」とみている。
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浜辺でハマボウフウの葉を摘む会員
保護活動実り「試験販売」北海道・苫前
浜辺に生える山菜で資源の減少が著しいハマボウフウを保護しながら
出荷販売を目指してきた
「苫前町ハマボウフウ研究会」が、初の試験販売を始めた。
栽培品がスーパーなどで売られることはあるが、天然ものの販売は珍しい。
販売開始は5月28日。
かつて全国の砂浜に自生していたセリ科の植物で、
風味がよく酢みそあえや天ぷらとして食べられる。
乱獲により激減し、留萌振興局によると、道北地方などの一部を除きあまり見られなくなった。
同振興局の呼びかけで、町内の高齢者7人が4年前に会を組織。
上平地区の海岸0・5㌶を「復元地区」として道の占用許可をもらい、
ロープで囲って保護したところ、当時38株だったハマボウフウが今年は千株以上に増えた。
この日、会員らが羽先800枚を収穫し、町内や札幌などの料理店6軒に出荷した。
6月までに計3千枚を収穫し、販売方法を検証して規模拡大をめざす。
会長の元漁協職員、鎌田孝さん(83)は「昔当たり前に見ることができたハマボウフウを、
少しでも回復できてうれしい」と話している。
※ ハマボウフウ
日本では、北海道から南西諸島の海岸地帯に
自生していたが、海浜の浸食(河川護岸・川砂の採取などによって
砂の供給量減少が原因と見られている)等で、
近年自生地が著しく減少している。
福島県ではレットデータブックに記載されている。
食用として、新芽が酢味噌和え,天ぷら、生食、主に刺身のつま等に利用される。
基本的には野草だが、野菜として認識している人もいるほどで、人々にとっては
馴染み深い植物のようです。
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「礼文島」 「礼文島」
「花の浮島」として愛される礼文島の代表的な固有種・
レブンアツモリソウが見頃を迎えている。
野生ランの一種で、花びらが紫色のアツモリ草に対して、
同島産は薄クリーム色なのが特徴。
「種の保存法」で特定国内希少野生動植物に指定されている。
同島は今冬、厳しい寒さに加えて積雪が多く、開花への影響が心配された。
しかし、北部の群生地では、例年とほぼ同じ5月末から順次、花がほころび始めた。
群生地を巡る遊歩道も開放され、今月に入り多い日で600人以上の観光客が訪れるという。
※ レブンアツモリソウ
アツモリソウの一変種。
北海道礼文島の特産で、やや湿った草原に生える。
草丈は15~20㎝と低いが、直径5~6㌢の大きな花をつける。
色は美しいクリーム色で、唇弁はほぼ球形に近く風船のようにふくらみ、
側花弁は広くて先がとがる。
現在、自生地は厳重に保護され、数は増えつつある。
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アポイ岳でハイマツの除去作業を行う
アポイ岳ファンクラブのメンバー
「様似・アポイ岳」北海道
国内では様似町のアポイ岳だけに生息する国の天然記念物「ヒメチャマダラセセリ」が
生息環境の悪化で絶滅の危機にひんしている。
チョウの保護運動を通して自然再生に取り組むNPO法人日本チョウ類保全協会(東京)が
地元住民ととともに、ハイマツを伐採するなどして本来の高山植生の復活を目指す
保全実験をアポイ岳で始めた。
同協会の中村康弘事務局長をリーダーに、高山植物の再生に取り組む地元の
アポイ岳ファンクラブのメンバー、高山植物の専門から約20人が5月21日、22日の両日、
ノコギリなどを背負って山に登った。
7合目付近に10㍍×20㍍と10㍍四方の二つの試験区を設定。高山植物の踏みつけなどに
注意しながら慎重にハイマツを根元から切り取った。
ヒメチャマダラセセリの幼虫が食べる高山植物キンロバイ(バラ科)を一株ずつ確認しながら、
大株のキンロバイを矮小化させるために剪定した。
卵を産み付けられるのが池際の若葉だから。
ヒメチャマダラセセリは1973年にアポイ岳で発見され、2年後には天然記念物に指定された。
だが、「お花畑」と呼ばれる高山植物群落にハイマツなどの低木が入り込み、生息環境が悪化。
同協会の中村事務局長らが一昨年から緊急調査を行い、
幼虫の個体数などから成虫は多く見積もって数百個体以内と推定した。
「種として存続するには危機的な状況」として、ハイマツの除去とキンロバイの矮小化を軸とする
生息環境の再生実験を提言し、文化庁や道の許可を得て実現させた。
アポイ岳は、超塩基性の特殊な土壌条件から多くの固有植物が生育、海霧や少雪などの
気象条件などから標高800㍍そこそこの低標高ながら稜線部を中心に高山植生が成立。
「アポイ岳高山植物群落」として国の特別天然記念物に指定されている。
今回の試験区はその指定地域外で、景観にも配慮して登山道から見えないところに設定した。
かつての「お花畑」のほとんどがハイマツで覆われ、
食草のキンロバイが大株になってしまった場所。
今後は、植物専門家や地元住民らとともに植生の変化や幼虫の調査を実施。
試験区の増設も視野に、ヒメチャマダラセセリの生息に適した良好な高山植生への
復元効果を調べる計画。
中村事務局長は「息に長い取り組みになるが、地元の人たちや植物の専門家と協力し、
高山植生とヒメチャマダラセセリの個体群の回復方法を確立したい」と話す。
アポイ岳ファンクラブのメンバーは「何もせずにヒメチャがいなくなってしまったらどうしようもない。
ハイマツには申し訳ないが、『お花畑』復活の第一歩」と実験の成果に期待している。
※ ヒメチャマダラセセリ
セセリチョウ科で、茶褐色に白い斑点があり、開長2、5㌢。
北方ユーラシアに広く分布するが、日本ではアポイ岳周辺の
高山帯だけに生息する。
環境相のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている。
成虫が見られるのは5月初旬~6月下旬。
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