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山親爺@Black-Bearが、日々の活動と体験雑学を綴っていす。
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  ぷっくりと太ったユリ根を自慢げに揚げる佐伯秀範さん。
間もなく訪れる収穫前に、「今年はいける」



 生産量全国一「ユリ根」北海道・後志管内真狩村  

 生産量全国一を誇る後志管内真狩村特産のユリ根。
関西を中心に高値で取引され、茶わん蒸しなどに用いられる
高級食材だが、痛みやすくデリケートな性質から
「白い貴婦人」とも呼ばれる。

 商品として出荷するまでに6年の歳月を要し、栽培がほとんど手作業。
農業者らの苦労が実を結ぶ収穫の季節はもうすぐ。

 ぷっくり太った、つややかな白い肌が土の中から現れた。
「今年はいける。
2ヶ月先の収穫期には身が締まり、拳ほどの大きさに育つだろう」。
真狩村豊川の農業佐伯秀範さん(52)は掘り起こしたユリ根を手に、顔をほころばせた。

 村で栽培が始まったのは、半世紀ほど前の1961年。
66年に組合が設立され、生産が本格化。形、つや、ほのかな甘み―と3拍子そろった
村内産は高い評価を受けてきた。

 佐伯さんは25年ほど前に栽培を始めたが、作業には苦労も多い。
球種(種用の球根)を作るまでに3年、販売するまで育つにはさらに3年がかかる。
ユリ根は傷みやすく、日に当たると変色しやすい。
病気にも弱いため、定植後の3年は毎年畑を引越し、
植え替えを行うことで品質と収量を高める。

 夏には、つぼみを全て摘み取る「摘蕾(てきらい)」を行う。
花が咲かないようにして、栄養を根に行き渡らせるための知恵。
栽培は大半が手作業で行われる。
 「出荷までの6年の歳月を考えると気が遠くなる。ユリ根の栽培が本格化してからは、
作業に時間が取られるので、ジャガイモや春ニンジンの作付けを減らした」と佐伯さん。

 そんな手間の多い農家の作業を下支えしようと、
「JAようてい」は、病気に冒されていない球根を安定供給するため、
専用の栽培施設を運営。
無菌状態の施設内には、複数の球根が育つ試験管約13万本がずらりと並び、
年間約16万個を農家に提供する。

 農業者と農協の二人三脚の努力が実り、村のユリ根生産は全国一を続ける。
昨年は約450㌧(JAようてい調べ)を生産し、国内の大半を占める道内産のうち約3割が村内産。
現在出荷されている「早出し」は、関西を中心に、1㌔1500円ほどで取引されているという。

 ただ、村内の生産農家は89年の197戸をピークに年々減少し、
現在は82戸、作付面積は約26㌶にとどまる。

 JAようていゆり根生産組合の藤田英則組合長(60)は
「ユリ根は京都の料亭などで人気の食材だが、今後は一般家庭でも食べてもらう努力をして、
関東や札幌にも販路を広げたい」と力を込める。

 秋。10月下旬から収穫はピークを迎える。
繊細なユリ根を傷つけないよう、収穫も手作業で丁寧に行われる。

 「苦労が多くても、良いユリ根が育つとうれしい。手間を惜しまない村内気質があったから。
その伝統をこれからも守っていきたい」。佐伯さんは気を引き締める。

 収穫を終えてまもなく、村は初雪の季節を迎える。 北海道新聞記事  

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   「おりゃ」。力いっぱいに根を張ったコンブを 
 ねじりとる畠山耕二さん。



   稚内の「利尻コンブ」 

 夏の間、宗谷北部の利尻、礼文両島や稚内で水揚げされる
天然利尻コンブ。
うまみの深さから京都の料亭などでだしをとる際に欠かせない、
日本料理の影の主役。

 漁、天日干しとともに足腰を使う力作業で、漁業者や“浜のかあさん„たちの
体にはこたえるが、「コレ食ってるから元気でいられるわ」と笑顔がはじける。

 「う~ん、今年も厳しいなあ。漁もねえし、コンブの実入りもよくないわ」。
稚内市宝来地区沖、8月上旬の午前5時半。
磯舟の上に水揚げした1~3㍍ほどの長さのコンブを見つめ、稚内漁協のベテラン漁師
畠山耕二さん(71)は少し厳しい表情を見せた。
カモメの鳴き声とともに、ほのかな磯の香りが漂う。

 「ほこ」と呼ばれる二股に分かれた漁具を自在に扱い、海底に強く根を張ったコンブを
ねじりながらとるのがコツ。
「朝も3時起きでゆるくないし、最近は身体きっついぞ」。
体力、腕力で勝る若手の磯舟も近くの沖に浮かぶが、この道50年以上の畠山さんの船は
「少ない」の言葉とは裏腹に、大量のコンブが積まれて重そうだ。

 磯舟に載せたコンブは、そのまま浜の干場に運ばれる。
ここで待ち受けるのが漁師たちの母や妻、子供、アルバイトなどの「干し子」と呼ばれる人たち。
水を含んで重いコンブを1枚1枚重ならないよう、丁寧に並べ、水分を飛ばす。
干す作業は天気が良ければ数時間で終わり、後は乾燥機にかける。

 同じ宝来地区の渡辺敏男さん(62)の干場には、母ハツエさん(91)の姿も。
年齢を感じさせないきびきびとした動きで、並べたコンブの根の部分を切っていく。

 毎日の料理にコンブを使うのが「長生きの秘訣なんだから」と笑うハツエさん。
「私はコンブがないところじゃ生きていけない。
おつゆのだしはもちろん、漬け物と一緒に細かく切ったコンブを入れてもうまみが出ておいしいよ」と言う。

 利尻コンブは1等級から4等級まで、色つや、厚さなどによって分けられ、
厚みがあるほどうまみの強いだしが取れる。
市価は3等(400㌘)2300円ほどから、1等(同)3500円ほど。

 年間漁獲量250~300㌧の8割以上が関西方面の問屋に卸され、
京都や大阪の会席料理店などで使われる。とっただしが濁らず、透き取った色になることが特徴。

 今年は約10年ぶりに稚内に接岸した流氷で、一部のコンブが刈り取られてしまった。
ただ「流氷が入った翌年は、繁茂がよくなりコンブは豊漁」と話す漁業者も多い。

 今年の漁期は9月末まで。
ほとんどの漁業者は8月いっぱいで漁を終える。
渡辺さんは「来年は今年よりも~っといいコンブとったるわ」と笑顔で海を見つめた。

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  石狩湾新港で水揚げされるサケ

   「サケ水揚げ」出足まずまず

 秋サケ定置網漁の水揚げが9月5日、
石狩湾の石狩湾新港、厚田港、浜益港で本格化した。

 「出足はまずまず」(漁業関係者)といい、港は水揚げ作業で、
一気に活気づいている。

 石狩湾漁業協同組合では1日からサケ漁の網入れが解禁。
同組合によると、1日の厚田を皮切りに、準備が整ったところから水揚げを開始し、
5日に3港が出そろった。

 石狩湾新港では5日、石狩さけ定置網漁業生産組合の2隻が午前5時に出漁。
船が港に戻った同6時20分すぎから作業が始まった。
漁船から水揚げされた大量のサケを雄雌に選別、市内の水産会社に運んだ。

 この日の水揚げ量は3港で約4千500匹、13㌧と「例年並み」(同組合)。
新港に水揚げした市内の漁業秋雅士さん(47)は
「少し小さめだが、漁はまずまず。ここ数年は不漁続きだったので、今年は良くなってほしい」と
期待していた。

 だだ、厳しい残暑で水温が高めになり、漁に影響する懸念もあるといい、
同組合の担当者は「具体的にはまだわからない。出てくるとしたらこれから」と話していた。

 サケ漁は10月末まで続く。
一方、さけ直売所(新港4、石狩湾漁協石狩支所隣)は今年も6日にオープンした。

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   岩手県金ヶ崎町で肉牛を育てる高橋隆子さん(右)と健治さん夫妻。放射能に汚染された牧草地は、草が伸び放題になっている。

 風評、除染「苦悩の農家」 


 ブランド和牛を育てている岩手県の畜産農家が、
牧草地の放射能汚染に苦しんでいる。
 東京電力福島第1原発事故に伴う飼料中の放射性セシウムの暫定許容値が
今春厳しくなったため、原発から百数十㌔以上離れた地域でも約4割の牧草地が利用できない。

 生産者の中には北海道出身者もおり、先が見えない不安や風評被害と闘っている。
「福島は大変だろうと思っていたが、まさか岩手でも牧草が刈れないなんて」。
県南部の奥州市江刺区でブランド牛「江刺牛」を生産する
農家平田勝彦さん(68)はため息をつく。
福島原発から約190㌔。北海道電力泊原発(後志管内泊村)から十勝管内の町まで届く距離。

 繁殖牛肥育牛など約170頭を長男耕人さん(38)と育てる。
2人は共に酪農学園大(江別市)の卒業生。
勝彦さんは東京出身で38年前就職した。
「北海道と違い、草地に適した平らな土地を探すだけで大変だった」。
だが、急斜面を切りひらくなど苦労して手に入れた11㌶の牧草地が今、一切使えない。

 国は今年4月、繁殖牛や子牛のえさとなる自給牧草の暫定許容値を従来の
1㌔当たり300ベクレルから100ベクレルに厳格化した。
その結果、県内約4万5千㌶の牧草地のうち、除染対象地域は従来の680㌶から
県南を中心とした約1万5千㌶に拡大。
宮城県でもほぼ全域の1万3千㌶で除染が必要になった。

 岩手県畜産課によると、県内ではほかの作物の田畑は除染対象となっていない。
牧草地は一度種をまくと数年は耕さない上、牧草は表面近くに根を張るため、
降り積もった放射性物質を吸収しやすいという。
県は農業公社に委託するなどして今後3年で除染作業を進め、牧草地の表層を裏返したり、
かき混ぜたりして放射性セシウムが牧草に取り込まれにくくする。
しかし勝彦さんは「少し掘れば石がでてくる土壌で、作業はそう簡単に進まないだろう」と話す。
代替肥料として無償支給される輸入牧草も「いつまで安定的に手にはいるのか」と不安を漏らす。

 農林水産省によると、岩手県で飼育されている肉用牛は10万6千頭で全国5位。
肉質の良い和牛は、江刺や全国的に知名度の高い「前沢牛」、
「奥州牛」などのブランド名で生産、販売される。

 奥州市に隣接する金ヶ崎町で奥州牛を育てる農家高橋隆子さん(55)は
北海道十勝管内音更町出身。
27年前に夫健治さん(60)と結婚し移り住んだ。
当時は米作りの傍ら数頭の繁殖牛を飼うだけだったが、
隆子さんが肥育の手掛け約50頭に拡大。
5年前、健治さんが勤務先の農協を早期退職し、専業農家となった。

 しかし、風評被害で最高等級の肉の出荷価格は震災前、
1㌕当たり平均2800円前後だったが現在は2300円程度。
差額は東電へ賠償請求の対象だが、地元スーパーで奥州牛の販売コーナーが縮小されるなど
ブランド力の低下も気がかり。
「肉として出荷する肥育牛には牧草を与えない上、全頭の放射能検査も行われており、
肉は絶対安心なのに」と片を落とす。

 だが、隆子さんは自分に言い聞かせるように言う。
「放射能の問題は大変だけど、ここで負けていられない。
安全でおいしい肉を作れば、いつか消費者は分かってくれると信じています」

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  「高野 桜 さん(18)」 

 
東京電力の社員になりたかった。
父も通った福島県立小高工業高校の電気科に入って思った。
しかし、自宅と学校がある南相馬市小高区から15㌔離れた福島第一原発の事故が、
すべてを変えた。
 
 6月、国連で核兵器を訴える被爆地・長崎の「高校生平和大使」になった。
長崎原爆資料館を初めて訪れ、被害を示す地図に見入った。
説明してくれる地元の高校生2人が通う校舎は、焼け野原に建ったという。
「もとの場所に学校をつくったんだ」。
私たちも戻れるかもしれないと勇気づけられた。

 父、祖母、弟と仮設住宅で暮らし、母と妹は山形県で避難生活を続ける。
中学から同じ陸上部だった親友は京都へ転校した。
自宅は4月に警戒区域を解除されたが、屋根裏に猫がすみ、家具が散乱し、雨漏りがしていた。
でも、「ここに住みたい、残りたい」。

 67年前の原爆と1年5ヵ月前の原発事故。
同じ核の被害と言っていいか。
「迷いはあるけど、大変な経験をしたという意味では一緒の立場。
私たちのように苦しむ人が増えて欲しくない」と願う。

 9日は長崎の平和祈念式典へ、21日はジュネーブへ。
国連欧州本部で「放射能への恐怖を感じない平和の世界を」と演説する。
将来の夢は、母校の電気科の先生に変わった。
「人の気持ちを考え、目標達成に向けて頑張ることを教えたい」

 

「希望、福島に持ち帰る」8月9日

 式典に若者たちの姿もあった。
核兵器廃絶を国連で訴えるため長崎から毎年派遣される「高校生平和大使」。
福島県から初めて選ばれた県立小高工業高3年の高野桜さん(18)は、目を閉じた。
「二度と放射能に苦しむ人が出ませんように」

 東京電力福島第一原発から北に15㌔の南相馬市小高区で生まれ育った。
高校に続く桜並木、みんなで遊んだ海を今年も見ていない。

 長崎の爆心地近くの通りは、かつて原爆で破壊されたと思えなかった。
「大切な人たちと暮らせる日がくるんじゃないか」。
自分たちが復興の担い手になる。
長崎を見て、やる気が出た。
平和を願う人々の声も聞き、「この経験を、まず自分の学校から伝えたい」。

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